VMware Viewと富士通プラットフォームで本店を含む187店舗、
2,000台のデスクトップ環境を仮想化
国内最大級の地銀共同利用システムの稼働に対応、
クライアントOSに依存しない端末環境を構築
株式会社北陸銀行様 導入事例
基幹システム入れ替えに伴い、管理コストを低減し長期運用が可能なデスクトップ環境として仮想PC方式を採用。仮想化ソフト「VMware View」、富士通ブレードサーバ「PRIMERGY」、ストレージ「ETERNUS」でデスクトップ仮想化環境を構築。
[ 2011年7月12日掲載 ]
【導入事例概要】
| 業種: |
金融機関 |
| ソリューション: |
ブレードサーバ、VMwareによる仮想化ソリューション |
| 製品: |
サーバ:富士通 PRIMERGY BX620 / TX300 / RX600
ストレージ:富士通 ETERNUS DX80 /DX60 / NR1000F / LT250
仮想化ソフト:VMware View
|
VMware Viewと富士通プラットフォームで本店を含む187店舗、2,000台のデスクトップ環境を仮想化
北陸銀行は横浜銀行、北海道銀行の3行で、最大級の地銀共同利用システムである「MEJAR」の構築を進めてきました。その中で端末は仮想PC方式を採用、VMware Viewと富士通ブレードサーバ「PRIMERGY」、ストレージ「ETERNUS」でデスクトップ仮想化環境を構築、2010年10月に稼働を開始しました。同行では2011年5月のMEJAR稼働後、仮想PCの増設を視野に入れ、業務の効率化と営業力強化に役立てていく考えです。
【課題と効果】
| 1 |
基幹システム入れ替えに伴う長期運用可能なデスクトップ環境構築 |
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デスクトップOSと端末の切り離しによる端末交換時期の適正化 |
| 2 |
管理コストの一層の削減 |
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メンテナンス性の向上による管理コストの削減 |
本事例に関するお問い合わせ
導入の背景
共同利用システム導入に伴い、端末利用方式を刷新

山本 大介氏
株式会社北陸銀行
MEJAR開発室 主任
北陸銀行は北陸三県を中心に、事業を展開する金融機関です。同行は地域に親しまれ、頼りにされる銀行を目指すことを基本理念に、質・量を伴った収益基盤の確立、戦略的リソース配置と早期戦略化、深度あるリスク管理と企業再生支援、ローコストオペレーションの徹底、お客様目線の徹底、の5つを基本戦略に据えています。そして、ローコストオペレーションの徹底のために、横浜銀行、同じほくほくフィナンシャルグループの北海道銀行の3行で、2006年4月から共同利用システム「MEJAR」の構築を進めてきました。北陸銀行 MEJAR開発室 主任 山本 大介氏は「MEJARは、勘定系システムだけでなく、営業店システムやATM、インターネットバンキングや統合データベースシステム(MCIF)などのサブシステム、営業店と各行事務センターを結ぶ情報通信ネットワークを共同利用の対象にしています。地銀の共同利用システムとしては、最大級の規模で、営業店事務をはじめとした事務の統一による、ローコストオペレーションを目指しています」と語ります。

富永 英司氏
北銀ソフトウエア株式会社
企画管理部 グループ長
その中で、北陸銀行のシステム開発を担当するのが北銀ソフトウエアです。同社は1986年に、北陸銀行システム部門から分離・独立したITサービス会社で、北陸銀行や地方公共団体、企業に対して、システムソリューションを提供しています。北銀ソフトウエア 企画管理部 グループ長 富永 英司氏は「MEJARでは勘定系システムが刷新され、情報系もシステム更新や新たなシステムが加わります。そのため、営業店や本部の業務に使うデスクトップ環境は先行稼働させ、勘定系の総合テストなどに影響しないようにと考えました」と説明します。
導入のポイント
個別アプリケーションの利用が容易なVMware Viewを採用
そこで北銀ソフトウエアでは端末利用方式の検討に入りました。最初の段階では、営業店は個別のアプリケーションを使わず、ブラウザベースのアプリケーションだけとの判断から1台のサーバに複数のユーザが同時ログオンして使用するサーバベース方式、本部は個別のアプリケーションを利用することから、ユーザ毎に仮想化されたデスクトップ環境を提供する仮想PC方式を、それぞれ採用する考えでした。ところが、営業店も融資業務支援などの個別のアプリケーションを使うこともあり、システム導入後の新規アプリケーションの展開において、サーバベース方式ではサポートされない将来的なリスクを考慮した上で、最終的には営業店も含めた全端末に仮想PC方式を採用することに決定しました。北銀ソフトウエア 企画管理部 中井 祐介氏は「それぞれの方式を使っている企業を見学させてもらいましたが、サーバベース方式はOA業務専用など特定の業務だけをやっているところで導入されていました。また設計段階では、営業店ではブラウザとOA業務だけだと考えていましたが、実際にはサブシステムが100近くあることが分かり、応用が利く仮想PC方式の『VMware View』を導入することに決定しました」と振り返ります。

中井 祐介氏
北銀ソフトウエア株式会社
企画管理部
その上で、仮想デスクトップを稼働させるハードウェアプラットフォームの選定を行い、最終的に富士通を選びました。富士通を選んだ理由は北陸銀行と北銀ソフトウエアの要望に対して、細かなところまで対応してくれるという信頼感と高い技術力のためです。また、VMware Viewは既存の端末をそのまま使えることも大きなメリットでした。 従来の業務システムでは、端末OSはWindows 2000 Professionalを利用していました。ところが、新しい端末を導入しようとすると、Windows 7搭載の端末しか購入することができません。
MEJARの端末OSはWindows XPを基準にしていますが、VMware Viewを導入し仮想PCをWindows XPにすることで、端末のOSはWindows 2000でもWindows 7でも問題なく、MEJARの各システムを利用することができます。
システムの概要
富士通のブレードサーバ「PRIMERGY BX620」を軸に仮想デスクトップ環境を構成
2010年10月に稼働を開始した北陸銀行の仮想デスクトップ環境は、ブレードサーバ「PRIMERGY BX620」を中心に構成しています。
「ブレードサーバ「PRIMERGY BX620」は54枚のサーバブレードが搭載されており、40台の仮想デスクトップを割り当てたブレードが40枚、Connection Server用ブレードが3枚、VMware HAで冗長化されたVMware vCenter Server用ブレードが3枚、VCBProxy Server用に1枚、Microsoft Active Directory用に4枚、プリンタサーバ用に3枚のブレードを使っています。」 (中井氏)。
ブレードサーバ以外には、デプロイメントサーバの「PRIMERGY RX300」1台、バックアップサーバの「PRIMERGY RX600」1台、SAN接続された仮想デスクトップのプール用ストレージ「ETERNUS DX80」4台、VMware vCenter Server及び仮想マシンバックアップ用ストレージ「ETERNUS DX60」1台、ユーザデータ格納及びバックアップ用NASストレージ「ETERNUS NR1000F」2台から構成されています(図)。そして、2011年1月の段階では、本部と事務センター、187の支店・出張所にある2,500台の端末の内、2,000台が接続対象となっており、営業店1,700台と本部300台の計2,000台のデスクトップを仮想化して利用しています。「営業店では営業担当が日中外出しており、同時に利用するケースが少ないため、実際の営業用の端末数より仮想デスクトップの数を減らして、効率よく活用しています。また、仮想デスクトップの数が足りなくなった場合も、ライセンスを追加すれば、すぐに新たな仮想デスクトップを作り出すことができるので安心です。」(富永氏)。

今後の展望
今後の投資を考えるためにも利用率の把握が必要
仮想デスクトップ 環境は順調に稼働しており、5月からはMEJAR勘定系照会機能を含む各種業務システムが仮想デスクトップ環境で、利用できることになります。今回の導入により、デスクトップをセンター側で集中して管理できるようになり、メンテナンス性が大幅に向上すると共に、リソース利用の効率化も実現することができました。「今までは営業店によって、端末やディスクの利用率が高いところとそうでないところのバラツキがあり、銀行全体で見ると、ムダになっている状態でした。それがセンターに集約し、仮想化されたことによって、必要なところに集中して割り当てることができるようになりました」(富永氏)。
また、従来は営業店ごとにMOでバックアップを行っていましたが、仮想化環境ではセンターのNASで自動的にバックアップしているため、営業店側でバックアップを意識する必要がなく、センター側で簡単にリカバリーできるようになりました。さらに、今後ネットワークの増強も計画していますが、デスクトップ環境をセンター集約したことにより基幹業務の負荷が下がり、ネットワーク負荷の見通しを立てやすくなりました。
「コストを抑える意味もあって、仮想デスクトップの数は端末全体より、少なくスタートしましたが、今後、得意先担当の営業支援システムの利用などで、利用端末の数が増加する見込みです。VMware Viewは仮想デスクトップを簡単に増やすことができるので、利用状況を見ながら増やし、業務効率化と営業力強化に役立てていきます」(山本氏)。
VMware Viewによって、ハードウェアに依存しないデスクトップ環境が実現したことから、北陸銀行では、新規に導入する端末はシンクライアントも含めて検討を始めています。また、独自に使っている小規模なサブシステムについても、サーバの仮想化による統合に取り組んでいく考えです。
【株式会社北陸銀行様 会社概要】
| 本社所在地 |
富山県富山市堤町通り1-2-26 |
| 設立 |
明治10年(1877年) |
| 従業員数 |
2,791名(2010年9月) |
| ホームページ |


株式会社北陸銀行様 ホームページ
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【北銀ソフトウエア株式会社様 会社概要】
| 本社所在地 |
富山県富山市東田地方町1-5-25 |
| 設立 |
昭和61年(1986年)5月 |
| 従業員数 |
166名 |
| ホームページ |
北銀ソフトウエア株式会社様 ホームページ
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