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本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

 

Japan

 

一般的な留意事項

はじめに

本ページでは「Windows Server 2003 SP2」を導入時の留意事項で、本体や周辺機器に依存していない当社で確認した留意事項(OSの基本的な留意事項)についてご紹介します。

WSS:Microsoft® Windows® Storage Server 2003 R2, Standard Edition

イベントログに関する留意事項

現象 対策
SP2インストール後、イベントログに下記のエラーイベントが記録される場合がある。
また、「ヘルプとサポート」が起動しなくなる場合がある。
イベントID:16387
ソース:HELPSVC
説明:サービスを起動できませんでした。
SP2適用後の再起動でHELPSVCの再登録コマンドを実行し発生します。
「ヘルプとサポート」が起動しなくなった場合、下記のコマンドを実行してください。
"%windir%\pchealth\helpctr\binaries\HelpSvc.exe /regserver /svchost netsvcs /RAInstall"
詳細についてはMicrosoft社 KB情報を参照してください。

ファイアウォールに関する留意事項

現象 対策
SP2を適用すると,Windowsファイアウォールの設定が変更される場合がある。 [スタート]-[コントロールパネル]-[Windows ファイアウォール]の [詳細設定]タブで「ネットワーク接続の設定」が正しく構成されていることを確認してください。

WSSに関する留意事項

現象 対策
Winodows Storage Server 2003 R2アレイタイプにSP2を適用すると、「Windows Storage Server Management」コンソールのトップページが英語で表示される。 Microsoft社の修正モジュールを適用してください。
詳細についてはMicrosoft社 KB情報を参照してください。
なお、修正モジュールは32 ビット版を使用してください。
マイクロソフトの日本語版修正プログラム / サービスパックが適用できません。 Windows Storage Server 2003 R2では、英語版OSを使用しています。このため、手動で修正プログラムを適用する場合は、英語版の修正プログラム / サービスパックを適用する必要があります。
なお、Microsoft UpdateやWindows Updateを利用して修正プログラム / サービスパックを適用する場合、英語版の修正プログラム / サービスパックが自動的に適用されます。

RISに関する留意事項

現象 対策
RIS サーバーにセットアップ済みのサーバーにSP2を適用後 再起動すると、サービスのスタートアップの種類が
Remote Installation 自動(停止状態)
Windows Deployment Service Server 手動(停止状態)
となっており、イベントログに以下のエラーが記録される。
ソース:Service Control Manager
イベント ID:7023
説明:Remote Installation は次のエラーで終了しました:
指定されたプロシージャが見つかりません。

1. レジストリ エディタを起動し、以下のレジストリ キーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\BINLSVC
注サービス欄に"Remote Installation"の表示だけ残りますが、リブートの必要はありません。表示を消す場合は、リブートが必要。)
2. 「ファイル名を指定して実行」で、"Risetup" を実行。
3. 表示されたウィザード上で「診断チェックを実行する」を選択し、「次へ」をクリック。(「新しいイメージを追加する」ではありません。)
4. 「完了」をクリック。
5. 画面上で処理が開始されますので、処理終了後、「完了」をクリックして画面を閉じる。
注上記手順を実行すると、RIS セットアップ時に設定した配布用フォルダ "<ドライブ名>\RemoteInstal" が改めて承認され、WDS のサービスも「自動」に変更され、状態も「開始」になります。
OSを再起動する。
-起動時にエラーイベントが記録されていないこと。
-サービスから"Remote Installation"が消えている。
-サービスの"Windows Deployment Service"サービスが起動されていること。
SP2をアンインストールする。
-起動時にエラーイベントが記録されていないこと。
-サービスに"Remote Installation"が表示され、起動されていること。
-サービスから"Windows Deployment Service"サービスが消えていること。

Telnetに関する留意事項

現象 対策
Telnetサービスの「スタートアップの種類」を「手動」に設定していた場合、SP2を適用すると「無効」に変更される。 Telnetサービスの「スタートアップの種類」を「手動」に設定し直してください。

MSCSの留意事項

現象 対策
以下の発生条件でディスクリソースの拡張メンテナンスモードをONにすると、ファイル共有リソースなどのディスクアクセスを使用したステータスチェックを行うリソースの状態が「障害」となる。
<発生条件>
・ファイル共有リソース等のディスクアクセスを使用したステータスチェックを行うリソースが存在する。
・ディスクリソースの拡張メンテナンスモードをONにする。
ディスクリソースの拡張メンテナンスモードを使用する場合には、依存しているリソースをオフラインにしてください。

LUNのマッピング機能使用時の留意事項

現象 対策
SCSI/FCバス上で、LUN IDが0のディスクが存在しない場合、LUN ID 8以降のディスクがOSから参照できなくなる場合がある。
<発生条件>
・Eternus等の外付けのディスク装置でLUNのマッピング機能(ゾーニング)を使用している
・マッピング時に、LUN IDの0をLUN_V(論理ボリューム)に対して割り当てていない。
・LUN IDが8以上のディスクが存在する。
LUN IDが0のディスクが存在しない場合には、SP2を適用しないでください。

アンインストール時の動作について

現象 対策
SP2をアンインストールする際に、以下の確認ダイアログが表示されます。
"セットアップで、コンピュータに次のプログラムが検出されました。Service Pack2を削除すると、このプログラムが正しく動作しない可能性があります。続行しますか?"
SP2をインストールした後にインストールされたプログラムがある場合、必ずこの確認ダイアログが表示されます。SP2をアンインストールすると、OS標準コンポーネントでも正しく動作しなくなる可能性があります。
システムのバックアップを取ったり、テスト環境で検証したりしたうえで、SP2をアンインストールすることをお勧めします。

iSCSI Initiatorが「プログラムの追加と削除」に表示されない

現象 対策
iSCSI InitiatorをインストールしたサーバにSP2を適用すると「プログラムの追加と削除」からiSCSI Initiatorが表示されなくなり、アンインストールすることができなくなります。 以下のいずれかの方法で、iSCSI Initiatorをアンインストールしてください。
  1. puninst.exeを実行する
    以下の場所にあるspuninst.exeを直接実行してください。
    "C:\WINDOWS\$NtUninstalliscsi200$\spuninst\spuninst.exe"
    注上記パスはシステムドライブがCドライブの場合です。
  2. SP2をアンインストールしてから、「プログラムの追加と削除」からiSCSI Initiatorをアンインストールする

詳細についてはMicrosoft社 KB情報を参照してください。

VDS Hardware ProviderおよびVSS Hardware Providerが「プログラムの追加と削除」に表示されない

現象 対策
Windows Storage Server 2003 R2専用ソフトウェアのiSCSI Software Targetパックに同梱されているVDS Hardware ProviderおよびVSS Hardware ProviderをインストールしたサーバにSP2を適用すると「プログラムの追加と削除」から両方のアプリケーションが表示されなくなり、アンインストールすることができなくなります。 以下のいずれかの方法で、VDSHardware ProviderおよびVSS Hardware Providerをアンインストールしてください。
  1. spuninst.exeを実行する
    以下の場所にあるspuninst.exeを直接実行してください。
    ・VDS Hardware Providerをアンインストールする場合
    "C:\WINDOWS\$NtUninstallWTVDS300$\spuninst\spuninst.exe"
    ・VSS Hardware Providerをアンインストールする場合
    "C:\WINDOWS\$NtUninstallWTVSS300$\spuninst\spuninst.exe"
    注上記パスはシステムドライブがCドライブの場合です。
  2. SP2をアンインストールしてから、「プログラムの追加と削除」からiSCSI Initiatorをアンインストールする

ドライブ文字の割当てについて

現象 対策
ドライブ文字に空きがない状態ではシステム起動時において、ボリュームマウントの遅延や、ドライブ文字の割り当てが変更されるなど、想定外の動作を引き起こすことがあります。 ドライブ文字(C: から Z:)を使い切らないでください。

ご参考