ネットワーク設計時 | パラメータ設定時 |
Flex RayのFAQ
FlexRayマイコンに関してのFAQとして、FlexRayパラメータ設定時におけるFAQを掲載しております。
- FlexRay ASSP FAQ
- FlexRayスターターキット (MB2005-01) FAQ
パラメータ設定時
- プロトコルパラメータ “pClusterDriftDamping”,“pdMaxDrift”などで使用されている“Drift”について
- プロトコルパラメータ“gdNIT”値の算出について
- Primary TRPとSecondary TRPの計算式について
1. プロトコルパラメータ “pClusterDriftDamping”,“pdMaxDrift”などで使用されている"Drift"について
Q1 プロトコルパラメータ “pClusterDriftDamping”,“pdMaxDrift”などで使用されている“Drift”とはどのようなものですか?
また、“pClusterDriftDamping”とは何をするための値ですか?
回答
Driftとは、異なるノード間の非同期クロックによる“ずれ(横滑り)”です。例えば、あるノードの周波数偏差は0ppmで、もう一方のノードの周波数偏差が1500ppmである場合に、位相がずれていきます。“pdMaxDrift”は、この位相のずれで発生する最大値です。
“pClusterDriftDamping”は、クロック同期のレート補正に用いられるパラメータで、ドリフトによってダンピングした値を補正するローカルなパラメータです。
2. プロトコルパラメータ“gdNIT”値の算出について
Q1 プロトコルでは“gdNIT”は2~767の範囲で使用することになっていますが、実際は同期の補正値の計算のための時間、オフセット補正のための時間が必要となり、プロトコルで規定されている計算式ではなく、CC独自の計算式が存在すると考えていますが、そういった計算式は存在しますか?
回答
以下の式で求めることができます。
gdNIT ≧ オフセット演算期間 + オフセット補正のための時間
オフセット演算期間 : 半導体メーカー(マクロ)依存
オフセット補正の時間 : オフセット補正最大値÷1MT当りの補正限界量
オフセット補正の時間は、ネットワーク設計の際に計算で求めることができます。オフセット演算期間は、オフセット補正値を演算する期間として1MT (1MT≧30SCLK)とします。
3. Primary TRPとSecondary TRPの計算式について
Q1 Primary TRPとSecondary TRPは、次の図の様に表せると認識しています。
これより、次の計算式を使用することが可能ですか?
pDecodingCorrection = gMacroInitialOffset - pMicroInitialOffset[A] - gActionPointOffset - pDelayCompensation[A]
もし、可能とするとなぜ自動計算をせずにレジスタを持っているのですか?

回答
ハードウェアの処理は、実行中に値の更新が必要とされるパラメータのみを演算します。逆に固定値で実行中に値の更新の必要がない(ハードウェア処理における効果が少ない)パラメータは、レジスタ設定となります。
また、上に示す計算式における、gMacroInitialOffsetおよびpMicroInitialOffsetのパラメータは、FlexRayプロトコル仕様Ver2.1よりA、B ch個別のパラメータとなっています。スタートアップ処理はいずれか一方のchで行う為、ch毎のネットワーク条件(バス長、スタブ数など)によって
Offset値は異なります。
一方、同期後は、A、B chの測定値を合わせて同期処理される為、ch毎のネットワーク条件ではなくなります。
つまり、スタートアップ時と同期後では異なる為、上に示す計算式を使用せず別のパラメータとして扱います。
