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セイコーエプソン様 事例

エプソン with 富士通 クラウド活用で、プリンターの利用シーンを拡大。

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新規ビジネス クラウド

セイコーエプソン株式会社様 外観写真

通信インフラの整備とスマート機器市場の急成長の中、セイコーエプソン様は、プリンターに付加価値を与えることで、お客様への新たな利用シーン提供に取り組んでいる。その第1弾として、外出先など離れた場所からプリンターに直接メールを送るだけで添付ファイルが印刷できる「メールプリント」の提供を開始。第2弾、第3弾のサービス拡充も視野に入れ、お客様の暮らし方やビジネススタイルに合わせた印刷機会を提供し続ける戦略である 。

【背景と課題】
1 プリンター市場の厳しい競争 利用シーンに適したサービスの提供
競合優位
2 ICTがもたらすさまざまな環境の変化 利用者ニーズをつかむだけでなく新たなニーズを生み出しプリンターの活用シーンを飛躍的に拡大
新規ビジネスの創出
3 将来の拡張性を考えたプラットフォームの選定 信頼性が高く変化に柔軟に対応できるICT基盤の構築
クラウドサービスの活用

導入の背景

昨今のICT環境に即したサービスを提供し付加価値を高める

セイコーエプソン様は、インクジェットプリンタにおいて業界トップクラスの高画質を実現し、国内において高いシェアと圧倒的な存在感を示してきた。

セイコーエプソン株式会社 青山剛氏の写真
セイコーエプソン株式会社
機器ソフトウェア統括部
機器ソフトウェア企画設計部 主査
青山剛

一方で、通信インフラが整備され、スマート機器やクラウドの急激な普及によって、利用者がいつでもどこでもデジタルデータにアクセスできるようになった現在、同社では、お客様の場所や時間、状況を問わずデジタルデータを印刷するニーズをしっかりと捉えて反映していくのと同時に、「利用シーンの提案」というかたちで、新たなニーズを生み出していくことも必要であると考えていた。

そこで計画に上がったのが、新しいサービスを提供していくことでプリンターの付加価値を向上させる戦略である。
コンシューマー市場でも大きく変化するICT環境に即した機能を提供しようというわけだ。しかも、単に顧客の利便性を高めるサービスを追加するだけでなく、変化する市場の状況やニーズにも迅速に対応していかなければならない。

スマートフォンやタブレットをはじめとするスマートデバイスの普及により、プリンターに対しても「スマートフォンで撮影した画像を、PCが無くても印刷したい」など、さまざまなニーズが顕在化してきており、同社は、この要望に応えるサービスとして、「メールプリント」の開発を決めた。

「メールプリント」は、プリンターに個別のメールアドレスを割り振り、そのメールアドレスにメールを送るだけで添付した資料や画像のデータが印刷できる機能だ。
これにより、スマートフォンなどのデバイスからでも、印刷する場所を問わず、「いつでも、どこでも、どこへでも」、それは国内だけでなく、勿論、海外からでも印刷できる環境が実現する。従来からある印刷の機能拡張としてだけでなく、新たな情報共有ツールとしてその役割も拡がっていく。

導入のポイント

大規模サービスの豊富な実績と強い意欲でシステム開発に挑む

新たにサービスを開始すると決めたからには、機を逃さずスタートさせたい。

セイコーエプソン株式会社 富樫宏規氏の写真
セイコーエプソン株式会社
機器ソフトウェア統括部
機器ソフトウェア企画設計部 主事
富樫宏規

「メールプリントの商品化が決まり、複数のベンダーに声をかけました。その中で、富士通さんの将来も見据えた地に足のついた提案内容と、タイムリーにサービスを提供していきたい当社の意をくんだ構築プランは魅力的でした。」と語るのは、同社機器ソフトウェア統括部 機器ソフトウェア企画設計部 主事 富樫宏規氏。

富士通は、メールソリューションに関する多くの実績やカスタマイズ性に優れたパッケージなどこれまでに培った豊富な経験とソリューションをもとにすることで、信頼性の高いメールプリントのインフラとなるICT基盤を構築できると考えた。

そして、プロジェクトは「具体的にどのように開発、導入していくのか」を両社が一体となってまとめるところからスタートした。

同社情報画像事業管理統括部 機器情報化推進部 阿部卓弥氏は、「富士通さんは、実現性の高いシステムの提案をスピーディーに行ってくれました。
データセンターで展開しているオンデマンドホスティングサービス(IaaS)への信頼性は申し分なく、構築作業のやりとりも迅速かつ満足のいくものでした」と語る。

セイコーエプソン株式会社 阿部卓弥氏の写真
セイコーエプソン株式会社
情報画像事業管理統括部
機器情報化推進部
阿部卓弥

富士通が提供した基盤は高い拡張性を備えたプライベートクラウドで、ビジネス規模に合わせてシステムを拡大、縮小することが容易。
「小さく始めて、大きく育てる」ことが可能なことから、新規事業を始めるうえで最適な選択だと言えよう。
特に今回セイコーエプソン様は、メールプリントだけでなく、第2、第3の新サービスも計画しており、これらを含む全体のプラットフォームを構築したいという希望にもクラウドは最適であった。「これからの展開を踏まえて、サービスのプラットフォームとなるICT基盤を整備するという側面もありました」と同社機器ソフトウェア統括部 機器ソフトウェア企画設計部 青山氏は、開発に秘められた戦略を明かす。

導入から構築まで

高品質なサービスをクラウド基盤上に構築

オンデマンドホスティングサービスをベースにしたプライベートクラウドは、システムの可変性が高いことに加えて、初期投資も従来に比べ約1/3に抑制。プラットフォームの構築・運用に関する設計期間を約3割短縮するなど、クラウドの特色を十分に活かして短期間での構築を実現できた。

また、富士通のアーキテクチャー「TRIOLE(トリオーレ)(注1)」を適用したため、サーバ、ストレージ、ネットワーク、ミドルウェアなどを包括的な視点でインテグレーションでき、機能面でも、納期においてもセイコーエプソン様の要求に十分応えることができた。

さらに、本プロジェクトでは、充実したセキュリティ対策機能や操作性、カスタマイズ性に優れたメールソリューションによる実績がすでにあったことが高品質のサービスの提供に繋がった。

インタビュー風景の写真

「品質が担保されたサービスをユーザーに提供できなければプロジェクトとしては失敗です。協力会社と我々が共同開発することで、予定通りにサービスをスタートできました。実際に作業が開始されると、富士通さんのチームが弊社に常駐することで連携が密になり、まさに一体となって開発を進めることができました」(富樫氏)。
それでも、新しいサービスのテストを行うのは至難の業だった。
同社としても例のない、ワールドワイドで数百万ユーザーが使う可能性のあるサービスのテストに関しては、緻密に計算し割り出した利用の予測数字には、ある程度自信はあったものの「OK」という評価になかなか至らなかった。
利用者にストレスや違和感を生じさせないスピードでの印刷を可能にするため、サーバにアクセスが集中した場合の負荷、そこからプリンターにメールを送る際の負荷などを想定しテストは何度も行われた。

こうして、2011年9月、「メールプリント」は当初の予定通りサービスが開始され、従来のプリンターでは実現しなかった、場合によっては手間がかかっていた印刷が、このサービスを通して自由に行えるようになった。

導入の効果と今後の課題

強い商品をお客様に届けるサービスの拡充

「メールプリント」の登場で、プリンターは、さらに使いやすくなり、コンシューマーの利用シーンはもちろん、ビジネスの現場も大きく変わるかもしれない。営業先や出張先での急な印刷といった場面だけでなく、グローバルなビジネス活動においての活用など、さまざまな使い方が生まれる可能性がある。
今回の「メールプリント」の導入を、同社が描くモバイル&クラウドプリンティングの第一歩としてスタートし、さらにサービスを拡充しなければならないと考えている。

富士通のクラウドサービス オンデマンドホスティングサービス

富士通のデータセンターに設置されたサーバやストレージをお客様専用にご提供。
必要な量のリソースを、いつでも、すぐに確保できるので、ビジネスの新規展開や企業成長に合わせたシステム拡張に柔軟に対応できます。

  • 最小構成から低コストでスタート可能。
    サーバ増設のご要望には、短期間でスピーディーに対応します。
  • 実績に裏打ちされた富士通の高信頼サーバ、ストレージなどのシステムリソースをご利用いただけます。
  • SaaS開発者向けには、アプリケーション開発基盤(PaaS)をご用意。
    アプリケーションプラットフォームサービスとして提供します。

富士通のクラウドサービス オンデマンドホスティングサービス

【セイコーエプソン株式会社様 概要】
本社 長野県諏訪市大和三丁目3番5号
代表取締役社長 碓井 稔
創立 1942年5月18日
資本金 532億400万円
従業員数 連結 78,901名/単体 13,418名(2011年9月30日現在)
主要事業 情報機器事業セグメント(プリンター、スキャナー等コンピューター周辺機器およびパソコン、液晶プロジェクター、HTPS等ビジュアルプロダクツ)、電子デバイス・精密機器事業セグメント(水晶デバイス、半導体デバイス、ウォッチ、眼鏡レンズ、FA)、その他の開発・製造・販売・サービス
売上高 連結 9,736億円(2011年3月期)
エプソングループ会社 99社(国内24社、海外75社)(2011年9月30日現在)
経営理念 お客様を大切に、地球を友に、個性を尊重し、総合力を発揮して世界の人々に信頼され、社会とともに発展する開かれた会社でありたい。そして社員が自信を持ち、常に創造し挑戦していることを誇りとしたい。
ホームページ セイコーエプソン株式会社新規ウィンドウが開きます

[2012年3月21日公開]

注記

(注1)TRIOLE:
TRIOLEとは、サーバ/ストレージ/ネットワーク/ミドルウェアを組合せてパターン化した富士通のICT共通基盤です。

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