このページの本文へ移動

NTTドコモ様

NTTドコモ with 富士通 「モバイル」と「学び」の融合で、新たな学習スタイルを提案

関連カテゴリ:
クラウド 新規ビジネス

この事例紹介記事をダウンロード [PDF形式/538KB]

株式会社NTTドコモ本社の写真

持続的な成長を目指す企業にとって、新たな事業の柱をどう育てるかは大きな課題だ。自社の強みを活かしつつ、同時にイノベーションを推進することが求められる。こうしたなか、携帯電話会社大手のNTTドコモ様では、スマートフォン/タブレット向け学習サービス「ドコモゼミ」の提供を開始した。「モバイル」と「学び」の融合によって、新たな事業分野への展開を加速。通信会社から総合サービス企業への進化を図る取り組みの一つである。

課題と効果 1国内携帯電話市場の飽和 他業種との融合による新サービスの創出 [新たな事業領域の拡大] 2信頼性の高いシステムの早期構築 クラウド採用で安定したサービス基盤を確立 [高品質なサービスの提供] 3利用者の継続的な学びを促す仕組み作り 楽しく使いやすいインターフェースの実現 [サービス利用率・満足度向上]

導入の背景

他産業分野との連携で「総合サービス企業」を目指す

日本を代表する携帯通信キャリアとして知られるNTTドコモ。同社では、次世代に向けたビジネスを切り拓くための取り組みを着々と推進中だ。その一つが、2011年9月よりスタートした新サービス「ドコモゼミ」である。

株式会社NTTドコモ フロンティアサービス部 放送・教育事業推進担当部長 伊能 美和子氏の写真
株式会社NTTドコモ
フロンティアサービス部
放送・教育事業推進担当部長
伊能 美和子

同事業を管掌する NTTドコモ フロンティアサービス部の伊能(いよく) 美和子 放送・教育事業推進担当部長は「スマートフォンやタブレットを活用されている方々に対し、『ライトラーニング(手軽な学びのスタイル)』に役立つさまざまなコンテンツをご提供しているのがドコモゼミです。現在では外国語、資格、趣味・実用、小中学生、キッズなどの分野で約1000種類のコンテンツをご提供しており、ダウンロード数も35万件以上に達しています。また、内容の多彩さも大きな特長で、いわゆる教育・学習系のアプリから、女子力アップ、料理レシピなど、日常のスキマ時間に勉強や自分磨きを図れるコンテンツを幅広く取り揃えています」と説明する。

通信事業者である同社が本サービスの提供に乗り出した背景をサービス開始当時の放送・教育事業推進担当部長:現NTTドコモ 企画調整室長 脇本 祐史氏は、「当社携帯電話へのご契約者数は既に約6000万人に達しており、これまでのような急速な伸びは期待しにくい状況です。そうした中でも継続的な成長を果たすためには、通信・通話以外の分野にも土俵を拡げていくことが必要です。当社の技術・資産やノウハウを活かし、社会に役立つソーシャルサポートサービスを実現できる分野として、教育・放送や健康・医療、金融・コマース、環境、安心・安全といった、他の産業分野との連携を目指しました」と打ち明ける。

株式会社NTTドコモ 企画調整室長 脇本 祐史氏の写真
株式会社NTTドコモ
企画調整室長
脇本 祐史

同社では現在、2020年経営ビジョン「HEART~スマートイノベーションへの挑戦~」を推進中だが、そこでは「総合サービス企業への進化」がテーマとして掲げられている。モバイルの可能性を追求してきたこれまでの10年に対し、モバイルを核とした新サービスの創出が今後10年の経営課題というわけだ。学習・教育分野への進出も、まさにこうした取り組みの一つであった。

企画開始当時アイデアとしては学校の経営まで考えたという中、「目を付けたのはちょうどその頃普及しつつあったスマートフォン/タブレットです。この特性を活かせば、今までにない付加価値を備えた学習・教育サービスを生み出せるのではと考えました」と脇本氏は振り返る。

新規ビジネスにはなぜ、クラウド? 成功企業の視点とは 詳細はこちら

  • 詳しい内容は、PDFにてご覧いただけます。ご覧いただくにあたり、富士通IDの登録が必要です。

導入のポイント

「楽しく学べる」環境をいかにして実現するか

教育・学習分野への参入は同社としても初の試みだっただけに、プロジェクトを進める上ではさまざまな課題を解決する必要があった。

ドコモゼミを提供する上でぜひ実現したかったのが、月額課金の使い放題サービスだ。脇本氏は「単体アプリの販売ももちろん行いますが、これまでの当社の経験からお客さまには一定費用でいろんなコンテンツを楽しめる方が人気が高いことは判っていた。そのためのプラットフォームをどう作るかが重要なポイントになりました」と語る。

また、「スマートフォンやタブレットを利用して、従来型の教材にはない特長を備えたサービスを実現したかった。ただ、継続して学習いただくためには、『学ぶことが楽しい』と感じていただけるようなデザインや使い勝手、演出が欠かせません。これをどう作り込んでいくかも大きな課題でした」と脇本氏は続ける。

さらに、こうしたサービス面での課題以外に、技術面でのさまざま課題も積み上がっていた。たとえば、同社のスマートフォン/タブレットに採用されているAndroid OSは、機能向上のためにしばしばバージョンアップが行われる。画面解像度など機種ごとの相違も多いため、アプリケーションの開発や動作検証には高い技術力が不可欠だった。

株式会社NTTドコモ フロンティアサービス部 放送・教育事業推進 教育事業推進担当 稲葉 洋一氏の写真
株式会社NTTドコモ
フロンティアサービス部
放送・教育事業推進
教育事業推進担当
稲葉 洋一

サービスを支えるインフラについても、将来的な拡張に即応できる柔軟なスケーラビリティが求められた。「サービスの動向がまだ読めない段階で、過大なインフラ投資は行えません。初期コストはできるだけ抑え、スモールスタートで始めたいと考えました」と脇本氏は語る。

もっとも、いくらコストを抑えるためとはいえ、サービス品質を犠牲にすることはできない。NTTドコモ フロンティアサービス部 放送・教育事業推進 教育事業推進担当の稲葉 洋一氏は「当社は通信キャリアであり、おいそれとサービスの停止など許されない『ドコモ品質』を確保するために、信頼性・安定性やセキュリティなど様々な分野で社内基準を設けています。今回のシステム構築においても、これらをクリアできることが大前提でした」と語る。

新規ビジネスにはなぜ、クラウド? 成功企業の視点とは 詳細はこちら

  • 詳しい内容は、PDFにてご覧いただけます。ご覧いただくにあたり、富士通IDの登録が必要です。

導入から構築まで

クラウド基盤とデザイン/モバイル技術を徹底活用

こうしたさまざまな課題を解消できるパートナーとして選ばれたのが富士通である。脇本氏はその理由を「富士通には当社に対して数々の高信頼・高可用性システムを構築・運用した実績があり、当社が望む安定的なサービスを実現できます。また、富士通が運用に携わる他の重要な業務システムとの連携を安心して任せられる点も大きかったですね」と語る。

もう一つの決め手となったのが、富士通のパブリッククラウドサービス「Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5(以降、FGCP/S5)」とクラウドのインテグレーションノウハウである。「コスト削減と信頼性・柔軟性などの要件を両立させるためには、やはりクラウドサービスの利用が望ましい。とはいえ、当時は社外クラウドサービスを採用するケースがほとんどありませんでしたので、ファシリティの充実度や運用のサービスレベル、セキュリティ体制などを厳しくチェックしました。その点、FGCP/S5は、先に述べたような当社社内基準をすべて満たしていました」と稲葉氏は語る。

しかも富士通には、他のITベンダーにはない大きな強みがあった。それはAndroidをはじめとするスマートデバイス関連の最先端アプリケーション開発技術に精通した富士通ビー・エス・シー(BSC)、「学び」についての豊富なノウハウを持つ富士通ラーニングメディア(FLM)、製品デザインやユーザーエクスペリエンス構築を専門に手がける富士通デザイン(FDL)など、各分野のエキスパートであるグループ企業による強力な支援体制である。「今回の体制はまさにドリームチーム。優秀なプロフェッショナルが総力を挙げて支援にあたってくれたのは非常に心強かった」と脇本氏は振り返る。

富士通グループに蓄積されたさまざまな知見は、楽しく、使いやすいサービスの実現に大きく貢献した。「通常のプロジェクトでは要件が定まってから開発に入りますが、今回は新しい取り組みということもあり、企画と構築が同時並行で進むような状態でした。そうした中で、富士通側から積極的にアイデアや提案を出してくれたことは非常にありがたかった。『ドコモダケ』をフィーチャーした楽しいデザインや学習意欲を高めるための演出、コンテンツ企業が簡単にアプリケーションを構築できるフレームワークなど、さまざまな仕組みを一緒になって創り上げることができました」と稲葉氏は語る。プロジェクト終盤には、新型タブレットの発売に合わせて急遽システムを修正する必要に迫られたが、こうした想定外の事態にも柔軟に対応できたとのことだ。

今回のプロジェクトでは短期構築も大きな課題であり、構築着手からサービス開始まで約半年程度の期間しか残されていなかった。サービス要件の定義、教育効果の設計、楽しいインターフェースのデザイン・実装、Androidアプリケーションの開発、会員管理・課金管理・基幹システム連携の開発、クラウドを利用したサービスインフラの構築・性能検証・運用テスト、セキュリティ検証等のさまざまなタスクが、切れ目なく複数のチームで同時進行することとなった。しかしこの点についても、富士通SE部隊のプロジェクトマネジメントによる厳格な品質・納期管理やFGCP/S5のクラウド環境をフル活用するクラウドインテグレーションにより無事乗り切った。「限られた期間内に、しかもいろいろな課題に同時並行で取り組む中で、予定通りにプロジェクトを完遂できたのは凄いことだと感じており、満足しています」と脇本氏は語る。

新規ビジネスにはなぜ、クラウド? 成功企業の視点とは 詳細はこちら

  • 詳しい内容は、PDFにてご覧いただけます。ご覧いただくにあたり、富士通IDの登録が必要です。

導入の効果と今後の課題

「学びとの出会い」をカギにさらなる成長を目指す

先陣を切って開始された単体教材アプリ販売型のサービスに続き、2012年5月には当初の狙いであった月額タイプのサービスもスタート。ユーザー数も順調に増え続けており、今後の新たな事業領域として大きな期待がかけられている。中でも注目されるのが、オンライン経由だけでなく店頭での加入も拡大している点だ。

「ドコモゼミの使い放題コースは全国のドコモショップや家電量販店のスマートフォンコーナーでもご案内を行っていますが、月額525円(税込)でいろいろなコンテンツが利用できるということで大変好評です。ビジネスパーソンの方には資格系、お子様がいらっしゃるご家庭にはキッズ系/学習系コンテンツが人気ですね。スマートフォンやタブレットの便利な活用法をご提案していく上で、大きな効果を発揮してくれています」と伊能氏は力強く語る。

学習・教育系サービスでは、学びの継続を支える環境作りも重要なポイントとなるが、ここでは富士通が構築を支援したナビゲーション機能アプリケーション「学習ナビ」が威力を発揮。学習の進捗状況を一目で把握できる機能や「ご褒美アイテム」をもらえる機能などを盛り込むことで、楽しく学習を続けられるようになっている。優れたデザインやインターフェースへの評価も高く、2012年度のグッドデザイン賞も受賞している。

「ドコモゼミをさらに成長させていく上では、魅力あるコンテンツを今後も増やしていく必要があります。学習・教育系や資格系はもちろんのこと、シニア向けなどの新しいジャンルのコンテンツも充実させていきたい」と伊能氏は抱負を語る。

また、もう一つの課題が、コンテンツ提供企業との連携強化だ。現在ドコモゼミでは、学研グループとの協業による小中学生向け教育サービス「ドコモゼミ学研ビクトリーコース」が提供されているが、実はこれを実現するための学研・ドコモの企業間システム連携も富士通が開発構築・運用を支援している。国内有力企業のICTインフラを数多く担当する富士通のソリューション力は、同社のパートナー戦略においても大きな責任を担っている。

「人にとって学びは一生涯続くもの。私たちもドコモゼミを通して、新しい学びとの出会いの場をご提供していきたいですね」と伊能氏は語った。

富士通のパブリッククラウドサービス

Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5<エフ ジー シー ピー/エス ファイブ>
FGCP/S5は、富士通データセンター内に設置されている大規模リソース上に、お客様専用の仮想システム環境を作成してご提供するサービスです。

  • Webブラウザ上の操作でリソースの配備・運用が可能。セキュアな3階層システムなど、豊富なテンプレートを利用して短時間でのインフラ構築が行えます。
  • SLA(Service Level Agreement)99.99%保証、全インフラのディスク、筐体レベルでの冗長化など、高信頼のサービスでお客様システムの安定稼働を実現します。
  • 専用線によるイントラネット接続も可能。富士通データセンター内の仮想システムでありながら、自社構築と同等の操作性や安全性を誇る環境を実現できます。

富士通のパブリッククラウドサービス Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/S5 <エフ ジー シー ピー/エス ファイブ>の概念図

新規ビジネスにはなぜ、クラウド? 成功企業の視点とは 詳細はこちら

  • 詳しい内容は、PDFにてご覧いただけます。ご覧いただくにあたり、富士通IDの登録が必要です。
【株式会社NTTドコモ様 概要】
本社 東京都千代田区永田町2-11-1山王パークタワー
営業開始日 1992年7月1日
資本金 9496億7950万円(2012年3月末現在)
従業員数 11,053名(2012年3月末現在)
事業概要 日本を代表する大手携帯電話会社。主要事業である携帯電話、パケット通信、国際電話、衛星電話事業に加え、クレジットビジネスやモバイル広告、通信販売などの事業も手がける。現在は総合サービス企業への進化を目指すべく、2020年ビジョン「~スマートイノベーションへの挑戦~ HEART」を展開中。
ホームページ ドコモゼミ新規ウィンドウが開きます

新規ビジネスにはなぜ、クラウド? 成功企業の視点とは 詳細はこちら

  • 詳しい内容は、PDFにてご覧いただけます。ご覧いただくにあたり、富士通IDの登録が必要です。

[2013年1月29日公開]




新製品やサービス、無料セミナー、イベント情報が満載の無料メールマガジン「富士通 BizNews」のお申し込みはこちらから。

富士通 BizNews お申し込みはこちら!

ソリューション・製品および本サイトに関するお問い合わせ/ご意見・ご要望

Webでのお問い合わせ

お問い合わせ ご意見・ご要望

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)

受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。