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第13話 : 「仮想化集約を進めるぞー!…って、安易に考えていると運用コストが跳ね上がる!?どうしよう??」を解決せよ!

門田先輩情くんは(株)まるさんかくばつシステムズのシステム営業マン。お客様システムの課題解決のため、コンビで東奔西走しています。新人の情くんは課題の読みが甘くて、システム営業10年目の門田先輩にどやされっぱなしの日々。

さて、今日の訪問先は流通業A社様。昨年度に本社の基幹系・情報系システムを仮想化集約し、効果を上げている。引き続き各拠点のシステムも同様に集約しようと考えているようだが…?

掲載日: 2014年10月1日

お客様

流通業A社様

現行システム

  • 本社システムは仮想化集約済でコスト削減効果が出ている
  • 各拠点のシステムは物理サーバ、運用もバラバラ

お悩み

  • 拠点毎に異なるシステムを運用しているためコストがかさんでいる

マンガ : お客様のITあるある課題のヒアリング

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門田先輩の「まずはお客様の課題の整理からはじめるわよ!」

仮想化集約を進めていくと… コスト面で想定外のリスクが!? 仮想化環境の運用、こんなシーンで問題が! 管理ツールでコスト効果を狙え!

仮想化集約を進めていくと… コスト面で想定外のリスクが!?

お客様

リスクですか?本社システムの仮想化集約でノウハウも積んでるし、コスト削減効果も出してるし、それほど心配はしていないんですけど…

門田先輩

仮想化集約作業ではなく、その後の運用にリスクが潜んでいるんです。
このコワ~いグラフをご覧ください。これはお客様がこのまま仮想化統合を続けた場合の、サーバ/システム数と運用コストの想定推移を表したものです。本社システムの仮想化統合が完了した今、いったんはコスト効果が出ています。しかしシステム統合を実施しない単純集約のため、このまま拠点システムの統合を進めると…

図 : 運用コストの想定推移

情くん

えーっ、またコストがV字に跳ね上がってる!

お客様

そうか!
システム統合なしで単純に仮想化集約を続けていけば、当然システム数が増える。それに伴って運用の負荷も上がって、せっかく下がったコストがまた上がってしまうんですね。

情くん

なるほど~。
システム数が増えれば構成情報の管理とかパッチの管理とか、情シスがやることも増えますもんね。

門田先輩

そして実は、もうひとつ気をつけないといけないポイントがあるんです。

お客様

えーっ、まだあるんですか?

門田先輩

それは可用性の問題です。
仮想化統合でシステムを集中管理すると、万一システムトラブルがあった場合、業務への影響範囲が大きくなってしまう可能性があります。そしてトラブルの責任は当然、運用している情シス部門ということに…!

お客様

ひえぇーーっ!業務が停止するのだけは困ります~~!
どうしたら対応できるんでしょう?

門田先輩

大丈夫、富士通ではちゃんと解決策をご用意していますよ。
その前に、運用負荷の増大と可用性の問題、それぞれ具体的にどのようなシーンが想定されるのか、もう少し課題を深掘りしてみましょう。

仮想化環境の運用、こんなシーンで問題が!

お客様

拠点の仮想化集約ですが、こんな構成を考えています。
2つだけ物理環境で残す必要があるシステムがありますが、あとは全て集約したいです。

図 : 拠点サーバの仮想化統合後のシステム構成

門田先輩

なるほど。たしかに仮想化集約でサーバ台数を大幅に削減できますが、運用管理面で負担が増えそうですね。
たとえばシステム数。サーバ台数自体は減ったけれど、システム数はそのままのようですので、台数分の保守やパッチ適用などの作業が必要です。今まで各拠点の運用担当者がやっていた作業を、情シスの皆さんが全て担うことになります。

情くん

物理サーバは6台(営業拠点:2台、物流拠点:2台、コールセンター:2台)、システム数は一気に20も増えてますよ~!
情シス部門の人員を増やす予定は…

お客様

そんな予定ありません~!

門田先輩

さらに、仮想環境の複雑さも運用管理を進めていくうえで負荷になると思います。物理サーバと仮想サーバの関係は把握しづらいですから。
あとは、CPUスペックやOS版数など、システムの構成情報の管理です。今まではエクセルの台帳で管理されていたと思いますが、集約後は数が増えて更新が追いつかなくなるんじゃないでしょうか。

情くん

ハイハーイ!ボクももうひとつ思いつきました!
システム構成が複雑ってことは、万一トラブルになったときに原因の切り分け作業も大変になるんじゃないですか?

お客様

う~ん、そうですよね~。。
仮想化集約すれば全て解決!みたいに考えてましたが、ちょっと甘かったかもしれません。

情くん

あと、さっき門田先輩が言った可用性の問題もありますもんね。

お客様

とにかく業務停止だけは避けたいです!
具体的にどうしたらいいんでしょう?

門田先輩

それではそろそろご紹介しましょう。
仮想化環境における運用負荷の増大と可用性の向上、これらの問題に対応するため、富士通は2つのソフトウェア製品をご用意しております。
それじゃ情くん、紹介お願いね!

情くん

はーい、お任せください!

ダイナミックリソース管理ソフトウェア
FUJITSU Software
ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition

ICTリソースの一元管理と運用の統一を行い、インフラの運用管理コストを低減します。

サーバの構成情報の管理、ソフトウェアのパッチおよびパラメーターの管理
FUJITSU Software
Systemwalker Software Configuration Manager

ハードウェア・ソフトウェアの構成管理を行い、システム管理者の作業負荷を軽減します。

お客様

もっと詳しく教えてください!
どんな機能がある製品なんですか?

管理ツールでコスト効果を狙え!

門田先輩

まずはServerView Resource Orchestrator Virtual Editionからご紹介しましょう。
ServerView Resource Orchestrator Virtual Editionの一番の特長は、ICTリソースの一元管理ができることです。物理サーバや仮想サーバ、ストレージやネットワークなどのICTリソースをとーっても分かりやすいGUIで表示してくれるんです。

情くん

これがServerView Resource Orchestrator Virtual Editionの画面です。
この左側の部分に、物理サーバと仮想サーバの関係をツリーで表示しているんです。物理と仮想の関係を把握するのは難しいですが、これなら一目瞭然!アイコン表示もとても分かりやすいですよ~。
また、ServerView Resource Orchestrator Virtual Editionは、仮想環境と物理環境を一元管理できるんです!

図 : ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition画面

お客様

へぇ~、とっても分かりやすい画面ですね!

門田先輩

確か2台だけ物理サーバが残る予定でしたよね。
仮想環境と物理環境を一元管理できるServerView Resource Orchestrator Virtual Editionはお客様のシステムにぴったりではないでしょうか。

お客様

そうですね!仮想環境は管理ツール、物理環境は相変わらずエクセル台帳…というよりスマートに運用できますね。

門田先輩

可用性の向上に関する機能も優れていますよ。
重要なのは、サーバが故障する前に予兆を見つけて対策することです。ServerView Resource Orchestrator Virtual Editionは、故障の予兆を検知して他の稼働中の物理サーバに分散退避し、自動的に予備サーバに切り替えてくれるので、業務停止を未然に防げます。

図 : ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition導入による可用性の向上

お客様

なるほど~、これはいい機能ですね!業務停止を避けられそうです。
でも、万が一ハードウェアが故障してしまうことも考えられますよね…。そういう場合はどうしたらいいんでしょう?

門田先輩

大丈夫、ご安心ください!
もしハードウェアが故障してしまった場合でも、「N+1コールドスタンバイ」を実現しています!

情くん

こーるどすたんばい?ってどういう意味ですか?

門田先輩

サーバに障害が発生した時に、自動的に予備サーバに切り替えてくれる機能です。複数台(N)のサーバで1台の予備サーバを共有できるので、サーバ1台ごとに予備サーバを用意するクラスタ構成に比べてサーバ導入コストを抑えられるんです。予備サーバは普段電源オフのまま運用しますので、電力も抑えられます。「コールド」という名前はそれが由来で、その逆は「ホットスタンバイ」…
ってお客様じゃなくてアンタが質問してたの?それくらい勉強しときなさい!

図 : N+1コールドスタンバイ サーバ切替処理

お客様

えーっとつまり、N+1コールドスタンバイはコストを抑えられるうえに、自動復旧してくれるので業務停止時間も短縮できる!ってことですよね。。

門田先輩

失礼しました。。その通りです。。
しかし、驚かれるのはまだ早いですよ!先ほどご紹介した「故障予兆の検知」と「N+1コールドスタンバイ」に、「VMホームポジション」という機能を連動させることができるんです。

お客様

ほーむぽじしょん?

門田先輩

VMゲストの位置を記録して、自動的に再現することができる機能です!

図 : VMホームポジション

例えば故障予兆が検知された場合、その時に稼働していたVMゲストの配置を、予備サーバにそっくりそのまま移せるんです。この一連の動作をすべて自動で実現しているのは富士通だけなんですよ!

お客様

へぇ~!
これなら一時的にVMゲストが退避されたサーバへの負荷がかかり続けるってこともないですね。

門田先輩

VMホームポジションの利用方法はそれだけではありません。
保守作業のときなどに、一時的にVMゲストを移動させることがありますよね。これまでは作業終了後に、VMゲストをひとつひとつ元の位置に戻さなければならなかったと思います。それがこの機能を使えば…

情くん

たったワンクリックでぜーんぶのVMゲストを元の位置に戻すことができるんですよ!
操作ミスだって防げちゃいます!

門田先輩

ちょっとっ!いいとこだけ持ってくのやめてくれる??

お客様

それはすごい! 実はVMゲストを移動させるときはいつもドキドキだったんですよ~。間違えないように細心の注意を払いながらやっていたので助かります!

門田先輩

それでは次に、システムの構成情報の管理負荷を軽減するFUJITSU Software Systemwalker Software Configuration Managerをご紹介します。じゃあこれは情くんお願いね!

情くん

ハイハーイ、待ってました!
Systemwalker Software Configuration Managerは、ハードウェア/仮想環境/OS/ミドルウェアなど、システムの情報を自動収集し、構成情報を可視化してくれるんです。

図 : Systemwalker Software Configuration Manager画面

お客様

なるほど~。
全てのサーバの情報を自動的に収集してくれるんですね!

情くん

新しいパッチの適用依頼も自動で通知されるし、未適用のサーバがあればアラート表示してくれるので、重要なセキュリティパッチの適用漏れも情シス部門でチェックできるんです!

図 : パッチ適用状況表示

図 : パッチ適用画面

門田先輩

ServerView Resource Orchestrator Virtual Editionは物理と仮想の関係を可視化し、Systemwalker Software Configuration Managerはシステム全体の構成を可視化してくれる、というわけです。

お客様

へぇ~、この2つのソフトウェアを導入すれば、大きなシステムの状況も一目瞭然ですね!
拠点から「本社に集約すると、これまでの業務環境が変わるのか?」とか「今より面倒なことになるのは困る!」なんていう不満の声も出ていたのですが、これなら拠点側は管理・運用作業から一気に開放されますね!

門田先輩

さて情くん、最後にまとめてちょうだい。
お客様の課題と、2つのソフトウェア製品の機能をひもづけられるかしら?

情くん

はーい、こんなかんじでどうでしょう?

お客様の課題 製品と機能
運用管理
  • 2台だけ物理サーバを残してそれ以外は全て集約したい
  • サーバ台数自体は減ったけれど、システム数が増えたので運用作業もその分増える
  • 物理と仮想の関係を把握するのが大変になる
  • システムが複雑になるとトラブル時に原因の切り分けが大変

ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition

  • 仮想・物理環境を一元管理
  • システムの状態を分かりやすいGUIで可視化
  • VMホームポジションでらくらくあんしん保守

Systemwalker Software Configuration Manager

  • システムの情報を自動収集し、構成情報を可視化
  • パッチ適用状況も見える化、適用漏れも防止
可用性
  • サーバが故障して業務停止となった場合影響が大きい

ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition

  • 故障の予兆を検知して自動的に予備サーバに切り替え。業務停止を防止
  • N+1コールドスタンバイで自動復旧
お客様

ばっちり課題を解決できそうですね!

門田先輩

コスト効果も試算してみました。運用管理コストの削減、可用性の向上ともに、大きなコスト効果が期待できますよ。

図 : コスト効果

 

情くん

最後にシステム構成をまとめてみました!
ServerView Resource Orchestrator Virtual EditionとSystemwalker Software Configuration Managerでシステムを管理して、ハードウェアは既に本社システムでご導入いただいているFUJITSU Server PRIMERGY RX300 S8でいかがでしょう?

図 : システム構成

お客様

FUJITSU Server PRIMERGY RX300 S8は電源ユニットが冗長化されているから、ハードウェア・ソフトウェアの両面から業務停止のリスクを軽減できますね!これで安心して拠点の仮想化に踏み出せます!
今回もよろしくお願いしますね!さっそく提案書をまとめてもらえますか?

門田先輩・情くん

了解しました!
こちらこそよろしくお願いします~!

製品紹介

情くんのチャレンジは続きます。次回をお楽しみに!

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コンテンツ監修者=富士通のエキスパートをご紹介!

 顔写真

富士通株式会社
プラットフォームソフトウェア事業本部 第二プラットフォームソフトウェア事業部 第一開発部
小澤 知寛

私は、運用管理ミドルウェアの商談対応やプロモーションを担当しております。
担当しております製品は、富士通のパブリッククラウドサービスであるFUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5 や、社内実践のノウハウも入れて商品をエンハンスしており、既に600社以上のお客様に使用していただいております。仮想化集約を行われるお客様は是非弊社までお声掛けをいただければと思います。

富士通株式会社 プラットフォーム技術本部 プロダクトソリューション技術統括部 八木 政道

富士通株式会社
プラットフォーム技術本部 プロダクトソリューション技術統括部
八木 政道

物理集約、仮想化集約の先に、管理コストの増大、システム停止などの リスクがあることを理解いただけたと思います。
物理集約や仮想化集約を進めるときには、管理ソフトウェアの活用や 可用性の高いハードウェアの選択など、いろいろな注意、施策が必要 です。
我々は幅広い製品を扱い、多くの経験/実績を持っています。 お声掛けいただければ、きっとお役に立つ、我々ならではのご提案が できると思います。

これまでの連載一覧

【番外編】情くんのユウウツ改めウキウキアフター5は仕事塾!

仮想化統合とコスト削減を両立させる提案を成し遂げた情くん。
今回も自分にごほうびで、トッピング全部乗せラーメンをすするのであった。

情くん

あの提案なら、仮想化統合が完成した暁にはお客様の業務負荷もすごく減ること間違いナシ!
今日は金曜だし、このあとまたマスターに話を聞いてもらおーっと。

マンガ : マスターと情くんの会話

帰り道、情くんは「本質博士の仕事術」のページをひらくのだった…。

情くん

これこれ、第13回「創造力を高める方法」。
「ビジネスパーソンの「イノベーション」の原動力となるスキルである「創造力」について定義し、その適用方法や増進方法を整理します。」か…。
よーし、今回もマンガで読むぞ~!!

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