- 新世代ERPの中核、「XML大福帳」を商品化
富士通では、自ら率先して製品・サービスの社内実践をおこない、そこで得た経験やノウハウを新たな商品化に活かしています。今回の「Interstage XML Business Activity Recorder」の商品化にあたっても、「XML大福帳」のプロトタイピング実践をはじめ、購買部門での経営の見える化ソリューションの実践など、社内で多くの実践を重ねてきました。
ソフトウェア開発・システム構築を中心に事業を展開している富士通グループ企業において、経営の見える化を実現させるために「XML大福帳」のプロトタイピング実践(注1)をおこなっています。
同社では、業務(受注売上、発注仕入、人事給与等)単位にシステムを構築し、情報も別々に蓄積していました。従って、各業務の管理部門は、自部門であれば、必要な情報を自由に取り出すことができますが、他部門情報が必要な時は、その都度各部門と調整して情報を入手する必要がありました。そのため、社長から全社にわたる情報分析の指示があった場合、情報を得るためには各部門に依頼する必要があり、他部門の管理者が不在の場合は即応できませんでした。
同社では、会計への振替伝票起票を目的に、各システムから全明細を抽出し、Officeツールを使用して集計、振替伝票への転記をおこなった後、明細を破棄していました。
プロトタイピング実践では、その破棄していた全明細を「XML大福帳」へ蓄積して一元管理しました。「XML大福帳」は、特定のフォルダにデータを取り込むと、「XML大福帳」が自動的に履歴情報として格納します。
全ての明細データを「XML大福帳」に蓄積することで、新たな情報活用が必要な場合でも即座に情報を取得することが可能となり、その情報を富士通の経営の見える化ソリューション「GLOVIA/MI」と連携させることで、新たな切り口での分析を可能としています。さらに、会計先行データ(注2)である業務プロセスの受注や発注等の明細データを「XML大福帳」に入力することで、先を読んだ経営判断に向けた分析の高度化を実現しました。
その結果、全10業務システムで取引明細全30種類のインターフェースから共通性を洗い出し、業務単位に整理し、17種類のインターフェースに統合しました。また、「XML大福帳」が用意しているXBRL GL標準タグテンプレートをベースにすることで、約3週間で標準化することができました。全業務あわせて毎月約10万の明細データを1年分蓄積した際のディスク容量は20GBでした。蓄積するデータ量が少ないお客様では「ノートブックパソコン」(注3)を使用し、1.5ヵ月でプロトタイピング実践が可能となります。
購買部門では、手配状況を分析するため、購買情報の集計分析をおこなっていますが、「現行システムの情報から集計値のみ公開」「集計値から明細の即時把握ができない」「データ項目が不統一で切り口追加が困難」という課題がありました。
そこでデータ活用ツールに「GLOVIA/MI」を適用。「情報の一元管理」と「様々な切り口での情報活用」をおこなうことにより、集計値と明細を公開し、分析軸の追加・変更が容易になり、必要なときに必要な集計値や明細を即時活用できる仕組みを構築した結果、業務の効率化をはかることができました。
2009年6月30日より稼働を開始し、現在は、2拠点の購買部員約100名が利用しています。効果として、集計表からの明細データ検索性能が5分から3秒と大幅に改善されました。
「XML大福帳」の導入により、複数の業務システムからBIツールへデータを供給する作業において、従来の個別インターフェース接続から、お互いの運用条件に影響されない疎結合を実現。各業務システムとのインターフェース調整が不要で、BIツールの柔軟な運用が可能となり、事業管理者、業務担当者が、自由な形で情報活用することができるようになりました。
今回、「XML大福帳」を商品化した「Interstage XML Business Activity Recorder」では、導入をご検討されるお客様にタッチ&トライを無償でおこなうサービスを開始しました。お客様データの一部を使用し、導入後のイメージを1週間程度でつかんでいただきます。さらに具体的な効果をつかんでいただくために、有償にて2ヵ月間でおこなえるプロトタイピングもご用意しております。
これにより具体的な導入効果をイメージしていただき、業務に対する適合性、検索の速度、検索の柔軟性、設計の容易性等も評価いただきます。
富士通は新世代ERPへの取り組みを通じて、今後も経営課題の解決を支援するソリューションをご提供してまいります。

[2009年11月2日 公開]
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