UPSの給電方式
PRIMERGY用UPSには2つの給電方式があります。それぞれ使用環境を考慮した選択が必要です。
ラインインタラクティブ方式
動作原理と特徴
- 通常は商用電力をそのまま出力する常時商用方式の入力側にAVR(Automatic Voltage Regulator:電圧補正回路)を追加したUPS。
入力電圧に変動(80V~120V程度)があっても、バッテリー
を使わずAVRで電圧を一定にして商用電力を出力します。(通常時)
- 停電時は、インバータによりバッテリー
の直流電力を交流電力に変換して出力します。
- 利点:AVRにより無駄なバッテリー
放電がない。常時インバータより低価格です。
- 弱点:トランスを内蔵しているため、その分、サイズと重量が増えます。
- 用途:比較的電源状態の良い環境での使用。標準的なサーバやストレージ向けです。
常時インバータ方式
動作原理と特徴
- 通常時は、商用交流を直流に変換し、インバータによって再度交流に変換して出力します。
同時にバッテリー
への充電を行います。
- 停電時は、バッテリー
の直流電力をインバータによって交流に変換して出力します。
- 利点:停電時にバッテリー
への切り替え時間が発生しません。(無瞬断)
商用交流にノイズや変動があっても、出力電圧・周波数は一定です。(ノイズに強い)
- 弱点:常時インバータが動作しているため、UPS自身の消費電力が大きくなります。
使用する回路・部品が多く、高価です。
- 用途:商用電源の状態があまり良くない環境での使用。高信頼や大容量サーバ向けです。
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