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  5. 特集 今夏以降の節電対応、どう捉える?【後編】

富士通からの環境メッセージ その先の環境アプローチが、企業の未来を拓く。特集記事 2人の環境キーパーソンが熱く語る! 今夏以降の節電対応、どう捉える? 富士通株式会社 エンタプライズサーバ事業本部 実装技術開発統括部 プリンシパルエキスパート(グリーンIT担当) 村田 英己 富士通株式会社 環境本部 環境技術統括部 統括部長 藤井 正隆 後編「製品の機能を知ることが、節電へのヒントや近道に」 前編「企業を取り巻く現状と、富士通の環境への取り組み」

後編目次

製品の機能を知ることが、節電へのヒントや近道に

企業における効果的な節電対策の進め方 ~その第一歩は見える化から~

お客様の節電対策を全体で支援。総合力が富士通の強み

短期・中期・長期の見極めをつけ的確な節電対策を、富士通と共に

製品の機能を知ることが、節電へのヒントや近道に

-- 企業はいま、いかに消費電力を抑え、エネルギー効率を高めるか、その手法やヒントを求められていると思います。では、富士通のプロダクト(サーバ、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェア等)、「Of ICT」の部分での消費電力削減への取り組みについて少し例をあげてお聞かせください。

エンタプライズサーバ事業本部 実装技術開発統括部 プリンシパルエキスパート(グリーンIT担当) 村田 英己の写真
村田 英己
富士通株式会社
エンタプライズサーバ事業本部
実装技術開発統括部
プリンシパルエキスパート(グリーンIT担当)

村田:基本的には各プロダクト、システム全体で、どう環境負荷を下げていくかという見方で「消費エネルギーの見える化」と「消費電力の抑える化」を進めています。特に見える化が重要です。運用状況、稼働状況、これを比べれば、どの時間帯に、どれだけ電力を使っていて、負荷率が何パーセントくらいといったことが全て見えます。その結果を基準に、消費電力を抑える手段として何をどうするかを考えることができます。そして削減効果は、個々のプロダクトの環境負荷の低減の取り組みにかかってきます。
部品の省電力化や小型化、部品点数の削減、効率的な冷却技術、電源供給制御による省電力化(自動的に不必要な電源を入れない仕組み) や高効率電源の採用などによる電力削減にも力を入れています。
電源制御/連動技術、これは富士通唯一だと思うんですが、実は昔からIO装置も含めて電源連動ができるようになっているんです。

-- もともと自動的に電源をon/offする機能が備わっているということですか

村田:そうです。スケジュール運転機能と言っているものですが、例えば、昼間の運用が中心で夜は製品を余り使わないというお客様で、「夜9時には電源を落としたい。朝は7時に電源が入れば良い」という場合、これをスケジュールに入れて自動運転すれば、それだけで30%近い電力が削減できます。実はこれ、いま富士通製品を使われているお客様であれば新たな投資をしなくてもできるんです。まだまだ、使っていないお客様も多いです。もともと、ハード自身がそのような機能を提供するために、システム制御用のボードを持っているんです。

-- 標準っていうのはいいですね。富士通製品をご利用のお客様は、ぜひこの機会に、この機能の見直しをオススメしたいですね。

藤井:使ってみるだけなんですけどね。皆様にどうやってそのテクノロジーをわかっていただくかということですよね。これもエッセンシャルユースのひとつですね。何が必要か、それを見定めれば、その解は手元に眠っているだけかもしれない。

村田:こういった考え方をベースにした省電力化、また、電源供給制御による省電力化(自動的に不必要な電源は入らない仕組み) や高効率電源の活用も奨めたいですね。

-- 省電力技術としては他にどんなものが挙げられますか。

村田:半導体関係は2011年以降、28ナノのテクノロジーを採用していきます。

環境本部 環境技術統括部 統括部長 藤井 正隆の写真
藤井 正隆
富士通株式会社
環境本部 環境技術統括部
統括部長

これが小さくなればなるほど高密度実装が可能になり、たくさんの回路が同じチップの中に入りますから、電力としては減ってきます。そして、性能もよくなって、当然スペースも小さくなります。例えば、「PRIMEPOWER450」という以前の製品と、今の「SPARC Enterprise M3000」を比較すると、消費電力は54%減、スペースも半分になり、性能も上がっています。「PRIMERGY」等も同じような傾向にあります。高集積化すると部品点数が減り、省エネにつながる以外に省資源化にもつながり、当然、廃棄するものも減り、廃棄やリサイクル時の省エネにもつながっていくわけです。

-- 小さくすることが、大きな成果を生んでいるんですね。

村田:また、ファシリティでは、ケーブル本数が排気を阻害し、冷却効率の悪化につながることが多いです。ケーブル本数の削減は効率を高める上で重要です。例えば「PRIMERGY」の場合、ラックマウントサーバで使われていた70本のケーブルが、ブレードサーバではわずか9本に、87%削減しています。ラックの中にケーブルがたくさんぶら下がっているとラックの廃熱の邪魔をするんですね。それが熱溜りや風の流れを悪くし、排気がうまくできず、部屋の温度や機器の周囲温度を上げる要因になります。温度が上がると、それを下げるために余計な空調電力が使われ、悪影響を及ぼすわけです。このような問題解決に貢献するのがブレードサーバです。まさにケーブルを減らすというところでファシリティの省電力化にはけっこう寄与します。

藤井:配線を簡単にするということは作りやすいということ。製造工程が短くなると同時に、壊しやすいということでもあるんです。リサイクルって最後の解体の所はいまだに人がドライバーを握っているんです。作るのも壊すのもエネルギーがいるんです。壊しやすいということは、ライフサイクルを小さくしているということなんですね。

当社製ラックマウントサーバおよび周辺機器とブレードサーバを各10台組み合わせたシステムでのケーブル比較写真

村田:ムダをなくすという意味では、システムのリソースを上手く有効活用するということにも目を向けたいですね。メモリもディスクもたくさん入っていても、実はこの時間帯は20%しか使いませんとなれば、不要な部分は仮想化技術などを利用しながら、制御あるいは削減ができる。仮想化技術をうまく組み合わせれば、例えば4種類のサーバを1台に集約できます。サーバ統合ですね。これで、製品の電力は4分の1になります。これにスケジュール運転を組み合わせたり、どんどん新しい製品と入れ替えたりしていけば70%~80%くらいの電力は減るんですよ。「PRIMEQUEST」の新しいシリーズでは、従来製品に比べて3分の1の体積になりましたが、消費電力も95%削減するといった進化を遂げているんです。

-- それはすごい削減効果ですね。

村田:それからストレージ製品で電気を多く使うのが実はディスクなんです。例えばストレージを統合し、仮想化技術と組み合わせて、このディスクの本数を減らせば、効率もあがって、電力も減りますね。そしてMAID技術というのがあります。富士通ではエコモードと呼んでいますが、これはバックアップディスクなど、使わない時間帯は、不要なディスクを自動停止するという技術。停止時間や対象ディスク本数により異なりますが、これで消費電力は10%以上削減できます。

企業における効果的な節電対策の進め方 ~その第一歩は見える化から~

-- 先ほど、消費エネルギーの見える化が重要だとお話しされていましたね。

藤井:どんなに優れた機能が備わっていても、効果的に活かせなければ意味がありません。まずは、見える化して状況を把握すること。状況がわかれば何が必要か、どこを抑えられるか、そのために何をすべきか、どうすれば改善できるかといったアクションが見えてきますからね。そこに、いま述べてきた機能や技術、製品性能を効率的に活用していただければと思います。

村田:消費電力の見える化ができれば、空調電力の削減にも大きく貢献できます。システムの状態を全て監視し、消費電力や温度などの状態と合わせて時系列に見える化・統計化を行います。そして、スケジュール運転や仮想化機能を組み合わせることで、必要なときに必要な機器のみを運転することで、ファシリティを含め、大きな電力削減ができる言うことです。
大型機については本体装置の状態監視という機能が標準添付されています。「PRIMERGY」等でも運用管理ソフトを使えば電力使用状況をモニター監視できますので、状況に応じたスケジュール運転へとつなげることが可能ですね。
例えば富士通の沼津のデータセンターでは、「ダッシュボード」という運用管理ソフトで運用の見える化をやっています。消費電力と、温度と、リソースの使用量を一つの画面でわかるようにするソフトです。センター内の状況をつねに見ながら空調の温度をコントロールしたりしています。

-- やはりみなさん、見えれば行動できますよね。

村田:そうです。みなさん、見えれば考えるんですよ、行動するんです。見えないから行動しないし、しづらい。

藤井:PCをつねに監視して、使っていないときはリモートで自動的に電源オンからスタンバイに落とす、そういう機能があります。「Desktop Patrol」といって「Systemwalker」というミドルウェア製品のラインナップに入っているんですね。
使わない時は電源落とす、スタンバイにしなさい、という指導を人間がしてもダメなんですね。徹底されない。それを自動的に管理サーバからつながっているパソコン全部を対象として、使われていなかったら自動的にスタンバイにします。

Systemwalker Desktop Patrolの電源設定一括管理機能の図

村田:1日9時間の業務だとしたら、だいたい、40%くらいは減るでしょう。このように、ミドルウェア、ハードウェア、仮想化など様々な技術を使って省電力化が進められるわけです。結局はファシリティの空調等にも影響を与えるものですから、それと抱き合わせて全体を最適化できるというのも富士通の総合力が活かされるところですね。

お客様の節電対策を全体で支援。総合力が富士通の強み

村田:運用の工夫で省電力化できる余地はまだまだたくさんあると思いますので、まずはそこからですね。先ほども話したように、既に持っているスケジュール運転機能などを上手く活用できるように支援します。PCの節電も、さきほどの「Desktop Patrol」を入れていただいても良いし、少ない投資で改善ができます。さらに改善が必要であれば、新しい機器を導入していただく。そうすれば、大幅にエネルギー消費効率もアップし、電力あたりの性能もかなり良くなっていますので、絶対量が減らせます。さらに、ソフトによる仮想化や消費電力の見える化で、空調も含めた全体最適化もできます。ICT機器とファシリティの両面から富士通は最適化を支援いたします。

システムの省電力支援の枠組みの図

-- 運用も含めてベストの解を提案できる、そうしたソリューションを提供できる総合力が富士通の強みというわけですね。

村田:プロダクトでいうとパソコンから大型サーバ、ストレージ、ネットワーク、それからモバイルも含めて製品をご提供している企業は他にはないんです。そしてソフトウェア、ミドルウェア、データセンター、さらにはリサイクルセンターも持っています。アプリケーションを使ったソリューションでもお客様をご支援できます。このように全体を網羅して、様々なサービス・製品をご提供できる企業というのは富士通だけなんですね。それが一番の我々の特徴であり強みだと思います。

藤井:単品商売じゃないんですね。やはりライフサイクル全体でお客様が直面する課題を解決するためのソフトとハードを両方提供できる、ネットワークもある、そこに環境効率、By ICT/Of ICTもご提示・ご提案できる。93年くらいからグリーンプロダクトのガイドラインを設けてずっと積み上げてきた上に成り立っている製品だからこそ、今夏以降の企業の節電対策や環境・エネルギー戦略にも強力な体制でご支援できるものと考えております。

富士通の強み - グリーンプロダクトの網羅性の図 -

短期・中期・長期の見極めをつけ的確な節電対策を、富士通と共に

藤井:今までの、エネルギー供給が担保された世界から、エネルギーを確保しつつ、エネルギーが効率よく使える人が仕事ができるといった世界になりつつあります。そういった意味では新しい切り口が求められるかも知れませんね。しかし、ショートレンジでやれることはすぐにでも取りかからなければいけませんし、ロングレンジでしっかりやるものについては、そこに急にICTは投入できませんから、中長期的な視点に立ってしっかり見極めて行動に移すことが大切です。

村田:そうですね。次の展開へ向けて、計画的かつ戦略的にご検討いただきたいと思います。そのために、富士通ではお客様の状況に応じた様々な製品やサービス・プログラムをご用意し、総合力でお客様の最適化を支援できる体制を整えておりますので、ぜひご相談いただきたいと思います。

省エネ対策とIT基盤の最適化、どう進めていくか?~プロダクトによる投資対節電効果~

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。