- クライアント仮想化ソリューション

情報漏洩事件における一件当たりの漏洩人数は大規模化する傾向にあり、企業における個人情報保護に対する姿勢がますます問われています。また、運用管理コスト削減の要求が高まる一方で、競争力向上のために高度なセキュリティのもと、いつでもどこからでも利用できるデスクトップ環境の必要性は、新型インフルエンザなど事業継続性の観点からも注目が高まっています。こうしたクライアントに関する経営課題を一気に解決できるソリューションがクライアント仮想化です。
相次いで起きる情報漏洩に関する事故・事件。その背景には、パソコンの小型軽量化、大容量の小型記憶媒体の普及など、情報の大量持ち出しが簡単になったことや、情報自体の価値の上昇があります。情報漏洩事件における一件当たりの漏洩人数は大規模化する傾向にあり、企業における個人情報保護に対する姿勢がますます問われています。
企業では、さまざまな情報漏洩対策を実施していますが、利用者に依存しているケースもいまだに多いのが現状であり、現実的な拘束力のある対策が急務です。また、昨今の厳しい経営環境においてはコスト削減のニーズへの対応も欠かせません。一方、競争力強化の観点から、端末のセキュリティを向上させながら、いつでもどこでも情報を活用できる環境の構築も必要です。効率的なIT投資と効果の最大化の観点から、課題を総合的に捉える視点も重要になります。
クライアントの経営課題には、運用管理コストの削減、情報漏洩対策、利便性の向上と、大きく3つのポイントがあります。
クライアント仮想化技術を活用したシンクライアントの導入により、上記3つのポイントに対する解決策を一度に手に入れることが可能になります。
クライアント仮想化では、サーバ上にそれぞれの利用者のデスクトップ環境を用意し、これまで自席のPCで実行していたクライアントアプリケーションをサーバ上で実行します。利用者は、ネットワークを経由してサーバ上のクライアントアプリケーションを遠隔操作し、マウスとキーストロークの操作情報がサーバに伝達されます。自席の端末は表示、操作を行うのみで、クライアントアプリケーション、データともに端末には存在しません。
また、画面イメージの差分データを暗号化して送受信するため、少ないネットワーク帯域でも利用でき、WAN経由でも快適にオペレーションがおこなえます。
代表的なクライアント仮想化の方式には、サーバ上のアプリケーションを共同で利用する「サーバ・ベースド・コンピューティング(SBC)方式」とサーバのリソースを分割し仮想的に複数のPCを動作させ、それぞれの仮想PC上でアプリケーションを利用する「仮想PC方式」があります。
前者はアプリケーションの統制を重視し、後者は既存アプリケーションの互換性を重視するなど、それぞれに特長をもっています。

【クライアント仮想化の仕組み】
| 課題 | 導入効果 | |
|---|---|---|
| 1 | クライアントの運用管理コストの削減 | デスクトップ環境の集約によりクライアントの運用管理コストを削減 |
| 2 | 情報漏洩の徹底防止と内部統制の強化 | 端末にデータを持たないため、徹底した情報漏洩対策、内部統制の強化を実現 |
| 3 | 情報活用の利便性向上 | セキュアな環境のもとPC活用領域を拡大 |
デスクトップ環境がセンターに集約されるため、クライアントアプリケーションやOSの運用保守はセンターで一括しておこなうことができます。そのため、各拠点のPC環境の運用保守と比べ、運用管理コストの大幅な削減がはかれます。また、クライアントアプリケーションの実行環境(OS、Webブラウザなど)を統一できるため、従来のように異なる複数のPC環境を対象としたアプリケーション開発が不要となり、開発工数の削減が可能になります。新規利用者のデスクトップ環境もアカウントの追加や仮想PCの複製をするだけで、簡単に用意することができます。クライアントアプリケーションのトラブルでも、管理者はセンターにあるデスクトップ環境を直接操作できるため、対応が容易になります。

【PC環境の集中管理により運用管理コストを削減】
シンクライアントはハードディスクを持たないため、端末側にデータは一切残りません。盗難、紛失、データの持ち出し、ウイルス感染ファイルやファイル交換ソフト(Winny等)の持ち込みによる情報漏洩の心配もなくなります。また「Systemwalker Desktop Keeper」を利用することで、シンクライアントシステムにおいて利用者のファイル操作ログの管理を可能にし、内部統制のさらなる強化がはかれます。
また、端末の廃棄において業務データを完全消去する必要もなくなり、消去ミスの不安からも解放されます。

【端末にデータを持たないため、徹底した情報漏洩対策が実現可能】
利用者のデスクトップ環境はセンターのサーバで集中管理されているため、いつでもどこからでも強固なセキュリティのもとで使いなれたデスクトップを利用できます。国内外の出張先、自宅、フリーアドレスオフィスなど多様なワークスタイルに柔軟に対応可能です。新型インフルエンザ発生時などクライアント環境の事業継続性のためのインフラも確立できます。また、利用者の端末とサーバのネットワーク間は、効率的に画面、キーボード、マウス信号を交換するため、狭ネットワーク帯域でのクライアント⁄サーバ間のアプリケーションの通信ボトルネックの改善などにも効果を発揮します。

【自宅や外出先からセキュアなアクセスを実現】
富士通では、自治体、官公庁、金融から製造、流通などさまざまな分野でのクライアント仮想化ソリューションの豊富な実績にもとづき、企業の目的や用途に最適な方式のご提案から、FMVシンクライアント端末や、仮想化のインフラに適した大容量、高集積、低消費電力のPRIMERGYブレードサーバなどのハードウェア、仮想PCの可視化・可用性を向上するServerView Resource Coordinator VEなどのソフトウェア、ネットワークのご提供、検証・技術支援、構築、導入後のサポートなどまで総合的にサポートいたします。
実際の操作画面の様子などを動画でご覧いただけます。
【動画内容】
クライアント仮想化ソリューション
電子カルテシステムをシンクライアント化しセキュリティと利便性を両立。
電子カルテ、インターネット、「どこでもMy Desktop」の同時利用により医師の意思決定を支援。

【システム構成例】