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特集記事 Windows Server 2003 サポート終了を契機に考える 「サーバの戦略的リプレース」のすすめ ―リスクを極小化し、メリットを最大化させる―

今日、大多数の企業のICT部門担当者を悩ませているのが、Windows Serverシステムのリプレースの問題です。現在でも稼働サーバ台数の多いWindows Server 2003はメインストリーム サポートがすでに終了し、延長サポートも2015年7月で終了します。また、前バージョンのWindows Server 2008も、2015年1月13日にメインストリームサポートが終了し、以降はバグ修正や仕様変更は、ほぼできない状況になります。
OSのアップデートは稼働中のシステム/アプリケーションの移行も絡むため、準備は早いに越したことがありません。Windowsの脆弱性を突いたサイバー攻撃やセキュリティ侵害の脅威が増している昨今の状況を考えれば、早急なアクションが必要なのは明らかです。そこで今回は、製品ライフサイクルに基づいたサーバ/Windows OSの「戦略的リプレース」の重要性を説明した後、リプレースのメリットを最大化しうる富士通のFUJITSU Server PRIMERGYを中核とした移行・導入支援ソリューションを紹介します。

古いサーバを使い続けることで発生するリスク

Windows Server OSを搭載したPCサーバは、製品価格を下げながらも処理性能の向上を続け、今日では、部門・部署のファイルサーバやプリンターサーバから、ミッションクリティカル性が要求される基幹業務システムまで大きく広がっています。

自社で運用するサーバの台数が増えるにつれて、企業のICT部門担当者を悩ませるのが、サーバのライフサイクルにまつわる判断です。かつてより安価になったとは言え、数十台から数百台規模のサーバをリプレースするには相応のコストがかかります。そのため、「まだ正常に動作するのだから、少しでも長く使おう」といった考え方で、メーカーが推奨する標準的な製品ライフサイクルを大きく超えて運用を続ける企業も少なくありません。

こうしてサーバを極力長持ちさせるやり方は、一見問題がないように見えます。かなりの年数が経過したサーバでも、業務で使うシステムやアプリケーションが動作し、処理速度もユーザーの利用に影響を与えないレベルを保っているからです。しかしながら、そこには、以下に挙げるようなリスクが存在します。

OSのセキュリティ更新プログラム提供の終了

古いPCサーバを長く運用することで発生する主要なリスクは、Windows Server OSのサポート期間終了にまつわるものです。とりわけ深刻なのが、マイクロソフト社から月例ないしは臨時で無償提供されてきたOSのセキュリティ更新プログラムの提供が終了してしまうことにより、WindowsおよびWindowsアプリケーションの脆弱性を突いた攻撃への対処ができなくなってしまいます。

利用中のアプリケーションの対応/動作サポートの終了に伴うリスク

Windowsアプリケーションを開発・提供するベンダーは、自社で開発したアプリケーションのアップデートやバージョンアップを継続して行うことで、アプリケーションの機能拡張や性能向上を図り、ユーザーのニーズに応えています。

そうしたアプリケーションのアップデートやバージョンアップの中には、Windows Server OSの最新バージョンに備わる仕組みや機能を利用したものも少なくありません。したがって、Windows Server OSのバージョンアップを機に、旧バージョンのOS上で一部の機能を利用できなくなったり、利用できても機能や性能が限定されたりするケースがよくあり、動作サポート自体も終了することもあります。

ハードウェアの老朽化に伴うリスク

サーバを長く使えば使うほど、当然、ハードウェアとしての処理性能が低下し、故障発生率が高まります。処理性能に関しては、サーバの用途によってはほとんど影響が発生しないケースもありますが(例:ファイルサーバやプリンターサーバなど)、RDBMSや分析アプリケーションなど、大量のトランザクションを高速に処理する業務アプリケーションを稼働する場合、CPUやメモリ、データ伝送速度が処理量の増加に対しボトルネックとなって業務効率の低下をもたらします。

処理速度の低下よりも深刻なのが故障発生率の向上です。これはどんな環境であろうと避けられず、場合によっては業務に大きな影響を与えたり、パーツの交換などで高い修理費が発生したりすることになります。

特に中堅・中小企業でよく見かけるのが、部門のファイルサーバなどの用途で手頃なPCサーバを購入し、オフィスの片隅に半ば放置された状態で埃をかぶりながら何年も経過しているようなケースです。そうしたサーバにも一応、管理担当者が形式的に存在するのですが、大抵の場合、専属のICT担当者ではなく別業務の社員が兼務するかたちなので、パッチ適用やメンテナンスが行き届かない状態にあります。そうした管理の下では、CPUの発熱異常や冷却ファンの故障などが起こりやすくなるのは自明です。また、大地震によるサーバの倒壊・損傷などのアクシデントにも、古いサーバの多くは十分な対策がなされていなません。

古いサーバを延命させるのは「損」で「危険」な行為

上述したリスクは、質的にも量的にも脅威を増したサイバー攻撃やセキュリティ侵害によって、不慮のシステムダウンや業務データの損失、漏洩など、企業経営に深刻な被害がもたらします。

古いサーバを使用し続けることのリスクは、裏を返せば、「適切な製品ライフサイクルに沿って最新サーバに乗り換えないことのリスク」であると言えます。Windows Server OS搭載のPCサーバは、巨大なユーザーベース規模に基づく世界レベルでの高い成長性から、ベンダー各社による市場競争が活発になされ、その結果、ここ数年で、処理性能はもとより、消費電力や筐体スペース、運用管理/メンテナンス性など全般にわたって飛躍的な進化を遂げています。

つまり、さまざまなリスクや、サーバの運用にまつわるTCO(総所有コスト)を考えれば、旧型のサーバを使い続けることは、一見「節約」をしているように見えて、実のところ「損」であり、ビジネス上「危険」なことでもあるのです。したがって、多数のPCサーバを運用する企業では、業務効率やシステム・データの安全な保護、長期的なTCO削減を実現していくうえで、「戦略的リプレース」の実施が不可欠になります。

「Windows Server 2003/2008ユーザー」はリプレースが待ったなし

PCサーバの適切なリプレースのタイミングは、前節で述べたリスクを鑑みて、Windows Server OSのサポート期間を考慮して決定するのが定石と言えるでしょう。表は、Windows 2000 Server以降のWindows Server OSのサポート期間をまとめたものです。日本マイクロソフト社はWindows Server OSを含む同社製ソフトウェアの提供にあたり「サポート ライフサイクル ポリシー」を定めています。それによると、Windows Server OSをはじめとするビジネス向け製品では、最初のリリースから5年間の「メインストリーム サポート」と、その後の5年間の「延長サポート」を設けて、セキュリティ脆弱性やバグなどの修正パッチを無償で提供しています。

延長サポートの期間に入ると、バグなどの修正パッチの無償提供が無くなり、サポートは制限が生じることになります。また、複数の修正パッチをまとめたものをOSの機能拡張を含めて1つのパッケージで提供される「サービス パック」についてもサポート期間が定められています。こちらは基本的に、新しいサービス パックがリリースされた後、移行期間を経て、1つ前のサービス パックへのサポートが終了することになります。

Windows Server OSのサポート期間

この表にあるように、古いバージョンながらもいまだに稼働サーバ台数が多いWindows Server 2003の場合、メインストリームサポートはすでに終了し、延長サポートが2015年7月14日で終了してしまいます。また、Windows Server 2008については、メインストリームサポートが2015年1月13日、延長サポートが2020年1月14日で終了することになります(詳しくはこちらをご参照ください新しいウィンドウで表示)。稼働中のシステムやアプリケーション、ICT機器との相互運用性の確認など必要な作業を考えれば、現行・最新バージョンであるWindows Server 2012 R2へのリプレースはもはや待ったなしのタイミングと言えます。同OSを搭載し、ハードウェアとしても処理性能や省電力性も大幅に向上した最新のPCサーバへのリプレースで得られるメリットを最大化するという戦略的なアプローチがとることが求められているのです。

戦略的リプレースを支援する「FUJITSU Server PRIMERGY」6つのアドバンテージ

前節までの説明で、戦略的リプレースの重要性(必要性)をご理解いただけたでしょうか。ここからは、既存のPCサーバを、Windows Server 2012 R2を搭載した最新のPCサーバにリプレースする際に得られるメリットを最大化しうる有力な選択肢として、富士通の「FUJITSU Server PRIMERGY」およびWindowsプラットフォーム移行・導入支援ソリューションを取り上げ、以下に示す6つのアドバンテージに沿って紹介します。

(1)マイクロソフト社との共同サポート体制による最新Windows Server OSのサポート

(2)Windowsプラットフォームの導入・構築・運用に関する豊富なノウハウ

(3)品質と短納期を両立するインフラ基本導入サービス

(4)ハードウェア、ソフトウェアのワンストップサポート

(5)安定稼働を支援する運用・管理ツール

(6)リプレース後の環境を事前検証できるコンピテンシー施設

(1)マイクロソフト社との共同サポート体制による最新Windows Server OSのサポート
ユーザーが最新のWindows Server OS搭載の富士通製サーバを安心して利用できるようにするため、富士通ではマイクロソフト社との緊密な共同サポート体制を敷いています。マイクロソフト社本社には富士通の技術スタッフが常駐し、Windowsプラットフォームにまつわる緊急および難易度の高い案件について、共同で問題解決にあたっています。これにより迅速かつ的確に問題を解決してユーザーをサポートする体制を整えています。

富士通とマイクロソフト社の緊密な共同サポート体制

(2)Windowsプラットフォームの導入・構築・運用に関する豊富なノウハウ
長年にわたるWindowsプラットフォーム製品の開発・提供と、ユーザー企業での導入・構築・運用支援の過程で蓄積された豊富なノウハウは、富士通ならではのアドバンテージと言えます。富士通製品を導入、もしくは導入を検討しているユーザーは、富士通のWebサイトなどを通じて技術情報やノウハウを活用することが可能です。すでに、Windows Server 2012への移行・導入・運用にまつわる情報は、移行ガイドラインや導入手順書などのドキュメントやナレッジベースとして公開され、多数のユーザーから支持を得ています。もちろん、2013年10月18日にマイクロソフト社から発表されたばかりのWindows Server 2012 R2に関しても富士通で検証し事前に最新情報を提供しております。

なお、一連の取り組みの品質の高さは、米国マイクロソフト社のパートナー表彰プログラム「Microsoft Worldwide Partner Award」で、2年連続(2011年-2012年)で 世界中の3,000を超えるパートナーの中からファイナリスト(最終選考)に選出されたことで実証されています。

(3)品質と短納期を両立するインフラ基本導入サービス
ユーザーがPCサーバの運用に求める要件から事前に設計されたシステムを、富士通指定工場で組立・構築することにより、サーバの導入・構築作業にかかるユーザーの手間を省き、安定したシステム稼働品質を短納期で提供する「インフラ基本導入サービス」を提供しています。
図は、Windows Server OSの基本導入サービスの適用イメージです。ここに示したプロセスによって、フィールドでの構築作業工数の削減と、サーバ納入から利用開始までのリードタイムの短縮が実現されます。

インフラ基本導入サービスの適用イメージ(OS基本導入(Windows)例)

(4)ハードウェア・ソフトウェアのワンストップサポートサービス
Windows Server OSのようなプラットフォームを刷新する際、導入・構築時のトラブルだけでなく、運用のフェーズでも、新しい機能の操作や既存アプリケーションの動作などでトラブルが発生するケースが少なくありません。

富士通では、ソフトからハードまで多製品の問い合わせ窓口を一本化したサポートサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service SupportDesk」を提供しております。窓口は24時間・365日対応のサポートセンターがあらゆる問い合わせにも一元的に対応し、2,000名以上のマイクロソフト認定資格取得者や100名以上のOSソースコードレベル解析スペシャリストなど、Windowsに関する高度なスキル・ノウハウを有した技術者にエスカレートし、15分以内を目標に初回の連絡を行っています。複数製品の組み合わせで発生する複合的な問題など、解決が困難なトラブルに見舞われても、ユーザーと共同調査し、原因の切り分けや解析などを実施して、ワンストップで問題解決を支援する体制が構築されています。

複数製品間でサポート窓口が一本化された「SupportDesk」サービス

(注1) ハードウェア、ソフトウェアのそれぞれのSupportDeskのご契約が必要です。

(5)安定運用を支援する運用・管理ツール
FUJITSU Server PRIMERGY システムにおいて安定稼働を支援する統合管理ツールとして「FUJITSU Software ServerView Suite」を提供しています。PRIMERGYの初期導入や再構築時に、OSインストールを含んだセットアップ作業を簡単・容易にするセットアップ支援ツール「ServerView Installation Manager」、サーバ運用・管理ツール「ServerView Operations Manager」、RAID管理・監視ツール「ServerView RAID Manager」などを用いてサーバ運用・管理を支援します。これらによりユーザーは、HDDのRAID構築やドライバの選択などの手順が改善され、専門的な知識を持たない管理者でも、短時間で簡単・確実にセットアップが行えるようになります。

(6)リプレース後の環境を事前検証できるコンピテンシー施設
富士通トラステッド・クラウド・スクエア(東京・浜松町)には、より安全・確実なサーバのリプレースを実施されたいユーザーのための事前検証施設が用意されています。約300台のサーバやストレージ、ネットワーク機器を設置したサーバルームを用いて、富士通およびパートナー製品を利用してリプレース後の環境を構築し、事前の検証やベンチマーク測定を実施することが可能です。特に、新規に導入する機器やユーザーのカスタム・アプリケーションなど、ベンダーによる動作検証・実績のないハードウェアやソフトウェアについても検証が行えるため、安全・安定性の確証を得ての最終的な構成の決定を支援します。なお、富士通トラステッド・クラウド・スクエアでは、フロア入口や検証ルームでの専用ICカード認証(一部で静脈認証システム)を採用しており、自社の大切なデータ資産を安全に持ち込んで検証を実施できます。

富士通トラステッド・クラウド・スクエアのサーバルーム/検証ルーム

以上、今回は、古いサーバを使い続けることのリスクを正しく把握したうえでの戦略的リプレースの重要性について説明し、リプレースの実施で得られるメリットを最大化しうる選択肢として、PRIMERGYおよび富士通のリプレース支援ソリューションを取り上げて紹介しました。

今日のPCサーバに求められる性能・機能・サービスを高いレベルで製品化した PRIMERGYは、PCサーバ累計出荷100万台を達成しており、多数のユーザーの皆様からすでに高い支持をいただいています。上述のWindows Server OSのサポート期間を鑑みて、現在、サーバのリプレースを計画されている企業におかれては、ご紹介した観点を参考に、ベストなリプレースを実施されることを願っております。

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