CS-12M 海底同軸ケーブル中継装置(1975年)

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日本初の輸出システム、グローバル化への第一歩

1969年、北海道の森-室蘭間の海底に敷設された日本初の通信ケーブルには、富士通の中継器が採用されました。これに続き1972年、富士通は国際入札でさらに大規模な案件を受注します。西ドイツ-スウェーデン間を結ぶ海底同軸ケーブルのプロジェクトです。1975年に完成したこのシステムは、日本初の輸出システムでもありました。ここに使われた記念すべき中継器が「CS-12M」です。

富士通はこのプロジェクトにより、企画、海洋調査から機器設計、敷設に至るまで一貫した総合力を持つシステムサプライヤーとして認知され、デンマーク-ノルウェイ間(36Mbps)、デンマーク-オランダ間(36Mbps)、イギリス-ドイツ間(1.8Gbps、光)に次々と海底ケーブルを開通させていきました。現在では数Tbpsにも及ぶ富士通の光通信システムが世界中の海に張り巡らされ、電話やテレビ、インターネットなどの通信網を支えています。

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