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ブレードサーバを中心としたデータベースシステムの再構築により、レンタカー事業を支える高信頼なIT基盤を確立


株式会社マツダレンタカー

株式会社マツダレンタカー様 導入事例


急増するインターネット予約のニーズに呼応するため、ブレードサーバを中心としたデータベースシステムに刷新。処理能力の向上と安定稼働を確保。年中無休のレンタカー事業を支える基幹システムの再構築を実現。

[ 2009年10月20日掲載 ]



 導入の背景 |  導入のポイント |  システム概要 |  今後の展望 

導入事例概要
業種: レンタカーおよびカーシェアリング事業
ソリューション: ブレードサーバでSANBootシステムを構築し、64bit Linux とOracle のクラスタ構成による高信頼なIT基盤の構築
稼働環境:

ハードウェア
ブレードサーバ PRIMERGY BX600
ストレージ ETERNUS2000
バックアップサーバ PRIMERGY TX300 S4

ソフトウェア
サーバOS:Red Hat Enterprise Linux 5.1 (for Intel64)
データベース:Oracle Database 11g Standard Edition 64bit
管理ツール:Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition

ブレードサーバを中心としたIT基盤に刷新。
24時間365日止まらないサービス提供を支えるIT基盤を実現

レンタカーおよびカーシェアリング事業を営む株式会社マツダレンタカー様では、急増 するインターネット予約のニーズに呼応するため、ブレードサーバを中心としたデータベースシステムに刷新。64bitシステムを導入(SANBoot、クラスタ構成、Linuxおよび Oracleのバージョンアップ)し、処理能力2倍以上の向上と安定稼働を確保。年中無休のレンタカー事業を支える基幹システムの再構築を実現しました。

課題と効果
1 インターネット予約が急増し、24時間365日安定したサービスを提供できる高信頼なIT基盤の構築が急務 ブレードサーバで64bitシステムを導入(SANBoot、クラスタ構成、Linuxおよび Oracle)で高可用性、安定稼働を実現
2 データ量の増加によりシステムの処理速度向上が必要 処理性能目標を2倍で構築、結果として約3倍の処理速度向上を実現。
今後CPU、メモリ、ストレージを追加することでさらに2倍の拡張性があり、4年先まで見据えた環境を整備
3 運用管理には手動による操作や処理が多く、担当者の作業負荷が増大 SANBootによる自動復旧や一元管理ツール、監視ツールなどの導入で手動操作を低減
本事例に関するお問い合わせ

導入の背景

お客様へ24時間365日安定したサービスの提供を目指し、ITシステムの刷新を決断

後藤 裕由
情報システム部 部長

株式会社マツダレンタカー様(以降、マツダレンタカー様)は、車のレンタル事業を全国展開しており、店舗数は約400店舗、保有台数は19,000台と、業界トップクラスを誇る企業です。2005年からは車を所有せずに登録メンバー間で共同利用し、利用した分だけ料金を支払うシステムであるカーシェアリング事業「カーシェア24」にも力を入れており、現在は全国に130以上のステーションを展開しています。 昨今のレンタカー事業の動向について、情報システム部 部長 後藤 裕由氏は、「景気低迷の影響により、レンタカー事業も厳しい時代であることは否めません。そんななか、インターネット予約は近年急増しています。即時性や利便性の点から、24時間365日予約ができるという年中無休のサービスが求められるようになりました」と説明します。

マツダレンタカー様の販売システムは2つの独自システムが動いています。初期開発は店舗中心の貸渡契約等を処理するRTS、次開発はRTSを補完するために予約や稼動等の処理を担うMOS.netです。
MOS.net(お客様へ24時間無停止サービス)と RTS(社内へ営業時間内8時~20時サービス)が互いに情報連携して稼動しています。

谷増 諭
情報システム部
システム支援グループ マネージャー

情報システム部 システム支援グループ マネージャー 谷増 諭氏は、インターネット予約が24時間対応になってからの状況について、「旧システムでも十分なスペックで構築しましたが、当初の予想を遥かに超えるインターネット予約数の増加で処理が追い着かなくなりました。私たち担当者は夜間~早朝対応や人手による操作が多くなり、作業負荷が増大していました」と、当時の苦労を話します。

年中無休のサービス提供を目指すマツダレンタカー様は、この状況を改善するためにベンダー数社に提案を求めました。

「条件は、“止まらないシステム”であること。富士通に決めたのは、単にハードウェアの提案のみならず、当社が使っているOracle Databaseの取り扱いに熟練していること、運用面と拡張性まで含めた総合的な内容であったからです」(谷増氏)。

導入のポイント

ブレードサーバを中心にLinux、Oracle Real Application Clusters構成で高可用性、安定稼働を実現

旧システムで改善すべき点として、データベースサーバの能力不足が出ていたことが判明。CPU、メモリ、ディスクのいずれも増設や拡張をする必要性が浮上しました。

これらを解決するために、ブレードサーバを中心としたシステムを構築することにしました。システム全体の設計は、事前検証済みの構成パターン集である、富士通のTRIOLE(注)テンプレートから引用。ハードウェアでは、OSは全てLinuxに統一し、32bitから64bitにアップ。CPU能力2.5倍以上、メモリ容量2倍以上のスペックにし、増設可能な環境を整備。SANBootとDISK高速化でストレージを導入、データベースはOracle Real Application Clusters構成にし、バージョンを10gから最新の11gへアップすることで、処理速度の向上を図りました。
念願の64Bit高可用性DBシステムの誕生です。

注:
TRIOLEとは、サーバやストレージ、ネットワークやミドルウェアなどの自社製品と、厳選した他社製品との組み合わせの中から最適なシステム環境を提案するIT基盤のこと。

片山 佳之
情報システム部
システム支援グループ リーダー

情報システム部 システム支援グループ リーダー 片山 佳之氏は、「新システムが本当に安定稼働をもたらすのか、当初は不安でした。新システム導入後のアプリケーション検証には1ヵ月を要し、対象は約25種、検証項目は2000件もありました。最初は何か起こるだろうと覚悟して挑みましたが、拍子抜けするくらいトラブルは起こらず、最後まで検証を続けることが苦になったくらいです」と語ります。

運用面では、ブレードサーバのSANBootシステムにより自動復旧を実現。ストレージによる高速バックアップ/コピーも可能となり、一元管理ツールや監視ツールの導入、運用支援サービスへの加入で、作業負荷の低減を図りました。さらに、ブレードサーバ内に本番環境と同一の検証環境を構築。障害時の再現テストがより確実に、迅速になりました。

こうして新システムは2009年4月よりスタート。以来、小トラブルはありましたが業務は一度も停止することなく、繁忙期である7月~8月を何事もなく乗り切りました。

「新システムの目標の一つにサービス稼働率99.9%を掲げていましたが、導入して一度もダウンしていないので、現時点では100%と言える状態です。以前は大量処理時のピーク値と通常状態との差が大きかったのですが、今は波がなくなり安定稼働を維持しています」(片山氏)。

また旧システムでは、メイン業務の処理に4時間ほどかかっていましたが、新システムではわずか30~40分で終了するようになりました。その他の処理も含め、夜間処理全体に約8時間かかっていたのが、今は2時間半までに短縮。当初は処理速度2倍を目標としていましたが、実際には約3倍も向上しました。

ブレードサーバのメリットについて後藤氏は、「本番環境も検証環境も1つのブレード内に構築できること、省スペースであるためにITインフラのアウトソーシング費用が抑えられること、消費電力効率の向上で環境負荷低減に寄与できるなどの効果を再認識しました」と話します。

谷増氏は、「可視化された一元管理ツールがとても気に入っています。ぱっと見て直観的に状況がわかるので、次のアクションへの判断に役立っています」と語ります。

システム概要

安定稼働と処理速度の向上、運用の自動化を図る

ハードウェア対策

  • ブレードサーバを核にLinux、Oracle Real Application Clustersのクラスタ構成で高可用性を確保
  • SANBoot の導入でハードウェア障害時は予備機で自動復旧
  • CPU、メモリ、ストレージを追加し、ハードウェアの機器能力2倍の拡張性を確保
  • 富士通のTRIOLEテンプレートにより、動作検証済みのシステム構成で安定稼働
  • もともと機器は富士通データセンターへ設置、事業継続(セキュリティや災害)対応していたが今回より高機能KVMにより、センターのブレードサーバを完全遠隔操作を実施

OS、ソフトウェア対策

  • Linux、Oracle Databaseを32bitから64bitへアップし、広大なメモリを与えて処理能力を高速化
  • Oracle Database のバージョンを10gから11gへアップし、処理能力を向上

運用対策

  • 機器メンテナンスの際はSANBootにより予備機へ交代させ実施。
    サービス無停止を実現
  • ストレージのアドバンスト・コピー機能により、3世代バックアップや検証環境へ高速コピーを業務のレスポンスを低下させないで実現。バックアップデータはディスク内に保存
  • リモート通報や自動ログ監視により障害をメール通知し、人的管理や手動操作を低減
  • Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Editionの導入により、パソコンから稼働状況を一元管理

開発環境対策

  • ブレードサーバ内に本番と同一の検証環境を構築、ソフト障害時の解決や新規開発を迅速化

今後の展望

ブレードサーバを利用し、基幹システムの集約を検討中

今回のITシステム刷新で手ごたえを得たマツダレンタカー様では現在、他の基幹システムをブレードサーバで仮想化し集約しようと検討中です。

「情報システム部にとっての直接のお客様とは、マツダレンタカーシステムをご利用いただくお客様と、社内システムを利用する従業員であると言えます。”お客様が喜び、従業員が幸せになる”為に、移り変わる社会環境に対応するシステムに改善し進化させなくてはと思っております」(後藤氏)。


株式会社マツダレンタカー様 概要

所在地 本社 広島県広島市南区金屋町2番15号
創業 1965年11月
設立 2002年9月
従業員数 1,118人(パート・アルバイト含む)2009年3月現在
売上高 18,151百万円(2008年度実績)
ホームページ 株式会社マツダレンタカー様ホームページ
概要

レンタカー事業、カーシェアリング事業、及びこれら事業に付帯関連する一切の事業

【ご紹介した製品】

【導入事例(PDF版)】

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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