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高可用システムシステムソフトウェア everRun Enterprise/Express
製品のよくあるご質問(FAQ)

製品に関する一般的な質問

Q

everRun Enterprise/Expressとはどのような商品ですか?

A

米国ストラタステクノロジーズ社が開発した高信頼システムを実現するソフトウェア群の総称です。
everRun Enterprise/Expressをインストールした環境では高可用なVMを運用可能とします。


Q

everRun Enterprise/Expressが使用可能な機種はどれですか?

A

以下の機種に対応しています。

  • PRIMERGY RX2520 M1
  • PRIMERGY RX2540 M1
  • PRIMERGY RX2560 M1
  • PRIMERGY TX2540 M1
  • PRIMERGY TX2560 M1
  • PRIMERGY CX2550 M2
  • PRIMERGY CX2570 M2
  • PRIMERGY RX1330 M2
  • PRIMERGY RX2530 M2
  • PRIMERGY RX2540 M2
  • PRIMERGY RX2560 M2
  • PRIMERGY TX1320 M2
  • PRIMERGY TX1330 M2
  • PRIMERGY TX2560 M2
  • PRIMERGY RX1330 M3
  • PRIMERGY TX1320 M3
  • PRIMERGY TX1330 M3
  • PRIMERGY RX2530 M4
  • PRIMERGY RX2540 M4

注意事項この一覧に含まれない機種はサポート対象外となります。


Q

MXとEnterprise/Expressの違いについて教えてください。

A

従来のMXに比べ保護構成での性能が向上し、また構築・片系復旧がより簡易な手順で実施できるようになっています。


Q

Enterprise と Expressの違いについて教えてください。

A

VMの保護レベルが違います。EnterpriseはFTおよびHA保護できるのに対し、ExpressはHA保護のみ可能となります。


Q

PMとは何ですか?

A

「Physical Machine」の略称で主にeverRun Enterprise/Expressをインストールするサーバを指します。


Q

VMとは何ですか?

A

「Virtual Machine」の略称でeverRun Enterprise/Express環境で作成する仮想マシンを指します。


Q

P-linkとは何ですか?

A

「Private link」の略称でeverRun Enterprise/Expressによって冗長化したサーバをお互いに監視するネットワークとなります。
直結LANで1Gbps以上の通信速度で構成する必要があります。A-linkの一方で兼用することも可能です。


Q

A-linkとは何ですか?

A

「Availability link」の略称で同期データの転送に利用します。
直結で2本使用(P-linkとの併用可) 10Gbpsの通信速度で構成します。
直結でない場合はクォーラムサーバを構成する必要があります。


Q

ビジネスネットワークとは何ですか?

A

PMまたはVMに接続する外部ネットワークです。PMに接続するものを管理LAN、VMに接続するものを業務LANと呼びます。


Q

iRMCとは何ですか?

A

「integrated Remote Management Controller」の略称でサーバの電源のON / OFFに関係なく、対象のサーバの状態を監視し、電源制御を可能とした機能となります。


Q

everRun Enterprise/Expressはどのような技術でシステムダウンを防止していますか?

A

everRun Enterprise/Expressは標準サーバを2台使用することで、サーバ本体のすべてのハードウェア要素を二重化しています。
また独自の高可用な仮想化技術を使用して、プロテクトされたVM上でOSを制御することが可能です。
高可用な仮想化技術には2つのレベル(HA構成 FT構成)がありハードウェア障害への耐障害性が異なります。


Q

HAとは何ですか?

A

HA構成では2台のサーバを利用してその上にあるVMのNICとディスクを冗長化しています。冗長化によりNICやディスクが壊れた際はダウンタイム無しで業務を継続することができます。
しかしCPU / メモリは非冗長のため、アクティブ側のCPU / メモリが故障した場合はゲストOSがダウンし、スタンバイ側のOSを起動するまでダウンタイムが発生します。


Q

HA運用とクラスタとの違いについて教えてください。

A

HAはアクティブ側のPM(VMが起動しているPM)に故障が起こった場合、自動的にアプリケーションが動作するVM単位でスタンバイ側のPM(VMが停止しているPM)に切り替えて業務を再開します。ソフトウェア障害の検出が出来るクラスタシステムのようにアプリケーション等のリソース単位での切替は発生しません。 HAでは仮想化されたOS上でアプリケーションが動作するためアプリケーションからは通常のOS環境として見えます。このため、アプリケーション側でクラスタシステム向けの対応が不要となり、アプリケーションをそのままご使用いただけます。
HAは標準のサーバ2台とソフトウェアだけでシステムの冗長性(可用性)を実現しているため相対的に導入・運用コストが低く中・小規模なシステムに適します。一方クラスタシステムはソフトウェア障害による運用サーバの停止時も待機サーバが業務の引き継ぎを行うためHAよりも業務の継続性が高いという特長もあります。このようにソフトウェア障害の場合を含めて救済できるクラスタシステムは、大規模システムで採用される傾向があります。


Q

FTとは何ですか?

A

FT構成では2台のサーバを利用してその上にあるVMのNIC、ディスクを冗長化させ、CPU、メモリの処理も絶えず同期させているため、CPU / メモリが故障してもゲストOSは処理を継続できるため、ダウンタイムはありません。


Q

HA運用とFT運用の違いについて教えてください。

A

HAとFTはどちらもサーバを2台使用しハードウェアを冗長化することで高可用なシステムを実現しています。
FTではVMが2台のサーバ上で同期動作していますがHAは片方のPMでのみVMが動作しています。 このためハードウェア障害の内容によっては、FTのVMでは業務継続可能なケースでもHAのVMではスタンバイ側からの自動的にOSが再起動することで障害から復旧するケースがあります。
このようにFTがシステムレベルでの冗長化を実現しているのに対しHAではコンポーネントレベルでの冗長化を実現することで業務のダウンタイムを最小限に抑えることを目的としています。
FTを使用する場合は事前に性能検証することが必要となります。主に以下の様な観点で構築予定の環境で性能が満たされるか確認してください。

  • ネットワーク経由でのクライアントとの通信が性能に影響するアプリケーション
  • ファイルの送受信が主となるアプリケーション
  • バックアップ・リストアに要する時間

Q

eACとは何ですか?

A

「everRun Availability Center」の略称でeverRun Enterprise/Expressシステムの管理ツールとなります。
everRun Enterprise/Expressをインストール後設定するIPアドレス(システムIPアドレス)を管理端末のWebブラウザに入力してアクセスすることができます。


操作・運用に関する質問

Q

VM上でサポート可能なOSは何ですか?

A

everRun Enterprise/ExpressのVMでは以下のOSをサポートします。

  • Windows Server 2008 R2
  • Windows Server 2012
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2016(everRunのRelease 7.4.1.0以降でサポート)

Q

VM作成の上限について教えてください。

A

everRun のRelease 7.4.0.0 において、FTは8VMまでをサポートします。また、FTとHAを合わせて28VMまでをサポートします。


Q

ディスク容量の上限と下限について教えてください。

A

ディスク容量の上限はありません。
下限はPMに最低50GB使用するので50GB+VM(+スナップショット)のディスク容量が必要となります。


Q

PMのメンテナンスモードとは何ですか?

A

メンテナンスを実行するPM上で動作させるVMを退避させる作業です。
PMをメンテナンスモードにしない限り、PMを手動で停止させることはできません。


Q

スプリットブレインとは何ですか?

A

通常は2台のPM上にシングルイメージとして動作するVMがそれぞれのPM上で独立したVMとして動作することです。
2台のPM間の通信経路が全て切断された場合に発生する可能性があります。

  • 2本のA-Linkが使用するNICポートが共通の通信カード、または共通のコントローラを共有する構成
  • 2本のA-Linkがスイッチ経由で接続されており、共通の機器またはケーブルを経由する構成

クォーラムサーバは動作中両PMのうち一方のみが存続するよう調停しスプリットブレイン状態を防ぎます。


Q

ディスクのミラーリングとは何ですか?

A

同期元のVMから同期先のVMへVMのディスクの差分情報をコピーすることです。
差分情報がディスクすべての場合フルミラーコピーといいます。


Q

everRun Enterprise / ExpressでUPSを使用した運用はできますか?

A

UPS1台構成、2台構成で運用可能です。UPSから電力を供給する機器で使用される電力の合計より大きな容量のUPSを用意する必要があります。1台構成の場合は1台のUPSで2台まかなえるだけの容量が必要です。
PowerChute Network Shutdown (PCNS)を使用する場合は、PMとは別のコンピュータにインストールします。


Q

FT保護のVMで注意点はありますか?

A

FT保護でマルチプロセッサを割り当てた環境ではFT同期用の仮想CPU数にFT仮想マシンの数 かける 2のコア数が必要となります。
またVMにインストールされたアプリケーションがネットワーク送信を頻繁に行なう場合、同期オーバーヘッドのため、性能が低下する場合があります。


Q

故障したサーバの修理交換中は、VM上の業務は止まってしまうのですか?

A

故障したサーバをメンテナンスモードへ移行、修理交換、再同期を通じて、PVM上の業務は停止することなく継続します。


Q

RAIDで保護されているディスクが1本故障した場合どうすればいいですか?

A

ディスクを交換するだけで自動的に復帰します。


Q

メインボード(オンボードLAN含む) / LANカード / RAIDカードが故障した場合どうすればいいですか?

A

以下の処理が必要となります。

  1. 障害PMをメンテナンスモードに移行
  2. 障害PMの停止
  3. ハードウェア保守
  4. everRun Enterprise/ExpressインストールCDによるPMのリプレース
  5. 障害PMのメンテナンスモードの解除

everRunのインストール(リプレース)はネットワークアダプタの選択とIPアドレス設定のみとなり特別な知識は不要です。
メンテナンスモードの解除後、VMは自動的に冗長化されます。


Q

メインボード / LANカード / RAIDカード以外が故障した場合はどのような作業が必要ですか?

A

PMが起動する場合は以下の手順となります。

  1. 障害PMをメンテナンスモードに移行
  2. 障害PMの停止
  3. ハードウェア保守
  4. 障害PMのメンテナンスモードの解除

PMが起動しない場合は以下の手順となります。

  1. 障害PMをメンテナンスモードに移行(不可能な場合は障害PMを停止)
  2. ハードウェア保守
  3. everRun Enterprise/ExpressインストールCDによるPMのリプレース
  4. 障害PMのメンテナンスモードの解除

メンテナンスモードの解除後、VMは自動的に冗長化されます。


Q

片系停止の場合、eACにアクセスするにはどうしたら良いですか?

A

片系が停止してもシステムIPでeACにアクセスすることが可能です。
システムIPは代表アドレスであり、片系停止の場合は起動しているPMに自動的に接続します。


Q

PMにバックアップ装置を搭載することは可能ですか?

A

PMへのバックアップ装置の搭載はできません。


Q

PMの障害に備えてPMのバックアップは可能でしょうか?

A

PMについてはバックアップからのリストアではなく、再インストールを行ってください。
再インストールはネットワークアダプタの選択とIPアドレス設定のみとなり特別な知識は不要です。


Q

A-link P-linkは10Gbpで通信する必要がありますか?

A

P-linkは1Gbpsでも問題ありません。
A-linkは10Gbpsを強く推奨します。
A-linkを10Gbpsで通信しない場合、同期負荷が高い状況で、片系切り離しやVMの予期しないダウンが発生する可能性があります。


Q

VMに対して定期的なバックアップは必要でしょうか?

A

everRun Enterprise/Expressはハードウェアを冗長化した高可用なシステムですが、OSやソフトウェアの障害に対しては通常のOSと変わりありません。従来と同じくバックアップによる運用も同様に必要となります。


Q

スナップショットの機能の特徴を教えてください。

A

スナップショットの機能を使いVMをエクスポートし、エクスポートしたVMをリストアすることが出来ます。

注意事項everRun Enterprise/Expressでスナップショットを作成するにはVMを作成する前にあらかじめボリュームコンテナを作成する必要があります。


Q

旧製品であるeverRunMXモデルの仮想マシンの状態をインポートまたはリストアできますか?

A

以下の条件を満たし、OVFファイルとしてインポートすることが可能です。

  • PVMはアンプロテクト済みであること
  • VMのOSはeverRunEnterprise/Expressでサポートされているものであること

Q

ハード監視はどうやって行ないますか?

A

iRMCで監視を行います。ServerViewAgentやServerViewRAIDをPMにインストールすることはありません。


Q

iRMCをボンディング管理LANをボンディングしないとどのようなリスクがありますか?

A

iRMCのポートが故障した際にiRMCに接続できなくなるリスクがあります。その場合システムの監視ができなくなるので管理LANとのボンディング構成を推奨いたします。


Q

IPアドレスはいくつ必要ですか?

A

合計6アドレス以上必要となります。

  • 各PMのiRMC : 2アドレス
  • 各PMの管理LAN : 2アドレス
  • 業務LAN : 1アドレス(1ネットワーク毎に1アドレス)
  • システムネットワーク : 1アドレス

注意事項 業務LANは2つの物理ネットワークアダプタで冗長化していますが、ゲストOSやアプリケーションからは1つの仮想ネットワークアダプタとして扱います。


Q

クォーラムサーバの役割を教えてください。

A

両PMの疎通が切断された場合各PMがVMを独自に動作させる状態(スプリットブレイン状態)が発生する可能性があります。スプリットブレイン状態は一度発生すると、PM間の疎通が回復した際に、一方のデータが失われますのでデータ破壊につながります。クォーラムサービスは、動作中両PMのうち一方のみが存続するよう調停し、スプリットブレイン状態を防ぎます。
また、定時起動等において片系のみ起動した場合でも、最新データを持つ仮想マシンを自動起動するよう調停を行ないます。

everRun環境では以下の構成の場合クォーラムサーバを接続する必要があります。

  • 2本のA-Linkが使用するNICポートが共通の通信カード、または共通のコントローラを共有する構成
  • 2本のA-Linkがスイッチ経由で接続されており、共通の機器またはケーブルを経由する構成

Q

Site ID(Asset ID)とは何ですか?

A

Site IDはeverRunEnterpriseをインストールする際のライセンスkeyについているユニークなIDのことを指します。
確認方法としてはeACのログイン画面で以下のような形式で記されています。

表示例 XXXXXXXがSite ID
Asset ID: XXXXXXX

Q

物理サーバにFCカード、InfiniBandカード、グラフィックスカード、増設シリアルポートを増設することはできますか?

A

すべてサポート外となります。


Q

ServerView Agentsは必要ですか?

A

ServerViewAgentをPMにインストールすることはできません。ハード監視はiRMC経由で実施します。


ソフト(アプリケーション、ライセンス、OS等)に関する質問

Q

Windows OSのライセンスは2つ必要ですか?

A

HA FTどちらの構成でも物理サーバ2台分(物理サーバ1台に仮想マシンを構築した場合に必要なライセンス数の2倍)のWindowsライセンスが必要となります。


Q

ソフトウェアのライセンス数はどのように数えるのですか?

A

ライセンス数の数え方はソフトウェアにより異なりますので、販売元へお問い合わせください。
当社で取り扱うソフトウェアについては『ソフトウェアシステム構成図』を参照してください。

参照:システム構成図


Q

アプリケーションは、各PMのVMそれぞれにインストールする必要があるのですか?

A

VMは運用者にとっては1つとして見えますのでその必要はありません。


Q

注意が必要なアプリケーションはありますか?

A

everRunEnterprise/Expressは仮想環境および2重化されたハードウェア上で同期動作するため、以下の様なアプリケーションは同期制御や仮想環境へ影響を与える可能性があるため、制限となる場合があり、十分な検証が必要です。

  • 独自のドライバなどを使用し、ハードウェア情報に直接アクセスするようなアプリケーション

    予測される影響 同期制御への影響や、予期せぬシステムダウンの原因となる可能性があります。

  • ハードウェア情報を使用して管理を行うアプリケーション

    予測される影響 ハードウェアが2重化されているため、起動するサーバにより情報が異なる場合があります。
    通常のサーバや仮想マシンと同様の動きとならない可能性があります。

  • VM上で仮想化を実施する。

    予測される影響 VM上に仮想化ソフトウェアはインストールしないでください。

  • PMにソフトウェアをインストールする。

    予測される影響 PMにソフトウェアはインストールしないでください。



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