一般的な留意事項
はじめに
本ページでは「Windows Server 2003 SP2」を導入時の留意事項で、本体や周辺機器に依存していない当社で確認した留意事項(OSの基本的な留意事項)についてご紹介します。
WSS:Microsoft® Windows® Storage Server 2003 R2, Standard Edition
イベントログに関する留意事項
現象 | 対策 |
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SP2インストール後、イベントログに下記のエラーイベントが記録される場合がある。 また、「ヘルプとサポート」が起動しなくなる場合がある。 イベントID:16387 ソース:HELPSVC 説明:サービスを起動できませんでした。 |
SP2適用後の再起動でHELPSVCの再登録コマンドを実行し発生します。 「ヘルプとサポート」が起動しなくなった場合、下記のコマンドを実行してください。 "%windir%\pchealth\helpctr\binaries\HelpSvc.exe /regserver /svchost netsvcs /RAInstall" 詳細についてはMicrosoft社 KB情報を参照してください。 |
ファイアウォールに関する留意事項
現象 | 対策 |
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SP2を適用すると,Windowsファイアウォールの設定が変更される場合がある。 | [スタート]-[コントロールパネル]-[Windows ファイアウォール]の [詳細設定]タブで「ネットワーク接続の設定」が正しく構成されていることを確認してください。 |
WSSに関する留意事項
現象 | 対策 |
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Winodows Storage Server 2003 R2アレイタイプにSP2を適用すると、「Windows Storage Server Management」コンソールのトップページが英語で表示される。 | Microsoft社の修正モジュールを適用してください。 詳細についてはMicrosoft社 KB情報を参照してください。 なお、修正モジュールは32 ビット版を使用してください。 |
マイクロソフトの日本語版修正プログラム / サービスパックが適用できません。 | Windows Storage Server 2003 R2では、英語版OSを使用しています。このため、手動で修正プログラムを適用する場合は、英語版の修正プログラム / サービスパックを適用する必要があります。 なお、Microsoft UpdateやWindows Updateを利用して修正プログラム / サービスパックを適用する場合、英語版の修正プログラム / サービスパックが自動的に適用されます。 |
RISに関する留意事項
現象 | 対策 |
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RIS サーバーにセットアップ済みのサーバーにSP2を適用後 再起動すると、サービスのスタートアップの種類が Remote Installation 自動(停止状態) Windows Deployment Service Server 手動(停止状態) となっており、イベントログに以下のエラーが記録される。 ソース:Service Control Manager イベント ID:7023 説明:Remote Installation は次のエラーで終了しました: 指定されたプロシージャが見つかりません。 |
1. レジストリ エディタを起動し、以下のレジストリ キーを削除します。 |
Telnetに関する留意事項
現象 | 対策 |
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Telnetサービスの「スタートアップの種類」を「手動」に設定していた場合、SP2を適用すると「無効」に変更される。 | Telnetサービスの「スタートアップの種類」を「手動」に設定し直してください。 |
MSCSの留意事項
現象 | 対策 |
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以下の発生条件でディスクリソースの拡張メンテナンスモードをONにすると、ファイル共有リソースなどのディスクアクセスを使用したステータスチェックを行うリソースの状態が「障害」となる。 <発生条件> ・ファイル共有リソース等のディスクアクセスを使用したステータスチェックを行うリソースが存在する。 ・ディスクリソースの拡張メンテナンスモードをONにする。 |
ディスクリソースの拡張メンテナンスモードを使用する場合には、依存しているリソースをオフラインにしてください。 |
LUNのマッピング機能使用時の留意事項
現象 | 対策 |
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SCSI/FCバス上で、LUN IDが0のディスクが存在しない場合、LUN ID 8以降のディスクがOSから参照できなくなる場合がある。 <発生条件> ・Eternus等の外付けのディスク装置でLUNのマッピング機能(ゾーニング)を使用している ・マッピング時に、LUN IDの0をLUN_V(論理ボリューム)に対して割り当てていない。 ・LUN IDが8以上のディスクが存在する。 |
LUN IDが0のディスクが存在しない場合には、SP2を適用しないでください。 |
アンインストール時の動作について
現象 | 対策 |
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SP2をアンインストールする際に、以下の確認ダイアログが表示されます。 "セットアップで、コンピュータに次のプログラムが検出されました。Service Pack2を削除すると、このプログラムが正しく動作しない可能性があります。続行しますか?" |
SP2をインストールした後にインストールされたプログラムがある場合、必ずこの確認ダイアログが表示されます。SP2をアンインストールすると、OS標準コンポーネントでも正しく動作しなくなる可能性があります。 システムのバックアップを取ったり、テスト環境で検証したりしたうえで、SP2をアンインストールすることをお勧めします。 |
iSCSI Initiatorが「プログラムの追加と削除」に表示されない
現象 | 対策 |
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iSCSI InitiatorをインストールしたサーバにSP2を適用すると「プログラムの追加と削除」からiSCSI Initiatorが表示されなくなり、アンインストールすることができなくなります。 |
以下のいずれかの方法で、iSCSI Initiatorをアンインストールしてください。
詳細についてはMicrosoft社 KB情報を参照してください。 |
VDS Hardware ProviderおよびVSS Hardware Providerが「プログラムの追加と削除」に表示されない
現象 | 対策 |
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Windows Storage Server 2003 R2専用ソフトウェアのiSCSI Software Targetパックに同梱されているVDS Hardware ProviderおよびVSS Hardware ProviderをインストールしたサーバにSP2を適用すると「プログラムの追加と削除」から両方のアプリケーションが表示されなくなり、アンインストールすることができなくなります。 |
以下のいずれかの方法で、VDSHardware ProviderおよびVSS Hardware Providerをアンインストールしてください。
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ドライブ文字の割当てについて
現象 | 対策 |
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ドライブ文字に空きがない状態ではシステム起動時において、ボリュームマウントの遅延や、ドライブ文字の割り当てが変更されるなど、想定外の動作を引き起こすことがあります。 | ドライブ文字(C: から Z:)を使い切らないでください。 |