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「グリーン物流」の構築に向けた、北九州市様 環境物流モデル検討調査(2)

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地球温暖化対策のなかでも、昨今、注目を浴びる「グリーン物流」について、北九州市様の委託により実施した、環境負荷の少ない物流モデルを構築するための調査についての実施方法と、得られた結果などをご紹介します。

環境物流モデル立案に向けた調査方法

まず、「改正省エネ法」施行後の物流業界の動向調査をおこない、次に環境物流基礎データの整理(主要都市間における、輸送モードごとのリードタイムや、CO2排出量などの数値比較)をしました。その後、荷主企業15社に対して、現状の物流モデルや環境物流への取り組みなどをヒアリングするとともに、北九州市物流基盤を活用した物流モデルの提示をおこない、フィードバックを受けながら環境物流モデルを策定しました。

調査結果から得られたこと

最終的に3つの北九州市環境物流モデルを策定しました。モデル策定の視点として、CO2削減効果を定量的に把握できる「定量性」に加え、同業他社への適用可能性が検討できる「応用性」、モデルの実現がある程度見込める「実現可能性」、未だ実際におこなわれていない「新規性」を踏まえて、3つのモデルに絞り込みました。

15社の荷主企業のヒアリングを通じてわかったことは、環境物流への取り組みが積極的な企業と、コストやリードタイムを優先し、環境物流は今後の課題として捉えている企業があることでした。

さらに、北九州市物流基盤の存在を多くの荷主企業が十分に認知しておらず(博多港は知っていても、北九州港は知らないなど)、今後の課題についても把握できました。

また、この調査では数値の検証(輸送にともなうCO2排出量など)もおこない、九州全域と広島市付近までを範囲とするトラック配送をおこなう場合には、北九州港で貨物を揚げることで、これまでよりCO2排出量の削減効果が大きくなることもわかりました。

このように、物流サービスの利便性やコストだけでなく、「CO2排出量」という新たな切り口で北九州市物流基盤を見直すことで、これまで気づかなかった北九州市のメリットを見出だすことができました。

見えてきた北九州市環境物流モデルと、物流拠点都市としての将来像

今回ヒアリングをさせていただいた15社の荷主企業のうち、北九州市物流基盤に興味を抱いた企業様が、北九州市職員同行のもと、北九州市物流基盤の視察をおこないました。

この視察を通して、北九州港と貨物鉄道駅の近さに大きな魅力を感じていただきました。最近ではこの企業のお客様もグリーン物流に対して大きな関心を抱いており、今後、これまでおこなわれてこなかった環境負荷の少ない鉄道輸送に対するニーズも高まってくるだろうということでした。

特筆すべきは、北九州市の港湾と鉄道駅の近さによって、トラック輸送距離の短縮をはかり、時間も大きく節約できることです。こうしたなかから生まれたのが、「アパレル業界向けシー&レールモデル」です。

このモデルでは、上海~東京間の輸送において、東京まで船舶で運ぶより、北九州港で揚げて、鉄道に積み替えて東京まで運ぶ方が、CO2削減効果が約15%程度得られることをご提案しています。

これらを通して、当初の目的であった「グリーン物流」構築の実現に向けた、環境物流モデルの策定につながったうえ(CO2削減効果10%~75%程度)に、コストの抑制、リードタイムの短縮につながる複数のモデルを策定することに成功しました。

北九州市様は今回策定した北九州市環境物流モデル、および荷主企業へのヒアリングによって得られた知見、さらには企業や業種のトレンドなどをもとに、物流振興に向けたより一層の取り組みを展開されます。また、東京で開催される物流関連の展示会において、この調査で策定した環境物流モデルのパネル展示をおこない、企業などへ北九州市物流基盤をアピールしてゆかれます。

調査を通して、上記でご紹介した企業様のように実際に北九州市に出向いていただき視察をおこなうなど、企業と市との間で新しいパイプを築くこともできました。今後はこうした新たなネットワークを活かしつつ、魅力ある物流拠点都市として市はソフト施策などの整備を支援してまいります。

[2008年9月1日 公開]

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