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省エネ対策とIT基盤の最適化、どう進めていくか? 担当者が語る「ソフトウェア連携」

個々のハードウェアがもつ高度な省エネ技術。その効果をさらに大きなパワーに変えるためにIT資源の効率的な運用を図ることで節電・省エネを促進するには、システムを一元管理し、電力をマネジメントする必要があります。つまり、システム全体を「見える化」して最適化する、そこにソフトウェアの大きな役割があります。

[公開日 2011年12月9日]

[更新日 2014年8月27日]

目次

システム全体を「見える化」し、「省エネ運転」を実施

ストレージの消費電力「見える化」とエコモード運用

ストレージの自動階層制御による投資の最適化

業務効率を損なうことなく、オフィスのIT機器の消費電力を削減

システム全体を「見える化」し、「省エネ運転」を実施

UNIXサーバ SPARC M10担当 エンタプライズサーバ事業本部 事業企画統括部 企画部 部長 伊藤 達夫の写真
伊藤 達夫
UNIXサーバ SPARC M10担当
エンタプライズサーバ事業本部 事業企画統括部
企画部 部長

伊藤:一昨年のお客様へのアンケートにおいて、お客様の現場のニーズでは、省エネ運転を工夫して行うという項目に高い関心がありましたが、その点でソフトウェア連携の役割も大きいと思うのですがいかがですか?

朽木:そうですね。お客様のデータセンターの運営面から省エネ運転へ工夫するということは、システム全体を「見える化」し、ソフトウェアで「省エネ運転」を実施していただくことになります。

まず、既に多くのお客様にお使いになっていただいている統合運用管理製品のFUJITSU Software Systemwalker Centric Managerで、システム全体の稼働状態を把握していただくことが重要です。
当社では、社内サーバの節電対策として、不要なサーバの電源を落とす運用対策をしていますが、これらのサーバがきちっと運用されているかを把握するためにFUJITSU Software Systemwalker Centric Managerを使って、社内システムの稼働状態の全体を監視しています。

統合運用管理Systemwalker Centric Managerによるシステム運用のライフサイクル管理
統合運用管理FUJITSU Software Systemwalker Centric Managerによるシステム運用のライフサイクル管理

また、ハードウェアを最新機種に入れ替えていただければ、ハード単体の省エネ効果だけではなく、電力、温度等のモニタリングや電力制御などの最新の装備がされているため、FUJITSU Software Systemwalker Service Quality Coordinatorを活用していただくことにより、サーバ、ラック単位など、システムの性能情報の見える化を含めて、電力の見える化までも容易にできることになります。

実際に、当社の沼津ソフトウェア開発クラウドセンターでは、開発環境のサーバを集約/クラウド化する取り組みにおいて電力や温度などを見える化し、節電の実践として、FUJITSU Software Systemwalker Service Quality Coordinatorを活用しています。また、光ファイバー温度センシングを活用したサーバの吸気/排気温度の見える化による冷やし過ぎ/熱溜り解消での空調の効率化などの先進的な取り組みも合わせて、節電の実践を進めています。

FUJITSU Software Systemwalker Service Quality Coordinatorによる電力や温度などの見える化
FUJITSU Software Systemwalker Service Quality Coordinatorによる電力や温度などの見える化

伊藤:なるほど。最新機種への入れ替えをすると、ソフトウェアと連携してシステム全体の電力の「見える化」ができ、省エネ運転につながっていくのですね。

ストレージの消費電力「見える化」とエコモード運用

伊藤:サーバだけでなく、年々増えるストレージに対してのソフトウェアの連携はありますか?

山崎:年々増加するストレージにおいてディスクの電力が増える課題にも、ソフトウェアが連携して対処しています。
FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiserでは、ストレージ全体の監視として消費電力や温度も「見える化」することができます。また、FUJITSU Storage ETERNUSディスクストレージの持つMAID機能を利用したエコモードは、バックアップ用ディスクのような通常稼働する必要のないディスクの回転を止め、消費電力量の削減に貢献できるものです。ソフトウェア FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser やFUJITSU Storage ETERNUS SF AdvancedCopy Managerを活用していただくことで、バックアップ運用スケジュールと連動して省電力運用を実施することができます。
ちなみに、MAIDとはMassive Array of Idle Disksの略であり、使用頻度の低いディスクドライブのディスク回転を停止させることで、消費電力を削減するとともに、ディスクドライブの寿命を延長させる技術です。

FUJITSU Storage ETERNUSディスクストレージのMAID機能を利用したエコモード運用
FUJITSU Storage ETERNUSディスクストレージのMAID機能を利用したエコモード運用

ストレージの自動階層制御による投資の最適化

山崎:その他にも、FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiserと連携したストレージ自動階層制御(Automated Tiering)という機能があります。これは、ストレージへのデータアクセスを監視し、異種ドライブ混在環境でデータのアクセス頻度を検出、設定したポリシーに応じて、ドライブ間で自動的にデータ再配置を行う機能です。この機能を活用すると、使用頻度の高いデータは高性能なSSD (Solid State Drive) へ、逆に使用頻度の低いデータは大容量で安価なニアラインドライブへ配置されます。

伊藤:つまり、コストに見合った最適な性能を得ることができるということですね。ただ、その機能と省電力とは、どのような関係があるのですか。

山崎:例えば、使用頻度の低いデータが集まるニアラインドライブへ、先ほど説明したMAID機能を利用したエコモード運用を適用すれば、消費電力量の削減に有効となります。同時に、運用の自動化によりデータ管理工数も削減されるので、管理コスト低減にも貢献します。

■ ストレージ自動階層制御による投資の最適化

  • 業務中の自動再配置で、管理コストも低減
  • アクセス頻度の低いドライブはエコモード運用で、消費電力を削減

FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser:ストレージ自動階層制御による投資の最適化
FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser:ストレージ自動階層制御による投資の最適化

業務効率を損なうことなく、オフィスのIT機器の消費電力を削減

伊藤:少し話が変わりますが、オフィスの電力の約45%を占めていると言われているパソコンやプリンターですが、最近ではノートパソコンにピークシフトといった機能が装備されていますよね。オフィスにおいても、ソフトウェアの連携はありますか?

朽木:はい、パソコンおよびプリンターの省電力化を支援するソフトウェアとしてFUJITSU Software Systemwalker Desktop Patrol があります。FUJITSU Software Systemwalker Desktop Patrolは、パソコン、プリンター、ソフトウェアライセンスなどのIT資産の一元管理や、セキュリティパッチの自動適用や監査などを行うクライアント管理製品ですが、2009年からパソコンのムダな電力の消費を削減するための機能、および消費電力量/CO2排出量/稼働状況を「見える化」する機能を追加しています。また、2011年6月にノートパソコンに搭載されている「ピークシフト設定」とFUJITSU Software Systemwalker Desktop Patrolを連携させることで、ノートパソコンの節電設定を効果的に運用することを実現し、富士通およびグループ会社のパソコン(約13万台)の節電対策に活用しています。

FUJITSU Software Systemwalker Desktop Patrolでパソコンのムダな電力の消費を削減
FUJITSU Software Systemwalker Desktop Patrolでパソコンのムダな電力の消費を削減