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社会環境報告書(2005年度版)
富士通グループでは、1998年度から環境保全に関わる費用と効果を定量的に把握し、環境投資と効果を評価する「環境会計」を導入しています。電子デバイス部門においても、各工場で製造工程のコストダウン活動と連携した環境負荷低減活動(グリーンプロセス活動)を推進し、投資と効果を環境会計に反映した環境経営を実施しています。
下記は、電子デバイス部門の主要拠点の「2006 環境経営報告書」です。本報告書は、2005年度の環境活動を中心に、経済的側面、社会的側面における活動とともに記載しています。工場名を選択して下さい。
- 2008 環境経営報告書(2007年度版)
- 2007 環境経営報告書(2006年度版)
- 2005 環境経営報告書(2004年度版)
- 2004 環境経営報告書(2003年度版)
- 2003 環境経営報告書(2002年度版)
三重工場
ご挨拶
![]() 大野工場長 |
三重工場は現在、グリーンファクトリーのコンセプトに基づいた300mm第2新棟を建設中です。今年12月竣工を目標に、環境へ配慮しながら工事を進めてまいります。 継続的な取り組みでは、「エネルギー消費に伴うCO2排出量の削減」、「PFC等の地球温暖化ガス排出量削減」、「化学物質使用量の削減」、「廃棄物発生量の削減」そして「グリーンプロセス活動」を推進してまいります。 なお、京都議定書発効に伴い、地球温暖化対策推進法が改正されましたので、地球温暖化対策には特に力を注いでまいります。 当工場の従業員は、みどり多いこの地域住民でもあります。これらの取り組みを実践している環境先進企業で働いていることを意識して、地域社会に貢献できればと考えています。 今後、地域の皆様にはホームページを通じて情報提供をしてまいりますのでよろしくお願いします。 |
環境方針
三重工場では「富士通グループ環境方針」を受け、当工場における環境管理活動の指針と実施すべき活動を示すため、「三重工場環境方針」を制定しています。
- 基本理念
三重工場は、地球環境の保全が人類共通の最重要課題の一つであることを認識し、「自然環境の保全に努め、環境にやさしい、よりよい企業活動を行う」ことを基本理念として、当社の最先端半導体製品の量産を担う事業所であることを踏まえ、以下の方針に基づき環境管理を行う。 - 基本方針

- 当拠点の活動、製品及びサービスが与える環境影響を自覚し、その改善を図る。
- 当拠点に適用される環境法令、自主基準及び同意するその他の要求事項を順守する。
- 環境マネジメントシステムを継続的に改善するとともに、汚染を予防する。また、下記のテーマを重点項目として取組む。
- この環境方針の達成のため環境目的・目標を設定、見直しを実施し、当拠点内の関係・関連会社を含む全部門全従業員をあげて環境マネジメント活動を推進する。
- 重点テーマ

- 原動設備の省エネ仕様選定、効率的運転によるCO2排出抑制の推進
- 化学物質の使用量削減、効率的利用、排出量削減の推進
- 廃棄物の発生量削減
- 環境に配慮した製品、プロセス改善の推進
活動目標と結果報告
2005年度の活動目標と活動結果は以下のとおりです。
エネルギー消費CO2、化学物質の排出量、廃棄物発生量はいずれも目標を達成しました。しかしながら、CO2以外の温室効果ガス排出量は、未達成となりました。原因は、生産量が当初の見込を大幅に超えたことによるものです。
2006年度は生産計画を適正に見極め、早期に除害装置を増設する事で、目標達成を目指します。
| 活動目標 | 活動結果 | 達成状況 |
| エネルギー消費CO2を2003年度比+55%以内に抑制 | 50%増 | 達成 |
| CO2以外の温室効果ガス排出量を1995年度比+151%以内に抑制 | 268%増 | 未達成 |
| 化学物質の排出量を2001年度比15%削減 | 44%削減 | 未達成 |
| 廃棄物発生量を2003年度比+48%以内に抑制 | 47%増 | 達成 |
事業活動と環境負荷
三重工場の2005年度の環境負荷状況は下記の通りです。
300mmラインの新規稼動によりINPUT、OUTPUTともに前年度比で増加していくなかで、グリーンプロセス活動成果により、化学物質取扱量が前年度比で減少しています。ボイラー燃料を重油から環境負荷の低いLNG(都市ガス)に完全切替し、大気のSOx排出量を0(ゼロ)にし、NOx排出量も前年度比で削減しました。
| INPUT | |
| 購入電力 234,887 MWh |
前年度比 +30% |
| 重油 0kl |
前年度比 -100% |
| LNG(都市ガス) 3,021 m3 |
前年度比 +62% |
| 水 4,192,183m3 |
前年度比 +10% |
| 化学物質 127 ton |
前年度比 -10% |
| OUTPUT | |
| 大気 CO2排出量:102,744 ton NOx排出量:2.2 ton SOx排出量:0 ton |
前年度比 +28% -47% -100% |
| 排水 3,732,131 m3 |
前年度比 +13% |
| 廃棄物総発生量 2,481 ton |
前年度比 -18% |
| 化学物質 4.6 ton |
前年度比 +8% |
環境マネジメントシステム
当社では、2005年3月に取得した、当社および国内連結子会社を対象 とするISO14001の統合認証を海外連結子会社まで含めたグローバル統合(注1)へと統合範囲を拡大しました。 三重工場としては2005年10月に株式会社日本環境認証機構(JACO)の更新審査の結果、ISO14001:2004「適合」と判定されました。
富士通グループWORLD-WIDE統合認証取得年月:2006年3月23日、認証番号:EC98J2005
(注1)グローバル統合:ISO14001の統合認証を海外連結子会社まで拡大し当社(98拠点)と国内連結子会社90社(503拠点)、および製造系を中心とする海外連結子会社11社(22拠点)の合計102社(623拠点)、約11万7,000人(一部、関係会社従業員を含む)を活動組織とする環境マネジメントを構築しました。
- 環境監査
三重工場では、環境負荷の削減状況、環境保全状況の総合的把握、ISO規格への適合状況を判定するため、毎年内部監査を行なっています。 - 法令順守等
EMS(環境マネジメントシステム)事務局により、半期毎に遵法性の確認を行なっています。廃ガス濃度管理において一部不備がありましたが、速やかに是正いたしました。
環境会計
2005年度の三重工場の環境会計実績は、費用8億1,700万円に対し、効果22億100万円という結果になりました。
2005年度 環境会計実績表(単位:百万円)
| 項目 | 範囲 | 費用 | 効果 |
| 事業エリア内費用・効果 | 公害防止・地球環境保全・資源循環等 | 758 | 2,194 |
| 上、下流費用・効果 | 廃製品リサイクル、グリーン購入等 | 0 | 0 |
| 管理活動費用・効果 | ISO14001、環境教育、環境広報活動等 | 59 | 7 |
| 研究開発・ソリューションビジネス費用・効果 | 製品への環境配慮技術の研究等 | 0 | 0 |
| 社会活動費用・効果 | 環境保全団体への寄付、支援等 | 0 | 0 |
| 環境損傷対応費用・効果 | 土壌、地下水汚染の修復等 | 0 | 0 |
| 合計 | 817 | 2,201 | |
従業員への環境啓発
全国環境月間にあわせ、毎年6月に従業員の環境意識の向上を目的に実施しています。 2005年度は、清掃活動、ミニ環境展、感性リスク教育、環境講演会、環境啓発スポット放送に加え、生ゴミ処理機見学ツアーと環境ビデオ上映会を実施しました。
![]() 環境講演会 |
![]() 見学ツアー |
![]() ビデオ上映会 |
グリーンプロセス
グリーンプロセスは、製造工程の薬品・ガスの設計使用量と実績使用量を比較し、検証することでコスト削減と環境負荷の低減を同時に行なう活動です。 2005年度は、アミン系薬液の使用工程改善により、当該薬液のCG値(注2)を、51%削減することができました。また、2005年度4Qより新たに新棟300mmラインでの取組みを始めました。
(注2)CG値:コスト(C:金額)×グリーン(G:環境影響度)で算出される指標値
省エネルギー対策
新棟によるエネルギー使用増加に対しては、最新の省エネ設備導入によって最小限に抑制し、三重工場全体では2003年度比50%増加までに抑制しました。既存棟に限定した省エネルギー対策としては、2003年度比6%削減目標に対して5.5%の削減となりました。
- 主な省エネルギー施策

- 高効率ターボ冷凍機の導入(2台)
- 純水製造装置(RO)の超低圧化(3台)
- 事務所空調の設定温度変更
廃棄物発生量の削減
2005年度から本格稼働している新棟の廃棄物についても発生量抑制施策を実施し、2005年度は2003年度比47%増加に抑制しました。新たな施策として、新棟の廃棄物で発生量の多い廃硫酸の有価物化を実施しました。
- 主な廃棄物の削減施策

- 新棟の使用済み廃硫酸の有効活用
- 軟質系廃プラスチック圧縮化による有効活用
化学物質の削減
三重工場に新しく導入するすべての化学物質について、導入前にその安全面や防災面および環境への影響などを審査・登録する化学物質登録制度を運用し、薬品やガスの含有成分を適正把握し、使用量削減活動を推進しています。
- 主な使用量の削減施策

- リン酸の使用量削減
- キシレンの使用量削減
- モノエタノールアミンの使用量削減
- アンモニア水の使用量削減
- ClF3等のクリーニングガス使用量削減
社会貢献活動
毎年行なっている「まちをきれいにする運動」と称した工場や多度大社周辺道路等の清掃活動が、一般市民の方の推薦で、社団法人「小さな親切」運動本部から表彰されました。
また、生ゴミの有機肥料を近隣の学校、農家および地域のイベントで約4,000 Kg無料 配布しました。
![]() 清掃活動 |
![]() 賞状 |
リスク対策
2005年度は、環境リスク発生の未然予防の観点で、調整池の補強、地下水槽の2重槽化、監視井戸設置などハード的なリスク対策をしました。また、三重工場が排水する河川の負荷対策として排水中フッ素濃度、全窒素低減のための改善施策を実施しました。
工場概要
操業開始 : 1984年10月
所 在 地 : 三重県桑名市多度町御衣野1500番地
事業内容 : 半導体の量産
敷地面積 : 307,000m2
従業員数 :約1450名(関係会社含む)






