富士通

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環境経営報告書

富士通グループでは、1998年度から環境保全に関わる費用と効果を定量的に把握し、環境投資と効果を評価する「環境会計」を導入しています。電子デバイス部門においても、各工場で製造工程のコストダウン活動と連携した環境負荷低減活動(グリーンプロセス活動)を推進し、投資と効果を環境会計に反映した環境経営を実施しています。
下記は、電子デバイス部門の主要拠点の「2005 環境経営報告書」です。本報告書は、2004年度の環境活動を中心に、経済的側面、社会的側面における活動とともに記載しています。工場名を選択して下さい。

岩手工場

ご挨拶



田畑晃
岩手工場長
当工場の長期的な環境活動の中で、2004年度は活動目標を概ね達成しました。岩手県は環境問題に積極的に取り組んでいる県です。当工場は、その岩手県から地球温暖化防止活動が評価され、「いわて地球環境にやさしい事業所」として最高ランクの認定(★★★★〔4つ星〕)を頂きました。また、環境コミュニケーションにも力を入れ、「住民・行政・企業」の三者に「環境報告書を読む会」にご参加頂き、当工場の環境活動や環境関連施設を広くご紹介しています。
2005年度におきましては、従来から実施している、全従業員教育のテーマとして、環境活動を掲げ、環境に対する意識を更にステップアップできるよう取り組みます。
本ホームページには、当工場の取り組みを紹介してまいりますので、ご参考いただければと存じます。

環境方針

岩手工場では「富士通グループ環境方針」に基づき、当工場における環境管理活動の指針と実施すべき活動を示すための「岩手工場環境方針」を制定しています。

  • 基本理念
    当拠点は、地球環境の保全を人類共通の最重要課題の一つと認識し、半導体集積回路製品(ロジックLSI、マイコン、メモリLSI等)の量産工場として、企業活動のあらゆる面で地球環境の保全に配慮し、『 環境にやさしい企業活動 』をスローガンに、全従業員をあげて行動いたします。
  • 行動指針
    1. 環境保全活動の継続的な改善及び、環境汚染の予防に取り組みます。
    2. 環境関連法規、条例、協定及び、その他の要求事項等を遵守します。
    3. 美しい岩手の自然との調和を図り、工場緑化の推進に取り組みます。
    4. 当拠点の企業活動に伴い、環境に影響を与える次の項目を、重点テーマとして取り組みます。
      1. 電気・燃料の効率的な使用及び削減。
      2. 化学物質の適切な使用及び排出量削減。
      3. 廃棄物ゼロエミッション維持及び廃棄物発生量の削減。
      4. 業務改善による環境負荷低減。

活動目標と結果報告

2004年度の活動目標と活動結果報告は下記の通りです。

活動目標 活動結果 達成状況
1)エネルギー消費によるCO2排出量の削減
(エネルギー消費CO2を2000年度実績比19.7%削減)
17.8%削減 未達成
2)CO2以外の温室効果ガス排出量削減
(CO2以外の温室効果ガス排出量を1995年度原単位比+92%以内に抑制)
+83%に抑制 達成
3)化学物質の適切な使用及び排出量削減
(グリーンプロセス活動における化学物質使用量削減施策を100%実施)
100%実施 達成
4)廃棄物発生量の削減
(廃棄物発生量を2003年度実績比2%削減)
5.3%削減 達成
5)緑化の推進
(挿し木50本、植樹10本)
挿し木60本
植樹16本
達成

2004年度 活動目標と活動結果報告:テキストページ

事業活動と環境負荷

岩手工場の2004年度の環境負荷状況は下記の通りです。
前年度に比べ生産増であったが、エネルギー使用量を冷凍機のインバーター化、高効率設備導入することで地球資源の適正使用について、取り組んでいます。 また、それらの活動の成果として、地球温暖化の要因であるCO2の排出についても約1%の削減をしました。
今後も幅広い改善対策を検討して、事業活動に伴う環境負荷の継続的改善に努めていきます。

INPUT
購入電力
174,930 MWh
前年度比
+1%
重油・灯油
23,270 kl
前年度比
-3%

3,818,385 ton
前年度比
+2%
化学物質
174 ton
前年度比
+14%
矢印
OUTPUT
大気
CO2排出量:132,616 ton
NOx排出量:66.2 ton
SOx排出量:14.1 ton
前年度比
-1%
-4%
+11%
排水
3,208,835 ton
前年度比
-2%
廃棄物総発生量:1,961 ton
リサイクル率: 100%
前年度比
-5.3%
化学物質
9.8 ton
前年度比
+8.9%

2004年度 環境負荷状況:テキストページ

 ISO14001登録証
ISO14001登録証

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環境マネジメントシステム

今年度は、環境マネジメントシステムの富士通グループ全社統合(注)を行い「富士通株式会社」としての認証を改めて、「富士通グループ」として認証を取得しています。
富士通グループ統合認証取得年月:2005年3月16日付、認証番号:EC98J2005
非製造系会社を含む国内連結子会社97社(457事業所)で一括認証取得。

(注)富士通グループ全社統合:環境活動を経営と同じ枠組みで実施することを目的に認証範囲の対象を富士通グループである関連会社まで拡大し、一本化しました。

  • 環境監査
    岩手工場では、環境負荷の削減状況、環境保全状況の総合的把握、ISO規格への適合状況を判定するため、毎年内部監査を行なっていますが、2004年度からは、他工場の内部監査員による監査(相互監査)を強化し、監査の質向上を実施しました。 その結果7件の指摘事項が抽出されました。今年度もこの相互監査に力を入れ、内部監査員の力量を高める取組みを、継続的に実施していきます。
    2004年度は、全部門(15部門)を監査し、7件の指摘事項がありましたが、全て是正処置を完了しています。
  • 法遵守2004年度の届出・報告等に関する違反、事故等は発生していません。

環境会計

2004年度は生産量が増加しましたが、ボイラーの効率的運転、事務所温度省エネ設定、廃棄物の有価物化、グリーンプロセス活動の継続した成果で経費を抑制することが出来ました。環境会計上は費用 7億393万円、効果額 13億9,602万円で、費用対効果は1.9となりました。
事業所エリア内コストでは、省エネルギー対策として高効率のターボ冷凍機の導入や製造設備で使用しているドライポンプへ回転数制御ユニットの導入、廃棄物減量化対策として微生物による浄化槽汚泥の削減が改善効果として表れています。また、管理活動コストと効果は、全従業員を対象として実施した環境安全教育に関するものです。

項目 範囲 費用 効果
事業エリア内コスト 公害防止コスト、省エネルギー対策、温暖化防止、廃棄物減量化対策などのためのコスト 65,693 137,693
上、下流コスト 生産・サービス活動に伴なって上流または下流で生じる環境負荷を抑制するためのコスト 0 0
管理活動コスト 環境負荷測定、緑化推進など管理活動における環境保全コスト 4,667 1,909
研究開発コスト 研究開発活動における環境保全コストおよび環境ソリューション・ビジネスに関わるコスト 0 0
社会活動コスト 環境保全を行なう団体などへの寄付、支援など社会活動における環境保全コスト 33 0
環境損傷対応コスト 土壌、地下水汚染などの修復コスト、環境保全に関わる補償など環境損傷に対応するコスト 0 0
合計 - 70,393 139,602

2004年度 環境会計実績表:テキストページ

 施設見学会
見学の写真

従業員への環境啓発

全国環境月間に合わせ、毎年6月に従業員環境啓発を計画しています。
排ガス、排水処理施設の見学や富士通グループの環境活動についての講演を実施し、環境負荷低減の取り組みについて従業員への学習の機会を設けました。

グリーンプロセス

半導体製造工程から発生する環境負荷を軽減するため、2003年度よりグリーンプロセス活動(生産に必要な化学物質の使用量削減又は、環境負荷の低い物質への変更、製造設備からの廃棄物削減等)を実施しています。
2004年度は、薬品・ガスを単位製品当り約10%改善(注1)しました。また、製造設備の定期交換部品も28パーツ以上をリユース化しました。

(注1)約10%改善:2003年度4/4期に対する2004年度4/4期実績

省エネルギー対策

2004年度は、インバーター設置や生産状況に合わせた設備の稼働計画や老朽化した冷凍機の更新等の施策を実施し、2003年度実績比1.1%の削減を行いました。
2005年度も高効率設備への置換えや種々施策を実施し、1990年度の排出レベルに達するように活動していきます。

 エコショック導入
エコショック導入
  • 主な省エネルギー施策
    1. 冷凍機二次冷却水流量制御導入
    2. ターボ冷凍機の更新
    3. 真空ポンプの電力削減ツールエコショック導入

廃棄物発生量の削減

2004年度は、生産増に伴う廃棄物増が懸念されましたが、廃アルカリ濃縮液のICボード洗浄剤としての再利用化や洗浄溶剤を単独回収し精製後再利用を実施する等再利用化が安定的に実施され、2003年度比5.3%削減できました。2005年度は排水処理方法の改善や廃液回収方法の見直しにより、2003年度比8%削減に向け取り組んでいきます。

化学物質の削減

岩手工場では、PRTR対象物質の使用量削減活動を実施しており、今年度はヒドラジンの全廃に取り組み、2003年度使用実績 1,193Kgを 143.8Kgまで削減しました。尚、この活動は2005年度以降も引き続き実施します。
また、各製造工程で使用する2-アミノエタノールを、フッ素系薬品に一部代替化することで、単位生産量当り、約1割のPRTR指定物質の使用量を削減しました。
2005年においても引き続き、代替物質の検討と使用量の改善に取り組んで行きます。

 植樹作業
植樹作業
 環境功労賞表彰
環境功労賞表彰

社会貢献活動

毎年地域への環境活動の一環として「金ヶ崎町クリーン作戦」へ参加しています。今年度も工業団地内の各企業、町の皆さまとともに工場周辺の清掃を実施しました。この継続的な活動に対し、10月30日金ヶ崎町環境フェアにて「環境功労賞」を受賞しました。
また、緑化活動として、金ヶ崎町花と緑の銀行への寄付、植樹、草刈り作業など、地域社会の環境活動へ継続して参加しています。

リスク対策

2004年度は、環境リスク発生の未然予防の観点で、老朽化設備の修理、排水管鋼体化、埋設配管更生、土壌調査及び監視井戸設置などハード的なリスク対策を実施しました。

工場概要

操業開始 : 1980年9月
所 在 地 : 岩手県胆沢郡金ヶ崎町西根森山4-2
最寄り駅 : 北上駅 または水沢江刺駅
事業内容 : 半導体製造(ロジックLSI、FRAM等)
敷地面積 : 290,235m2
従業員数 : 約1,900名