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特集記事 Windows Server 2012時代のサーバ・インフラを検討する―新OSのポテンシャルを最大限に引き出すサーバとは―

新しいHyper-Vが可能にする仮想化/クラウド環境へのスムーズな移行、スケーラビリティやデータ処理性能の向上、複数サーバの管理が容易化された管理インターフェース。トータルで180以上の新機能/機能強化点をまとって2012年9月に登場したWindows Server 2012は、ユーザー企業にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。今回は、Windows Server 2012への移行や同OS搭載PCサーバへのリプレースを検討しているユーザー企業に向けて、同OSの特徴や主な機能を解説します。また、その内容を踏まえて、Windows Server 2012のポテンシャルを最大限に引き出しうるサーバ・インフラとして、富士通のPCサーバ「PRIMERGY」が持つアドバンテージをお伝えします。

クラウド/オンプレミスの両環境を支えるIAサーバ・プラットフォーム

2012年9月、マイクロソフト社のサーバ向けOS「Windows Server 2012」が正式リリースされました。まずは、Windows Server 2012がどのような特徴や新機能を備えているのか、主要なポイントを概観します。マイクロソフト社自身は、以下を同OSの4大特徴として挙げています。

  1. (1)強く考慮されたクラウド・サービスの構築/利用
    仮想化技術をベースにした「動的なマルチテナント・インフラストラクチャ」により、企業のニーズが急速に増しているプライベート・クラウド(企業内クラウド・サービス)の構築とパブリック・クラウド(SaaSやIaaSなどの外部クラウド・サービス)への接続が柔軟に行えるようになっています。
  2. (2)多数のサーバを一元管理
    可用性と管理の容易さを兼ね備えており、多数のサーバの集約・統合先プラットフォームとしての性能・機能が強化されています。大規模環境の管理に向けて最適化されています。
  3. (3)あらゆるITインフラ形態で一貫性のあるツールとフレームワーク
    オンプレミス(自社運用)/クラウド/ハイブリッドと、あらゆるITインフラ形態でアプリケーションやWebサイトを柔軟に構築・展開できるよう、一貫性のあるツールとフレームワークが用意されています。
  4. (4)場所やデバイスの種類に影響されないワークスタイル
    お手持ちのモバイルPCや最新のタブレット端末の生産性を向上させ、場所やデバイスを問わずデータやアプリケーションへの柔軟なアクセス手段を提供します。また、管理の仕組みを簡素化し、組織で求められるセキュリティやコンプライアンスの確保を容易にしています。

Windows Server 2012の提供にあたってマイクロソフト社は、開発段階から「クラウドOS」という設計コンセプトを掲げており、上記の特徴にもあるように、企業情報システムでの利用が急速に進むクラウド・コンピューティング関連の機能強化が打ち出されています。ただしその一方で、長い歴史を持つIAプラットフォーム用サーバOSの最新バージョンという、従来から期待される役割にも応えられるよう、オンプレミス環境の機能強化も多数施されています。したがって全体の位置づけは、クラウド/オンプレミスを問わずさまざまな用途・規模のシステムを安定稼働させるIAサーバ・プラットフォームとなっています。

Windows Server 2012の主要な新機能/機能強化点

Windows Server 2012で追加された新機能や機能強化点は180以上におよびます。ここでは、バージョンアップのハイライトとして、企業の情報システム部門が注目すべき以下の4つのトピックに絞って確認してみます。

  1. (1)サーバ仮想化ソフトウェア「Hyper-V」の刷新
  2. (2)Active Directoryの強化
  3. (3)ユーザー・インターフェースの刷新
  4. (3)エディションの整理・統合

(1)サーバ仮想化ソフト「Hyper-V」の刷新

前バージョンのWindows Server 2008よりOS標準の機能として提供されているハイパーバイザ形式のサーバ仮想化ソフトウェア「Hyper-V」が、Windows Server 2012のリリースに併せて第3世代に刷新され(ソフトウェア名は「Windows Server 2012 Hyper-V」)、性能と機能が大幅に強化されています。

最大の強化点はスケーラビリティの向上で、新しいHyper-Vによるホスト環境では、最大で320の論理プロセッサ、4TBの物理メモリをサポートしてホストあたり1024の仮想マシン(以降VM)を稼働でき、各VMは、それぞれ最大で64の仮想プロセッサ、1TBの仮想メモリ、64TBの仮想ディスクを割り当てることが可能です。

他には、サーバ上のVMを別のサーバ上にレプリケート(複製)し、災害対策システムを実現する「Hyper-Vレプリカ」、VM上でのNUMA(Non-Uniform Memory Access)ノードのサポート、「スマート・ページング」と呼ばれる動的メモリ機能の強化、非クラスタ環境でのライブ・マイグレーションのサポートなどがあります。

「Windows Server 2012 Hyper-V」と従来バージョンとの比較表

(2)Active Directoryの強化

Windows Server標準のドメインサービスとしてユーザー認証やアクセス制御を担う「Active Directory」についても機能が強化されています。主だったところでは、ダイナミックアクセス制御(DAC)、Active Directoryドメイン・コントローラ(DC)の仮想化環境のサポート、PowerShell管理ツールの強化などがあります。

(3)ユーザー・インターフェースの刷新

Windows Server 2012では、OSの基盤部分であるカーネルを前バージョンのWindows Server 2008から継承していますが、カーネルの中核はクライアントOSのWindows 8と共通のコードで新たに実装されています。したがって、ユーザーが直接触れるユーザー・インターフェースにはWindows 8と同様の新しいModern UIが備わっています。

ただし、実際にサーバの運用管理作業を行うとき、大半の管理者は、コンシューマー向けのMetro UIよりも長年慣れた従来のユーザー・インターフェースで操作したいと考えることでしょう。この点についてはきちんと考慮されていて、Windows Server 2012ではログオン直後から従来の「デスクトップ」上で「サーバーマネージャ」が起動し、これまでとほぼ変わらない操作が可能になっており、移行の懸念材料となることはなさそうです。

(4)エディションの整理・統合

複雑だったWindows Serverのエディション構成ですが、Windows Server 2012では、「Datacenter」「Standard」「Essentials」「Foundation」の4種類に整理・統合されています。

ハイエンド環境向けのDatacenterと標準的な環境向けのStandardには、1ライセンスで同一ハードウェア上の物理CPUを2個まで利用可能なプロセッサ・ライセンスとCAL(Client Access License)を併せたライセンスが適用されます。両エディションの間に機能面での差異はなく、利用可能な仮想インスタンス数のみが異なっています(Datacenterは無制限の仮想インスタンスを実行でき、Standardは1ライセンスで、2つの仮想インスタンスを実行できます。)。したがって、どちらのエディションを選ぶかは、自社の仮想環境でいくつインスタンスを利用するかで決まることになります。

一方、小規模事業所向けのエディションである「Essentials」と「Foundation」は、ユーザー数の上限が定められたサーバ・ライセンスが適用され(Essentialsは25ユーザー/50デバイスまで、Foundationは15ユーザーまで)、CALは不要となっています。Essentialsと「Foundation」の2種類のエディションも用意されています。なお、FoundationについてはPRIMERGYにバンドルのみでの提供となります。

Windows Server 2012 エディションの比較表

Windows Server 2012搭載PCサーバ選びの観点とPCサーバ「PRIMERGY」のアドバンテージ

Windows Server 2012の特徴と主要な新機能/強化点を確認したところで、この新OSのポテンシャルを最大限に引き出すのに、ハードウェアにはどのようなPCサーバを選べばよいのでしょうか。重要な観点としては以下の4つが考えられ、これらに高いレベルで応えるPCサーバ製品として、富士通のPCサーバ「PRIMERGY」を紹介します。

  1. (1)大規模な仮想化環境でのパフォーマンスと安定性の高さ
  2. (2)性能やフォームファクタなどモデル・ラインナップの幅広さ
  3. (3)プレインストール、バンドルオプション、OS基本導入サービスの充実
  4. (3)技術情報/サポートの充実

(1)大規模な仮想化環境でのパフォーマンスと信頼性の高さ

前章で挙げたように、Hyper-Vの刷新は、Windows Server 2012の大きな特徴の1つです。したがって、多数のVMを実行する仮想化環境/プライベートクラウドを構築し、社内に散在する多数の物理サーバの集約・統合を図るようなプロジェクトが、新OSの本領が最も発揮される典型的な用途と言えます。

そうした環境を高いパフォーマンスと信頼性をもって安定稼働できるかどうかが、PCサーバ選定時のポイントとなります。メインフレーム並の品質管理体制で製造され、24時間・365日の連続稼働が求められるミッション・クリティカルな環境においても豊富な導入実績を持つPRIMERGYは、Windows Server 2012と新しいHyper-Vによるサーバ集約・統合を安心して任せられる性能を備えています。

(2)モデル・ラインナップ(性能/消費電力/フォームファクタなど)の幅広さ

情報システム部門の手を借りずにビジネス部門の主導でシステムやアプリケーションが立ち上げられるケースが以前よりも増えています。その際、情報システム部門が管理するデータセンター/サーバルームではなく、部門サーバとしてオフィスの片隅などにサーバ・マシンを設置することになりますが、スペースの関係上、ラック型筐体や大型筐体が設置できない場合があります。

「ローカルストレージの容易な管理機能の追加」や、「Foundation」、「Essentials」のエディションラインナップにより、小規模向けの利用用途でも扱いやすくなったWindows Server 2012は、オフィスの片隅に設置する部門サーバのOSとしても適していると言えます。PRIMERGYでは、ラック型やタワー型、ブレードサーバに加えて、タワー/ラック兼用型、コンパクトサーバ、マイクロサーバなど豊富なバリエーションが用意されており、性能、消費電力、拡張性、可用性などに用途に応じて最適なモデルを選べるようになっています。

(3)プレインストール、バンドルオプション、OS基本導入サービスの充実

工場出荷時にインストール、バンドルして提供するOSオプションにてPRIMERGYと同時にOSをインストールまたは、添付して提供できます。
3CPU構成以上、仮想環境上で3ゲストOS以上動作させる場合、追加購入が必要なライセンスオプション(Additional License)も用意しており、追加の購入もお求めやすい価格で提供しています。
また、Standardの場合は、Hyper-V設定の有無を選択でき、機能強化されたHyper-Vの設定まで工場出荷時に設定済みで提供できます。
インストールモデルに、OS基本導入サービスを追加いただくと、OSの開封および当社指定の標準パラメタによる基本設定を工場で構築し出荷します。サーバ導入時に必要となる手間を省き、安定したシステム稼働品質を提供します。

サービス紹介 インフラ基本導入サービス - OS基本導入(Windows)

(4)PCサーバ・ベンダーによる技術情報/サポートの充実ぶり

富士通はマイクロソフト社との緊密な協業の下、ユーザー企業が安心してWindows Server 2012搭載PCサーバを導入できるよう、同OSの製品版リリースより以前からPRIMERGY上での動作検証を実施してきました。さまざまな角度からの検証によって得られた技術情報や知見、サポート情報は、以下のURLのPRIMERGYのWindows Server 2012情報ページで公開されています。

製品紹介 PRIMERGYのWindows Server 2012情報ページ

Windows Server 2012のポテンシャルを最大化するPCサーバ「PRIMERGY」一覧

富士通では長年培ってきたサポート経験と豊富な事例データベースを元にWindowsシステムのトラブル調査を行っています。お問い合わせやトラブルに対する富士通のきめ細やか、かつ迅速な対応は、多くのお客様に高い評価を頂いています。
Windowsシステムでは様々なハードウェア/ソフトウェアが動作しており、トラブルが発生した場合にどこに問題があるのかを切り分けることが困難です。SupportDeskサービスをWindowsサポート付きでご契約頂ければ、ハードウェア技術者/ソフトウェア技術者が連携してコンポーネント間の動作解析を行えるため、問題箇所を迅速に特定し、早期の問題解決/回避をご支援できます。サーバのご購入時にはWindowsサポート付きのSupportDesk契約をお勧めします。

サポート情報 SupportDesk Standard ソフトウェア関連 Windowsサポートご紹介

2年後の2015年1月には、マイクロソフト社によるWindows Server 2008のメインストリーム・サポートが終了し、その前のバージョンであるWindows Server 2003の延長サポートも2015年7月が最終期限となっています。注1サポートが終了するタイミングでPCサーバの全面リプレースを計画しているユーザー企業はきっと多いことでしょう。その準備プロセスとして、今回紹介した内容を参考にしていただきながら、仮想化/クラウド環境での利用が十分に考慮され、性能も機能も大幅に強化されたWindows Server 2012を一部の環境に先行して導入し、まずは、そのポテンシャルを実感されてみてはいかがでしょうか。

(注1) 最新の情報はマイクロソフト社の公開情報新しいウィンドウで表示を参照下さい。

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