富士通

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環境経営報告書(2002年度版)

富士通グループでは、1998年度から環境保全に関わる費用と効果を定量的に把握し、環境投資と効果を評価する「環境会計」を導入しています。電子デバイス部門においても、各工場で製造工程のコストダウン活動と連携した環境負荷低減活動(グリーンプロセス活動)を推進し、投資と効果を環境会計に反映した環境経営を実施しています。
下記は、電子デバイス部門の主要拠点の「2003 環境経営報告書」です。本報告書は、2002年度の環境活動を中心に、経済的側面、社会的側面における活動とともに記載しています。工場名を選択して下さい。

岩手工場

ご挨拶



高田忠一
岩手工場長 岩手工場は、1996年9月にISO14001認証取得、2002年3月に半導体前工程工場では国内初の生活系を含めた廃棄物ゼロエミッション(埋め立て廃棄物ゼロ)を達成しました。2003年度はさらに排出量の削減と、各製造現場で使用する化学物質の最適化を図る『グリーンプロセス活動』を開始し、全従業員をあげて環境保全活動に取り組んでいます。
本ホームページが、当工場の環境への取り組みについてご理解いただく上で、皆様のお役に立てましたら幸いに存じます。

環境方針

岩手工場では「富士通グループ環境方針」に基づき、当工場における環境管理活動の指針と実施すべき活動を示すための「岩手工場環境方針」を制定しています。

  • 基本理念
    当拠点は、地球環境の保全を人類共通の最重要課題の一つと認識し、半導体集積回路製品(ロジックLSI、マイコン、メモリLSI等)の量産工場として、企業活動のあらゆる面で地球環境の保全に配慮し、『 環境にやさしい企業活動 』をスローガンに、全従業員をあげて行動いたします。
  • 行動指針
    1. 環境保全活動の継続的な改善及び、環境汚染の予防に取り組みます。
    2. 環境関連法規、条例、協定及び、その他の要求事項等を遵守します。
    3. 美しい岩手の自然との調和を図り、工場緑化の推進に取り組みます。
    4. 当拠点の企業活動に伴い、環境に影響を与える次の項目を、重点テーマとして取り組みます。
      1. 電気・燃料・水の効率的な使用及び削減。
      2. 化学物質の適切な使用及び排出量削減。
      3. 廃棄物ゼロエミッション維持及び廃棄物発生量の削減。
 ISO14001登録証
ISO14001登録証

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環境マネジメントシステム

東北地方の半導体工場としては、初めてISO14001を取得しました。
取得年月:1996年9月、認証番号:EC99J2020

  • 環境監査
    岩手工場では、環境負荷の削減状況、環境保全状況の総合的把握、ISO規格への適合状況を判定するため、毎年内部監査を行っています。
  • 法遵守
    内部監査により毎年遵法性の確認を行っています。
    2002年度の届出・報告等に関する違反、事故等は発生していません。

環境会計

生産規模の縮小と使用量の適正化により、電気、水、化学物質の使用量が削減されました。また経費抑制に伴い、環境コストは減少しましたが、新たに環境リスク感性向上教育などを実施しました。この結果、2002年度の岩手工場の環境会計は、費用は828,262千円、効果額は1,260,982千円で、費用対効果は1.5となりました。
2003年度はグリーンプロセス活動を通じて、より一層、環境負荷低減活動を推進し、環境改善への効果を反映させていきます。

2002年度 環境会計実績表(単位:千円) 項目 範囲 費用 効果

項目 範囲 費用 効果
事業エリア内コスト 公害防止コスト、省エネルギー対策、温暖化防止、廃棄物減量化対策などのためのコスト 732,395 848,737
上、下流コスト 生産・サービス活動に伴なって上流または下流で生じる環境負荷を抑制するためのコスト 0 0
管理活動コスト 環境負荷測定、緑化推進など管理活動における環境保全コスト 34,569 445
研究開発コスト 研究開発活動における環境保全コストおよび環境ソリューション・ビジネスに関わるコスト 0 0
社会活動コスト 環境保全を行なう団体などへの寄付、支援など社会活動における環境保全コスト 8,861 11,800
環境損傷対応コスト 土壌、地下水汚染などの修復コスト、環境保全に関わる補償など環境損傷に対応するコスト 52,437 400,000
合計 - 828,262 1,260,982

2002年度 環境会計実績表:テキストページ

従業員環境啓発

全国環境月間に合わせ、毎年6月に従業員環境啓発を実施しています。
2002年度は、環境関連施設見学会、環境講演会、環境対策設備等のパトロール、工場周辺道路の清掃、花壇への花植え、金ヶ崎町行事への参加、環境啓発スポット放送等を行いました。

グリーンプロセス

半導体製造工程から発生する環境負荷を軽減するため、2003年度よりグリーンプロセス活動(生産に必要な化学物質および水、電気などのエネルギーの最適化、製造設備からの廃棄物削減)を実施しています。
岩手工場の主力製品であるロジックLSIやマイコンに対し、その製造に係わる主な薬品および設備を10種類抽出し、環境負荷を軽減する化学物質への切り替え(例えば、GWP係数(注)の低いガスへの変更など)を行っています。また、製造設備の定期交換部品の周期見直しやリサイクルによる廃棄物削減活動も行っています。

(注)GWP係数:Global Warming Potential(地球温暖化係数)

省エネルギー対策

2002年度は、エネルギー使用量を1999年度実績比で10.5%削減しました。

  • 主な省エネルギー施策
    • コジェネレーションシステム(注)の導入
    • 冷凍機の廃熱有効利用
    • 空調用ファン・冷水用ポンプ等の回転数制御による消費電力の最小化

(注)コジェネレーションシステム:発電時の廃熱などを用いて、電力と熱を供給し、エネルギーの効率的利用を図るシステム

  • 水資源の有効利用推進

2002年度は、原水使用量を2000年度実績比で25.9%削減しました。

廃棄物ゼロエミッション(廃棄物減量化対策)

1993年より富士通環境行動計画に基づき、 廃棄物の削減、再資源化活動に取り組んできました。岩手工場では、第3期富士通環境行動計画で定められた目標「2003年度末ゼロエミッション達成」を2年前倒しして、2001年度末に国内の半導体工場としては、初めて生活系(食堂の生ゴミや浄化槽汚泥)を含む全ての廃棄物の有効利用に取り組み、ゼロエミッションを達成しました。
次のステップとして、2001年度の廃棄物発生量を基準として、3年間で5%以上の廃棄物発生量の削減を目標に活動を開始しています。

化学物質の削減

岩手工場では、新しく購入するすべての化学物質について、購入前にその安全面や防災面および環境への影響などを審査し、登録する化学物質登録制度を運用しています。2002年度は104件の事前審査・登録を行いました。また、使用量の多いキシレンの排出量を2000年度実績比で78.7%削減しました。

 金ヶ崎町クリーン作戦
清掃活動の写真

社会貢献活動

毎年地域への環境活動の一環として 「金ヶ崎町クリーン作戦」へ参加しています。今年度は工業団地内の各企業、町の皆さまとともに工場周辺の清掃を行いました。
また、環境月間行事の一つとして、工場排水を放流する河川の清掃、金ヶ崎町花と緑の銀行への寄付、植樹など、地域社会の環境活動にも参加しています。

リスク対策

2002年度は、排水処理施設異常時の緊急時対応訓練、ボイラー重油漏洩による火災発生時の対応処置訓練等を実施し、万一の場合に備えたリスク対策を行っています。

工場概要

操業開始:1980年9月
所 在 地:岩手県胆沢郡金ヶ崎町西根森山4-2
最寄り駅:北上駅 または 水沢江刺駅
事業内容:半導体製造(ロジックLSI、FRAM等)
敷地面積:290,235m2従業員数:約1,900名