- 仮想化環境の業務継続ソリューション

コスト削減を図りながらも、新たな成長戦略を展開するために、その基盤となるITインフラの見直しに取り組む企業が増えています。ITインフラ再構築において重要なポイントになっているのが、ブレードサーバと仮想化技術を活用したサーバ集約です。
仮想化により複数の業務システムを集約することでコストメリットは増大しますが、その一方でサーバ故障時の影響範囲の拡大というリスクも高まります。こうした課題に応えるのが、富士通の業務継続ソリューションです。ブレードサーバ「PRIMERGY BX900」の故障予兆監視機能と自動化・可視化ソフトウェア「ServerView Resource Coordinator VE」を組み合わせることで、故障予兆検知からサーバ切替・縮退復旧まで完全自動化を実現。業務を止めることなく、サーバ故障時の復旧に要する運用負荷を軽減し、縮退復旧時間を大幅に短縮できます。
コスト削減や全体最適化を目指す次世代ITインフラの構築において、仮想化によるサーバ集約は欠かせないソリューションとなっています。サーバを仮想化し、分散していた複数台のサーバを1台に集約することで、保守費や省電力、省スペースなどTCO削減はもとより、リソースの有効活用、データの一元化、内部統制強化など多くの効果が得られることがその活用拡大の背景にあります。
サーバ集約によるコスト削減効果を高めるためには、物理と仮想の両面での集約率の向上が重要です。サーバ仮想化のプラットフォームとして省スペース・高密度のブレードサーバが選択される理由もその点にあります。また、ブレードサーバの性能向上により仮想サーバの集約率も高まっています。
1台の物理サーバ上で動く仮想サーバの数が増えることで、コストメリットが増大しますが、その一方でサーバ故障時に広範な業務に影響が及ぶなどリスクの拡大が懸念されます。仮想化システムの可用性を向上する仮想化ソフトウェアのHA(高可用性)機能も万全ではありません。限られた予算の中でいかに仮想化環境の業務継続性を向上していくか。以下に主な課題を挙げます。
サーバ故障時、仮想化ソフトウェアのHA機能を利用する場合、仮想サーバは別のサーバで再起動する必要があるため、業務停止(約5分)が発生します。
故障したサーバ上の仮想サーバは正常のサーバへ退避し業務が再開されますが、退避先サーバに負荷が集中し縮退状態となるため、業務レスポンスの低下が懸念されます。
故障サーバ交換後、サーバまわりの設定変更を行う必要があり、運用業務の負荷が増大します。
【VMware vSphere4の場合】

高集積率、メモリの大容量化、低価格化、省電力化など、サーバ集約のニーズに応えるブレードサーバ「PRIMERGY BX900」は業務継続性の面でも特長があります。その1つが故障予兆監視機能です。
一般的にブレードサーバでは電源、ファンは冗長化されており、ディスクもRAIDにより冗長化が可能です。それに加え、CPUとメモリの故障予兆を検知し、自動で対処することで仮想化環境における業務継続性の向上が図れます。
【故障予兆監視機能により仮想化環境の業務継続性を向上】

CPUとメモリに対するブレードサーバの故障予兆を「ServerView Resource Coordinator VE」が検知し、故障する前に仮想サーバを正常なサーバに退避させ、故障サーバの交換を待たずして、予備機に自動切替します。予備機は通常、電源オフとなっており消費電力を必要とせず、物理、仮想での共用も可能です(注1)。故障予兆検知からサーバ切替、縮退復旧までを完全自動化しているのは、富士通ならではの特長です。
「ServerView Resource Coordinator VE」は障害復旧の自動化や、物理環境と仮想環境の一元化管理といった特長から、富士通のブレードサーバご導入の多くのお客様にご活用いただいています。
(注1)一部、共用できないケースもあります。
「ServerView Resource Coordinator VE」によりブレードサーバの故障予兆監視機能を有効に活用することで、業務継続性に関して約2割程度(注2)の向上が期待できます。また、故障する前に仮想マシンを退避させるため、再起動の必要がなく業務を継続しながら復旧作業が行えます。
(注2)当社の故障交換実績の内、故障予兆によるサーバ交換を実施した割合に基づいています。
通常、サポートの到着時間も含め、サーバ交換の準備に約4時間を要し、その間、縮退状態が続きます。故障予兆を検知し、予備機に自動切り替えを行うことで縮退時間を約20分に短縮可能、安定稼動を実現できます。
サーバ交換後に発生するストレージやスイッチなどの設定変更も「ServerView Resource Coordinator VE」により通常40分を要する作業が約1分で完了。お客様による設定作業は不要となり設定ミスによる手戻りの心配もなく、簡単かつ確実な設定変更を実現できます。
また、故障予兆を検知できなかった場合、仮想化ソフトウェアのHA機能を利用し運用継続性を図っていくことになりますが、その際も、サーバ交換後の作業は「ServerView Resource Coordinator VE」によりワンクリックで行えます。
【VMware vSphere4と「ServerView Resource Coordinator VE」を活用した場合】

(注3)当社の定める規定値での故障予兆判断であり、すべての故障を予兆できるわけではありません。
(注4)SupportDesk Standard契約がある場合の時間です。CE到着時間と、部品調達時間の変動等により記載の時間を超える場合があります。
(注5)また時間は当社実測値であり、お客様の環境により時間が変わる場合があります。
「ServerView Resource Coordinator VE」により、物理環境、仮想環境を意識することなく、サーバ、ネットワークの結線をマップ表示し最新状況を可視化できます。トラブル発生時にも物理、仮想の影響範囲を特定でき、迅速な対応を可能にします。
クラウド時代を見据え、ITインフラにおいて仮想化技術の重要性が高まる中、仮想化環境における業務継続性の向上はますます重要になっています。富士通では、サーバの信頼性の徹底追及を図るとともに、故障予兆の検知と活用に関する技術開発にも積極的に取り組んでいます。
上記「導入効果」でご紹介した業務継続ソリューションの効果について、実際の操作画面などの様子を動画でご覧いただけます。
【動画内容】
ブレードサーバの故障予兆監視で仮想化環境の業務停止リスクを低減
仮想サーバ(VMware vSphere 4)を高可用型のブレードシステムに集約する場合の構成例

【略号】 FC-SB:ファイバチャネルスイッチブレード、SB:スイッチブレード、MB:マネジメントブレード
(注)点線で囲まれているものは、本構成に含まれておりません。
(注)本構成は2010年8月時点の製品を使用しています。
| 主要な構成内訳 | 概算価格 |
|---|---|
| ハードウェア | |
| シャーシ(PRIMERGY BX900 S1)、シャーシオプション(スイッチブレード、ファイバーチャネルスイッチブレード) | 約736万円~ |
| サーバブレード(PRIMERGY BX922 S2、ファイバーチャネル拡張ボード) × 4 | |
| 管理サーバ用サーバブレード(PRIMERGY BX920 S2) × 1 | |
| ディスクアレイ装置(ETERNUS DX60) | |
| ソフトウェア | |
| ServerView Resource Coordinator VE Standard メディアパック V2(Windows)× 1 | 約569万円~ |
| ServerView Resource Coordinator VE Standard サーバライセンス(マネージャ用) V2(Windows)× 1 | |
| ServerView Resource Coordinator VE Standard サーバライセンス(エージェント用) V2(Windows)× 1 | |
| ServerView Resource Coordinator VE Standard メディアパック V2(Linux)× 1 | |
| ServerView Resource Coordinator VE Standard サーバライセンス(エージェント用) V2(Linux)×3 | |
| ServerView Resource Coordinator VE I/O仮想化オプション(FJ-WWN16)×1 | |
| VMware vSphere 4 Advanced, 1CPU 1年間サポート付 | |
| VMware vCenter Server 4 Standard 1年間サポート付 | |
| Microsoft(R) SQL Server® 2008 Standard 日本語版 10CAL付 | |
| ETERNUS SF Storage Cruiser Standard Edition メディアパック 14 (PRIMERGY Windows版) × 1 | |
| ETERNUS SF Storage Cruiser TierS 14 × 1 | |
ご留意事項
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