富士通

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環境経営報告書(2003年度版)

富士通グループでは、1998年度から環境保全に関わる費用と効果を定量的に把握し、環境投資と効果を評価する「環境会計」を導入しています。電子デバイス部門においても、各工場で製造工程のコストダウン活動と連携した環境負荷低減活動(グリーンプロセス活動)を推進し、投資と効果を環境会計に反映した環境経営を実施しています。
下記は、電子デバイス部門の主要拠点の「2004 環境経営報告書」です。本報告書は、2003年度の環境活動を中心に、経済的側面、社会的側面における活動とともに記載しています。工場名を選択して下さい。

岩手工場

ご挨拶



田畑 晃
岩手工場長
2003年度 岩手工場では廃棄物ゼロエミッション(注1)を維持しつつ、継続的な環境負荷軽減への取り組みによって、2002年度比で廃棄物発生量の4%削減・エネルギー発生量の5%削減を達成しました。今期の環境活動の特徴は、新たに導入した「グリーンプロセス」活動により、全従業員が日常業務を通して環境への意識を高め、それが成果として現れてきた点です。
2004年度におきましても、従来の活動をより一層高めると共に、自然災害等の不測の事態においても環境保全に万全を期すよう、「廃棄物発生量の削減」「地球温暖化効果ガス(CO2やPFC)(注2)の削減」、「労働災害や工場災害の撲滅」に注力し、地域及び環境にやさしい企業活動に取り組んで行きます。
本ホームページが、当工場の環境への取り組みについてご理解いただく上で、皆様のお役に立てましたら幸いに存じます。

(注1)廃棄物ゼロエミッション : 富士通では浄化槽汚泥等の一般廃棄物を含む全ての廃棄物の有効利用100%化による埋め立て処分、焼却ゼロと定義しています。
(注2)PFC:Perfluoro Compoundの略(CF4,C2F6,C3F8,C4F8,CHF3,SF6,NF3の7種のガス)

環境方針

岩手工場では「富士通グループ環境方針」に基づき、当工場における環境管理活動の指針と実施すべき活動を示すための「岩手工場環境方針」を制定しています。

  • 基本理念
    当拠点は、地球環境の保全を人類共通の最重要課題の一つと認識し、半導体集積回路製品(ロジックLSI、マイコン、メモリLSI等)の量産工場として、企業活動のあらゆる面で地球環境の保全に配慮し、『 環境にやさしい企業活動 』をスローガンに、全従業員をあげて行動いたします。
  • 行動指針
    1. 環境保全活動の継続的な改善及び、環境汚染の予防に取り組みます。
    2. 環境関連法規、条例、協定及び、その他の要求事項等を遵守します。
    3. 美しい岩手の自然との調和を図り、工場緑化の推進に取り組みます。
    4. 当拠点の企業活動に伴い、環境に影響を与える次の項目を、重点テーマとして取り組みます。
      1. 電気・燃料・水の効率的な使用及び削減。
      2. 化学物質の適切な使用及び排出量削減。
      3. 廃棄物ゼロエミッション維持及び廃棄物発生量の削減。

事業活動と環境負荷

岩手工場の2003年度の環境負荷状況は下記の通りです。
前年度に比較してエネルギー(重油・灯油・電力)や水の使用量を約 5~10%削減し、限りある地球資源の適正使用について、常に取り組んだ結果が表われています。また、それらの活動の結果として、地球温暖化の要因である二酸化炭素の排出については約5%の削減、PRTR届出対象の化学物質については、使用元での適正化と除害設備の管理の相互効果により、36%の削減を達成しました。
今後も幅広い改善対策を検討して、事業活動に伴う環境負荷の継続的改善に努めていきます。

環境負荷状況の図

2003年度 環境負荷状況:テキストページ

環境マネジメントシステム

東北地方の半導体工場としては、初めてISO14001を取得(1996年9月)しましたが、この度、環境マネジメントシステムの全社統合(注)を行ない、改めて「富士通株式会社」として認証取得しています。
全社統合認証取得年月:2004年3月、認証番号:EC98J2005

 ISO14001登録証
ISO14001登録証

拡大イメージ

(注)全社統合:環境活動を経営と同じ枠組みで実施することを目的に認証範囲の対象を営業/ソフト・サービス部門へ拡大し、事業所毎に取得していた認証を全社として一本化しました。

  • 環境監査
    岩手工場では、環境負荷の削減状況、環境保全状況の総合的把握、ISO規格への適合状況を判定するため、毎年内部監査を行なっています。
    2003年度は、全部門(15部門)を監査し、3件の指摘事項がありましたが、全て是正処置を完了しています。
  • 法遵守
    内部監査により毎年遵法性の確認を行なっています。
    2003年度の届出・報告等に関する違反、事故等は発生していません。

環境会計

2003年度は生産量が増加しましたが、ボイラーの効率的運転、事務所温度省エネ設定、廃棄物の有価物化、グリーンプロセス活動の成果で経費を抑制することが出来ました。環境会計上は費用 770,451千円、効果額 1,482,049千円で、費用対効果は1.9となりました。

事業所エリア内コストでは、省エネルギー対策として導入した蒸気対策用ボイラーの導入や空調機のインバータ制御、廃棄物減量化対策として微生物による浄化槽汚泥の削減が改善効果として表れています。また、環境損傷対応コストに対する改善効果は、老朽化した排水水槽の補修に伴う、環境リスクを未然に回避したみなし効果によるものです。
環境負荷低減活動は、企業の社会的責任の一つでありますので、今後も継続的に推進していきます。

2003年度 環境会計実績表(単位:千円)項目 範囲 費用 効果

項目 範囲 費用 効果
事業エリア内コスト 公害防止コスト、省エネルギー対策、温暖化防止、廃棄物減量化対策などのためのコスト 683,584 1,081,198
上、下流コスト 生産・サービス活動に伴なって上流または下流で生じる環境負荷を抑制するためのコスト 0 0
管理活動コスト 環境負荷測定、緑化推進など管理活動における環境保全コスト 41,456 851
研究開発コスト 研究開発活動における環境保全コストおよび環境ソリューション・ビジネスに関わるコスト 0 0
社会活動コスト 環境保全を行なう団体などへの寄付、支援など社会活動における環境保全コスト 40 0
環境損傷対応コスト 土壌、地下水汚染などの修復コスト、環境保全に関わる補償など環境損傷に対応するコスト 45,371 400,000
合計 - 770,451 1,482,049

2003年度 環境会計実績表:テキストページ

 施設見学会
見学の写真

従業員への環境啓発

全国環境月間に合わせ、毎年6月に従業員環境啓発を計画していますが、2003年度は5月26日に発生した地震後の復旧対応のため、7月に延期しました。
排ガス、排水処理施設の見学や省エネルギーについての講演を実施し、生産活動に伴い排出される環境負荷低減の取り組みについて従業員への学習の機会を設けました。

グリーンプロセス

半導体製造工程から発生する環境負荷を軽減するため、2003年度よりグリーンプロセス活動(生産に必要な化学物質の使用量削減又は、環境負荷の低い物質への変更、製造設備からの廃棄物削減等)を実施しています。
2003年度は、化学物質の使用量削減やGWP係数(注1)の低いガスへの変更等を行い、薬品・ガスの使用量を単位製品当たり約18%改善(注2)しました。
また、製造設備の定期交換部品についても18部品のリユース化を実施し、交換部品からの廃棄物削減に努めています。

(注1)GWP係数:Global Warming Potential(地球温暖化係数)
(注2)約18%改善:2002年度4/4期に対する2003年度4/4期の効果

省エネルギー対策

2003年度は、重油・電力等のエネルギー使用量を2002年度実績比で2.5%削減しました。今後は、エネルギー消費に伴って発生する二酸化炭素の排出抑制を指標として、早期に1990年の排出レベルに到達するよう、生産設備の省エネ化も視野に入れ活動します。

 貫流ボイラー
ボイラーの写真
  • 主な省エネルギー施策
    1. 低負荷蒸気対策用ボイラー導入
    2. インバーター導入(動力側)
    3. インバーター導入(生産側)

廃棄物ゼロエミッション(廃棄物減量化対策)

2003年度は新たな取り組みとして浄化槽汚泥について微生物処理を実施し、2002年度の廃棄物発生量に対し、4%削減を達成しました。
第4期富士通環境行動計画「2006年度末までに2003年度実績比5%削減」を受けて2004年度は2003年度実績比2%削減を目標に活動します。

化学物質の削減

岩手工場では、PRTR対象物質の使用量削減活動を実施しており、2003年度にはピロカテコールを全廃し、さらに今年度はヒドラジンの全廃を予定しています。
また、グリーンプロセス活動という製造工程環境負荷低減活動も実施しており、化学物質の使用量削減に取り組んでいます。

 植樹作業
草刈りの写真
 金ヶ崎町クリーン作戦
清掃活動の写真

社会貢献活動

毎年地域への環境活動の一環として 「金ヶ崎町クリーン作戦」へ参加しています。今年度も工業団地内の各企業、町の皆さまとともに工場周辺の清掃を行ないました。
また、金ヶ崎町花と緑の銀行への寄付、植樹、草刈り作業など、地域社会の環境活動にも参加しています。

リスク対策

2003年度は、排水処理施設異常時の緊急時対応訓練、ボイラー排ガス異常時の対応処置訓練等を実施し、万一の場合に備えたリスク対策を行なっています。

工場概要

操業開始:1980年9月
所 在 地:岩手県胆沢郡金ヶ崎町西根森山4-2
最寄り駅:北上駅 または 水沢江刺駅
事業内容:半導体製造(ロジックLSI、FRAM等)
敷地面積:290,235m2従業員数:約1,900名