一般的な留意事項
「Windows Server 2003 Service Pack 1」を適用時の留意事項で、特に「著しいシステム弊害の可能性がある」留意事項と、本体や周辺機器に依存していない当社で確認した留意事項(OSの基本的な留意事項)についてご紹介します。
IPF:Microsoft® Windows Server™ 2003, Enterprise Edition for Itanium-Based Systems
x64:Microsoft® Windows Server™ 2003, x64 Editions
現象 | 対策 |
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クライアントとサーバのネットワーク接続ができない場合がある。 | 詳細についてはMicrosoft社 KB情報を参照してください。 |
「イベントログが壊れています」と表示され、その後全てのシステム・イベントログを見ることができなくなります。 | 留意事項一覧の(H4)(P8)を参照してください。 |
32bitアプリを動作させた場合、特定の命令セット実行時に正しい結果にならない。 | 留意事項一覧の(H6)を参照してください。 |
クライアントからWindows Server 2003 ターミナルサービスに接続した際に ”STOPエラー 0xAB ”が発生することがある。 | Microsoft社の修正プログラムを適用してください。 詳細についてはMicrosoft社 KB情報を参照してください。 ソフトサポート契約がある方は契約窓口にお問い合わせください。 問題発生後の復旧方法 STOPエラー発生後はサーバーを再起動してください。 |
現象 | 発生条件 | 対策 |
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ネットワーク負荷分散マネージャーを用いてクラスタを制御できない。 | Windowsファイアーウォールを有効にした場合 | Windowsファイアーウォールの例外にリモート管理サービスを追加します。 手順) (この設定はGUI上から行うことはできません) 1) スタート→[ファイル名を指定して実行]を選択します。 2) 「名前」に”cmd”を入力し、[OK]をクリックします。(コマンドライン画面が表示されます。) 3) コマンドライン画面から、以下のコマンドを実行します。 netsh firewall set service type = remoteadmin mode = enable 4) コマンドライン画面で「OK」と表示されれば設定完了です。 [関連情報] Windows ファイアーウォールの設定 |
Webアプリケーションにて以下のエラーが出力される場合があります。 「このページを表示する権限がありません。Webサーバでこのリソースに対して 構成されているアクセス制御リスト(ACL)により、このディレクトリ またはページを表示できません。 HTTPエラー 401.3 - 権限がありません : 要求したリソースに設定されたACLによりアクセスが拒否されました。」 |
以下の二つの条件を満たしている場合、 1) IISのWeb サイト認証で「統合Windows認証」を期待しているWebアプリケーション。 2) Windows Server 2003にSP1を適用後に、アプリケーションをインストールした場合。 |
本現象は、Windows Server 2003 SP1より、IISのWebサイト認証の「統合Windows認証」が既定で無効になったために発生します。
以下の手順により回避することが可能です。 |
Internet Explorerのヒントの起動、もしくは、セキュリティ強化の構成起動で、セキュリティ強化によってブロックされたというメッセージが表示されます。 | ・Internet Explorerでメニュー バー -> ヘルプ(H) -> ヒント(D)の手順でヒントを起動する。または、 ・Internet Explorerでメニュー バー -> ヘルプ(H) -> セキュリティ強化の構成(E)の手順でセキュリティ強化の構成を起動後、"Internet Explorerセキュリティ強化の構成の詳細"を選択する。 |
メッセージに従って、[追加(A)…]ボタンをクリックし、信頼済みサイトに "about:internet"を追加してください。 |
インターネットサーバAPI(ISAPI)拡張DLLを使用したWebサイトにアクセスすると、以下のエラーが表示される場合があります。 「ページを表示できません 検索中のページには問題があるため表示できません。 HTTP 500 - 内部サーバー エラー」 |
64bit版(IPF、x64)Windows上の32bit版のISAPI拡張DLLを使用したWebサイトにアクセスする。 32bit版Windows上の32bit版のISAPI拡張DLLを使用したWebサイトにアクセスした場合には発生しません。 |
64bit版(IPF、x64)WindowsではIISのワーカープロセスは既定で64bitで動作します。64bitのワーカープロセスで32bitのDLLを動作させようとするため、正しく処理ができません。 以下の手順で、ワーカープロセスを32bitで動作させることにより、回避することが可能です。 手順) 1) スタート→[ファイル名を指定して実行]を選択します。 2) 「名前」に”cmd”を入力し、[OK]をクリックします。(コマンドライン画面が表示されます。) 3) コマンドライン画面から、以下のコマンドを実行します。 cscript %SYSTEMDRIVE%\Inetpub\AdminScripts\adsutil.vbs SET W3SVC/AppPools/Enable32bitAppOnWin64 1 |
クラスタサービスが正常に動作しない | Windowsファイアーウォールを有効にした場合 | セキュリティ構成ウィザードでサーバの役割にクラスタサーバを設定をします。 操作の詳細についてはMicrosoft社 KB情報を参照してください。 KB情報の注意事項 全てのリソースが正しく動作するには、セキュリティ構成ウィザードでサーバまたはクライアントの適切な役割を選択する必要があります。 |
サーバクラスタのノードを起動すると、以下のイベントログが記録されて、参加処理に失敗することがあります。 ソース:ClusSvc、イベントID:1034 説明:クラスタ ディスク リソース 'ディスク G:' に関連付けられたディスクを見つけられませんでした。・・・ ソース:ClusSvc、イベントID:1009 説明:クラスタ サービスは既存のクラスタに参加できず、また新しい クラスタを形成することもできませんでした。クラスタ サービスは強制終了しました。 上記イベントログ以外にも、ハードエラーを示すイベントログなども記録されます。 |
shared access( Windows Firewall/Internet Connection Sharing(ICS))を自動起動にしている(ファイアーウォール機能をウィザードにより設定するときに自動起動に変更した)。 かつ、サーバクラスタに参加するノード側を起動した。 | クラスタサービスが再起動に成功した場合は、このエラーを無視してください。 クラスタサービスのプロパティで回復タブにより再起動を設定している場合(デフォルトで設定済み)は、クラスタサービスの再起動時には問題なく起動されます。 |
システム起動時において、ボリュームマウントの遅延や、ドライブ文字の割り当てが変更されるなど、想定外の動作を引き起こすことがあります。 | ドライブ文字に空きがない状態の場合 | ドライブ文字(C: から Z:)を使い切らないでください。 |