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本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

 

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PRIMERGY ECONEL 100 SATAハードディスクのソフトウェアRAIDにおける留意事項

はじめに

ECONEL 100のSATAハードディスクは、ソフトウェアによりアレイ構成 (RAID1)を実現しています。
RAID1はミラーですので、1台のハードディスクが故障しても残った一方のハードディスクでサーバは稼動を続けます。ECONEL 100のハードディスクはホットプラグではありませんので、修理にはサーバを停止させ電源を切断して交換します。ソフトウェアRAIDでは電源断するとログが残らない場合があるなど、従来のハードウェアによるアレイ (RAID) と取扱いが異なる部分がありますので注意してください。

ハードディスクの交換はサーバの電源を切断して行います。

ECONEL 100はハードディスクのホットプラグ機構がありません。修復でハードディスクを交換する場合は、サーバの電源を切断して、カバーを開けてハードディスクの交換作業をします。

電源投入時のテスト(以降POSTと称します)でハードディスクチェック

POST時、ハードディスクおよびアレイにエラーが見つかると「キー入力待ちで停止」します。

ハードディスクは電源OFF / ONすると故障が復旧してしまう場合があるユニットです。電源ONで過去に故障と判断したハードディスクが正常に応答した場合論理矛盾が生じる場合があります。この対策のために、電源ON時に故障ハードディスクが発見された場合や過去の履歴から故障と判断できる場合は自動起動をせずに、運用管理者に判断いただく為に「自動起動を停止」させています。
コンソール画面のメッセージに従い、保守者のコールもしくは、注意深くチェックし起動処理をしてください。

エラーメッセージと対処方法

電源投入時のテスト (POST) 時にハードディスクRAID関連で発生し、管理者が判断しなければならない主なエラー停止と対処方法です。詳細はマニュアルを参照ください。

メッセージ Port X is in Failed State.
WARNING : Array(s) in Degraded Mode!!!
意味 Port X に接続されているハードディスクが、故障状態です。
対処方法
  • 保守者をコールして、速やかに故障したハードディスクを交換し、リビルドを実施してください。
  • Port Xに接続されている故障状態のハードディスクと、(注1)以前に監視コンソールに報告されたイベントログや、メールよって故障イベントが報告されたハードディスクが同じならば、冗長はありませんが正常なハードディスクから起動することができます。
メッセージ New Drive(s) Found.
WARNING : Array(s) in Degraded Mode!!!
意味 新しいハードディスクを検出しました。クリティカル状態で冗長はありません。
対処方法 故障したハードディスクを正常ハードディスクと交換し、電源を投入した際に表示されます。POSTを継続させServerView RAID Managerにてリビルドを実行してください。(一般的には保守者の作業です)
メッセージ WARNING : CONFIGURATION COULD NOT BE RESOLVED.
意味 ハードディスクに記録されている構成情報に論理的な矛盾が生じており、アレイコントローラが正常なハードディスク状態を判断できません。
対処方法
  • 保守者をコールして、速やかに故障したハードディスクを交換し、リビルドを実施してください。
  • 故障したハードディスクを管理者がログから特定し判別します。
    (注1)監視コンソールに報告されたイベントログや、メールによって報告された故障イベントを元に特定しますがその結果、
    故障ハードディスクが1台の場合、冗長はありませんが正常なハードディスクから起動することができます。
    故障ハードディスクが2台の場合は、保守者をコールしてください。
メッセージ PORT X is Rebuilding State
WARNING : Array(s) in Degraded Mode!!!
意味 PORT-Xに対してリビルドが実行中です。クリティカル状態で、冗長がありません。
対処方法 任意のキーを入力して処理を継続してください。

(注1)本ソフトウェアRAIDは、ハードディスクに発生した故障のイベントを、ServerViewコンソールまたは、電子メールでログを保存し監視しないと復旧作業ができない場合があります。 ハード監視ソフトウェア(ServerView)とRAID管理・監視ツール(ServerView RAID)を必ずインストールしてください。

メディアチェック (Make Data Consistent)

メディアチェック処理中のIO性能と処理時間

メディアチェック処理中のIO性能は約50%(最大約50%劣化)になります。
メディアチェック処理はシステム稼動中のみ動作します。電源OFFもしくはシステム再起動でメディアチェック処理は中断状態となり、再度メディアチェックを実行すると、中断した箇所から再開します。
メディアチェック処理時間は下表の通りですが、構成やハードディスク種類、およびIO負荷に依存して変化しますので、目安としてご利用ください。

メディアチェック処理時間(無負荷時)
HDD容量 メディアチェック
(Make Data Consistent)
80GB 約0.5時間
160GB 約1時間
500GB 約3.5時間

リビルド

リビルドはRAID1(ミラー)の2台のハードディスクを一致させる(整合性)処理であり、ハードディスクが故障して新しいハードディスクと交換後にデータを一致させるミラーにする処理です。ServerView RAID Managerで指示します。

リビルド処理中のIO性能とリビルド時間

リビルド中はIO性能が通常時と比較して約35%(最大約65%劣化)になります。りビルド処理時間は下表の通りですが、構成やハードディスク種類に依存して多少変化する場合があリますので目安としてご利用ください。

リビルド処理中にシステムが動作しなくなることはありませんが、処理時間に特別な制約のある業務やソフトウェアがある場合は上記の性能劣化を考慮したシステム設計としてください。

リビルド処理時間(無負荷時)
HDD容量 リビルド
80GB 約3.5時間
160GB 約7時間
500GB 約21時間

ハードディスク故障時ビープ

ハードディスク故障を検出するとシステム搭載のブザーよりビープ音が鳴ります。本ビープ音は、ServerView RAID Managerより停止することができます。

Linux でのDiskdump機能は未サポート

Linux OSのメモリダンプ機能として、kdump (RHEL5) / diskdump機能 (RHEL4) とnetdump機能 (RHEL4) が ありますが、本機種ではkdump / diskdump機能はサポートしておりません。 メモリダンプ機能をご使用の場合は、メモリダンプ機能サポートしている、SAS-HDDモデルまたは 上位機種をご使用ください。
RHEL4ではnetdump機能はサポートしておりますが、ダンプ専用に追加のネットワークアダプタと ダンプサーバを設ける必要があります。 メモリダンプ機能が無い環境でのシステム運用では、ダンプ調査は行なえず、ログやメッセージの 調査・事例検索によるトラブル解決支援の範囲でのサポートとなります。

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