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第17話 : 「仮想環境のストレージ管理が大変すぎる!もしかしてこんな思いをしているのはウチだけ…!?」を解決せよ!

門田先輩情くんは(株)まるさんかくばつシステムズのシステム営業マン。お客様システムの課題解決のため、コンビで東奔西走しています。新人の情くんは課題の読みが甘くて、システム営業10年目の門田先輩にどやされっぱなしの日々。

さて、今日の訪問先は流通業J社様。仮想化してそろそろ4年、リプレースを考えはじめる時期だが、どうやらストレージ管理にも課題を抱えているようで…?

掲載日: 2015年8月12日

お客様

流通業J社様

現行システム

  • 物理サーバ3台/仮想サーバ30台
  • 導入して4年、そろそろリプレース時期

お悩み

  • ストレージ管理者不在の中、仮想化マシンが増えてきて仮想化環境のストレージ管理が大変に!

マンガ : お客様のITあるある課題のヒアリング

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門田先輩の「まずはお客様の課題の整理からはじめるわよ!」

ストレージ管理と会議室は似たもの同士!? あれもこれもこーんなことも…VVOLにおまかせ! 果たして導入効果は…?VVOLサマサマ!?

ストレージ管理と会議室は似たもの同士!?

門田先輩

いま、仮想化環境のストレージ管理に課題を感じているお客様は多いと思います。
VMごとのストレージの利用状況を把握するのが困難だし、仮想化環境が増えれば増えるほど構成が複雑になって、運用負荷も増えますし。

[図] 仮想化環境におけるストレージ管理の課題

情くん

ボク思ったんですけど、ストレージの管理ってオフィスの会議室にちょっと似てますよね~。

お客様・門田先輩

会議室?

情くん

例えば、会議室フロアがストレージボリュームで、ひとつひとつの会議室がVMだとします!

[図] 会議室フロアとストレージボリュームの例え 1

フロア(=ボリューム)の中をかんたんなパーティションで仕切るだけなら低予算で会議室(=VM)を作れるし、会議の参加人数に応じてパーティションを移動させるだけで会議室(=VM)の大きさを変えることもできるし、いろいろメリットがあります。

[図] 会議室フロアとストレージボリュームの例え 2

でも一方で、会議室ごとに空調や照明を調整することが難しかったり(=管理が煩雑)、となりの会議室の声が聞こえてきたり(=性能が影響)…といったデメリットもありますよね。

[図] 会議室フロアとストレージボリュームの例え 3

門田先輩

あら、なかなかうまいたとえね!

情くん

でっしょー!
で、これを解消しようと思ったら、あらかじめ会議室ニーズを調べて会議室(=VM)の広さを決めて、設計したり業者に工事を依頼したり~…、とまぁ、手間もコストもかかっちゃうわけです。

お客様

あるある~、会議室でこういうこと!ほんとにストレージ管理に似てますね。
ウチはこういう状況を回避するためにがんばって運用することにしたんですよ。

情くん

なるほど。現在のシステム構成を教えていただけますか?

お客様

ハイ!やりたいことを実現するために、きちんと設計をやってますよ~。
はじめは複数のVMをひとつのボリュームに格納する、いわゆる一般的な構成でいこうと思っていたんです。

[図] 一般的な仮想化環境のストレージ管理

でも途中で「バックアップ時間を短くしたい」「VM単位でバックアップ・リストアしたい」ですとか「特定VMの性能劣化が他VMに影響しないようにしたい」といった要望が出てきまして。結果、VM単位でストレージのボリュームを割り当てることになりました!

[図] J社様のストレージ管理

情くん

えっ、ストレージもVM単位でボリューム設定してるんですか?
確かにVM単位のレベルで制御するためには必要になりますが、これは運用が大変そうですね…

お客様

そうなんです…。
やりたいことは実現できているのですが、サーバ側ですべてを管理できるわけではなく、ストレージに関する知識も作業もかなり求められるので、思った以上に運用が大変で…。今のメンバーだけで運用していくのはそろそろ限界かな~と感じる今日この頃というか…。
なんで仮想環境のストレージ管理はこんなに大変なんだろう?
もしかしてこんな思いをしているのはウチだけ!?はじめの設計に問題があったとか…

門田先輩

いえいえ、そんなことはありませんよ。
今でこそサーバ仮想化は定着した感がありますが、本格的に導入が始まってきたのは2008年頃、そこから日進月歩でここまできている状態なんです。今ではサーバ仮想化技術に関しては成熟の域に達し、比較的最近になって、ストレージやネットワークの仮想化が注目されてきたというイメージです。

お客様

なるほど、そういう経緯があったんですね。
ストレージのほうも技術が追いついてきたってことは…

情くん

そうなんです!
それがさきほど言ったVVOL(Virtual Volumes)技術なんです~!

お客様

Virtual Volumes、の略でVVOLですか。
いったいどんな技術なんですか?

情くん

VVOLは、VMware vSphere 6の新バージョンに実装された新技術!今まで苦労していたVM単位でのきめの細かいストレージ運用を、ストレージ管理者の手を借りることなく、仮想基盤管理者だけで運用できるようになってしまうという画期的なものです!
富士通のETERNUS DXシリーズは他社に先駆けていち早くVVOLに対応しています。お客様が今非常に手間をかけてやっている部分にぴったりハマりますよ~!

お客様

そんな新技術が登場していたとは…!ほんとにストレージの知識がなくても運用できるんですか?!
ぜひ詳しく教えてください!

あれもこれもこーんなことも…VVOLにおまかせ!

情くん

まずはVVOLの特長をご紹介します!今まで手間をかけてやっていたこーんなことやあーんなことがすごくカンタンになっちゃうんですよ。

それではVVOLの適用でどれだけ運用がラクになるか、という点にフォーカスをあててご紹介したいと思います!

お客様

はい、よろしくお願いします!

1. ボリューム管理…ストレージの知識不要!

情くん

VM単位でストレージボリュームを管理しようとすると、大変なのは、VMごとにストレージの作業が発生しちゃうってことですよね。

門田先輩

通常の作業の流れはこんなかんじですね。

  1. ボリュームを作成
  2. ホストから接続出来るように設定
  3. QoS(注1)や自動階層制御(注2)などの機能を設定
  4. 配置先のボリュームを意識してVMを作成
  5. 最後にバックアップの設定

(注1)QoS : Quality of Serviceの略。もともとは通信の速度や品質を保証する技術を意味するネットワーク用語。ストレージのQoSは、複数のサーバで共有されるストレージの性能を維持するための技術のこと。
(注2)自動階層制御 : ストレージへのデータアクセスを監視し、異種ドライブ混在環境で、データのアクセス頻度を検出し、設定したポリシーに応じて、ドライブ間で自動的にデータ再配置を行なう機能。

情くん

うっっ…、こんなに作業ステップがあるなんて…
しかもこれがVMごとに…

お客様

ステップが多いのも大変ですが、GUIを持ったツールとコマンドラインを行ったり来たりしなきゃいけないのも大変なんですよね~。ストレージ側の構成含め、とにかくストレージのことを知っていないと運用がまわりません!

[図] ボリューム管理のステップ 1

情くん

ご安心ください!VVOLならストレージのことを意識することなく、すべてVMware vCenterからのGUI操作で完了します。面倒な画面の行き来がなくなるのはもちろん、作業ステップも大幅に減らせるので、管理者の負担を大幅に削減できますよ!

[図] ボリューム管理のステップ 2

お客様

へぇ~、これはかなりラクになりそうですね!

情くん

さらにさらに!
今回、富士通が他社に先駆けて対応したVVOLですが、早いだけでなく、いろんな「富士通ならでは」があるんですよ。富士通のVMware商談担当の鶴田さんから直接教えてもらった「ならでは」をご紹介しますね!

 

中の人が教える「富士通ならでは!」

富士通独自の画面からラクラク設定!

VMware vSphereの管理ツール、vCenter。より効率的にポリシー設定がおこなえるよう、一画面でさまざまな機能を設定できるようになっているんですよ。

[図] vCenterの富士通独自画面
お客様

へー、プルダウンで選択すればいいんですね。これならストレージの専門知識がない人間でも対応できそうだなぁ。

門田先輩

あら、鶴田さんに話を聞きに行ったの?今回はやけに勉強熱心ねぇ。
明日は雪かしら…

情くん

…普段の行いに問題があるのは自覚してますけど、ちょっとひどくないですか~(泣)

2. 性能管理…ポリシーを選ぶだけ!

情くん

ボリュームに複数のVMを配置する一般的な運用だと、特定のVMで大量アクセスが発生すると他のVMにまで影響が及んで性能劣化を招いてしまうことがありますよね。

[図] 性能管理 1

お客様

えぇ。性能劣化が発生したら利用者に大きな影響を与えてしまう業務もありますから、それを回避するためにも大変な思いをしてQoSをVM単位で設定してます。
ただ、VM同士お互いに影響しない環境を作り上げたのはいいんですけど、それとトレードオフで運用が想像以上に大変になってしまって…

情くん

そーんなお悩みもVVOLにお任せですよ!
今までのように、VM単位の設定は不要。先程ご紹介したvCenterから、VM作成時にポリシーを選択するだけでOKです!

[図] 性能管理 2

お客様

なるほど~。VMの特性に応じて、「高」「中」「低」など適切なポリシーを選択するだけになるんですね。こりゃ簡単だ!

門田先輩

VM単位で性能情報をグラフ表示してくれる機能もあるので、性能低下が起きた場合は犯人がひと目で分かりますよ。

[図] 性能管理 3

情くん

そしてもうひとつ、「富士通ならでは」の解決策があるんです!

 

中の人が教える「富士通ならでは!」

インテリジェントな性能バランス自動調整機能

あらかじめ予想できる負荷の変動であれば、QoS自動化(注3)と自動階層制御機能のコラボがおすすめ!優先したい業務に目標の性能を設定するだけで、性能のバランスを自動調整してくれますよ。

(注3)優先業務のボリュームに目標性能を設定するだけで、スイッチやストレージの性能情報をもとに、ストレージを共有するボリューム間のI/O性能のバランスを自動調整する機能。

[図] QoS自動化と自動階層制御の連携効果
お客様

へぇ~、そんな機能もあるんですね。
QoS自動化だけでは救えない状況になっても、自動で最適なところに再配置してくれるというわけですね。SSDの導入も検討しちゃおうかな。

3. バックアップ&リストア…VM単位で効率的!

門田先輩

さて、最後にバックアップ・リストアの件が残ったわね。

情くん

一般的な運用だと、1つのボリュームに複数のVMを配置しているため、そのボリュームに配置されているVMすべてがまとめて処理されてしまいます。
バックアップはストレージのコピー機能で瞬時に終わりますけど、リストアは色々と手順を踏む必要があるし、気をつけなければいけないことが多くて大変ですよね。

[図] バックアップ・リストア 1

お客様

それがイヤで、VM単位にボリュームを割り当ててバックアップ・リストアの設定をすることにしたんです。でも、バックアップ元/バックアップ先のボリュームを意識して、VMごとにバックアップ設定をしなくちゃいけなくて、やっぱり大変なんですよね。

情くん

お任せください!
VVOLなら、VM単位での効率的なバックアップ・リストアはもちろん可能です。ポリシーを選ぶだけで、いちいちストレージ側の設定を行う必要がなくなります。

[図] バックアップ・リストア 2

そのうえ、こーんな「富士通ならでは」もあるんですよ!

 

中の人が教える「富士通ならでは!」

ファイル単位!?~リストアはどこまでも小刻みに~

VM単位だけでは飽きたらず、なんと「ファイル単位」でのリストアを実現!

[図] ファイル単位のリストア
お客様

おぉ~、これはすごい!
ファイル単位でリストアできるとは予想以上です。

情くん

以上、VVOLの機能とそれでどれだけ運用負荷を減らすことができるかのご紹介でした!
どうです?VVOL、なかなかデキる子だと思いませんか~?

お客様

ハイ!今の煩雑な運用から解放されると知ったらきっと部門のスタッフたちも喜びます~。特にストレージが得意でないスタッフは(笑)
さっそく具体的な提案書をお願いできますか?

情くん

承知いたしました、お任せください!

果たして導入効果は…?VVOLサマサマ!?

数か月後

情くん

こんにちは!VVOLを導入してしばらく経ちましたがいかがでしょうか?
今日は運用の様子や現場の皆さんの声などお聞かせいただければと思います。

お客様

いや~、ホントVVOLのおかげで救われました。現場にも評判いいんですよ。今日は情シスのメンバーも呼んでるんで聞いてみましょう。
みんなどう?VVOLを導入してから運用の負荷は減ってるよね?

情シスメンバーA

ええ、それはもうもちろんですよ。
ストレージのスキルのないスタッフでもvCenterからのGUI操作で完結できるし、新しいVMの作成もこれまでは数時間かかっていたところを数分で完了できるようになったし。スタッフの作業負荷はかなり減ってますね。

情シスメンバーB

新しいVMの作成は本当に早くなりましたよね!これまでは調査の時間も含めて、「依頼からVM提供まで2日」と利用者にはアナウンスしていたんです。でも今は、OSレスのVMなら数分で提供可能ですよ!
この前も急に開発用VMの依頼があったんですが、おかげで迅速に対応できました。

情シスメンバーC

ボクはストレージの知識がないので、今までストレージ部分の作業は他のメンバーにお願いしていたんです。でもVVOLが導入されてからは自分ですべて対応出来るようになりました。

情シスメンバーD

QoS自動化と自動階層制御機能のおかげで、性能面も非常に安定してます。必要なときに、いつでもグラフで性能状況が見えるのも安心しますね。

お客様

まさにVVOLサマサマというかんじです。
ずっと棚上げになっていたアプリ開発プロジェクトに取り組む余裕もできたんですよ。いや~、本当にVVOLを導入して正解でした!

情くん・門田先輩

そう言っていただけると嬉しいです!
これからもどうぞよろしくお願い致します!

情くんのチャレンジは続きます。次回をお楽しみに!

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コンテンツ監修者=富士通のエキスパートをご紹介!

富士通株式会社 プラットフォーム技術本部 クラウドインフラセンター マネージャー 林田 健富士通株式会社 プラットフォーム技術本部 クラウドインフラセンター 鶴田 暁久富士通株式会社 プラットフォーム技術本部 クラウドインフラセンター 小池 亮

富士通株式会社
プラットフォーム技術本部 クラウドインフラセンター
(左から)シニアマネージャー 林田 健 / 鶴田 暁久 / 小池 亮

お客様の課題解決に向け、仮想化の最新技術を用いたご提案を行っています。
仮想化技術は日々進歩しており、最近では特にストレージ仮想化の分野で顕著です。

多くのお客様では、ストレージ専任の管理者が居るということは稀で、仮想化基盤管理者が、苦労しながらストレージ関連の作業も行っているということが多いのではないでしょうか? そのようなお客様に朗報です!VVOLを採用すれば、ストレージに関する知識がなくても、きめの細かい運用を実現できるようになります。

ストレージ運用・管理でお困りのお客様は、ぜひ富士通にお声がけください!

これまでの連載一覧

【番外編】情くんのユウウツ改めウキウキアフター5は仕事塾!

鶴田さんに話を聞きに行っていたおかげで、最新技術のVVOLをいち早くお客様に提案できた情くん。
自分にごほうび!で、トッピング全部乗せラーメンをすするのであった。

情くん

やっぱりデキるシステム営業は日夜勉強!だよね~
前回「仕事術」で勉強した「提案力」も発揮できたし、マスターに報告だー!

マンガ : マスターと情くんの会話

帰り道、情くんは「本質博士の仕事術」のページをひらくのだった…。

情くん

これこれ、第17回「実現力を高める方法」。
「ビジネスパーソンの「イノベーション」の実践的な推進力となるスキルである「実現力」について定義し、その増進方法を整理したものです」か…。
よーし、今回もマンガで読むぞ~!!

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