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春の干支めぐり

みちのくの四季シリーズ2009春

仙台では古くから卦体神(けたいかみ)、あるいは守り本尊といわれる、十二支の生まれ年の神を信仰する風習がありました。初詣や厄払い等では、自分の卦体神(干支)を祀った神社仏閣をお参りすれば、福を招き、良い点を伸ばし、悪い点は押さえるといった加護を受けると伝えられています。
こういった風習は各地にありますが、仙台では仙台城を築く際、城下町を守る為に各方位を示した干支と社寺の方向とを組合せて創ったことから、十二支全ての守り本尊が中心部に集中して揃っています。
このような場所は全国でも珍しいということから、春の風景を併せてご紹介します。

●子(ねずみ)
【善入院観音堂(千手観音)】・・宮城野区原町

こちらは仙台三十三番札所観音の第十番札所の観音堂です。『原町の観音様』と呼ばれ、親しまれているそうです。

歴史を感じさせる本堂は、江戸時代中期の建築と言われ、仙台市登録文化財に指定されています。
本瓦葺宝形造の三間四方で、一間の向拝が付いている建物で、木鼻(きばな)部分には獅子頭(ししがしら)及び鶏頭(とりがしら)の装飾があるのも特長だそうです。

ドラや瓦のひとつひとつ、佇まいなど、昔話から出てきたようでした。

住宅街の奥まった所にひっそりと佇み、近所の子供たちが境内で遊んでいるような、和やかな観音堂です。


●丑(うし)・寅(とら)
【虚空蔵堂(虚空蔵菩薩)】・・太白区向山

大満寺の裏側にある、こちらの棟門をくぐり、石段を登ると虚空蔵堂があります。今から800年前に奥州藤原氏が創建したと伝えられ、もともとの場所は現在の青葉城にあったが、のちに愛宕山に移ったそうです。

虚空蔵堂は江戸時代初期の代表的仏堂建築物と云われていて、とても存在感のある建物です。
こちらも仙台市指定有形文化財に指定されています。

虚空蔵堂の右側には十二支守り本尊を祀る『八角堂』が建っています。
境内には、干支それぞれの石造もありました。
ここは十二支全てが揃った八角堂があるので、干支の違う家族連れなどが一度にお参りできるのが魅力です。

境内の西側には鐘堂と千躰堂がありますが、千躰堂に祀られる千躰観音が【仙台】という地名の語源になったと云われています。『千躰から千代、そして仙台・・』となったそうです。

千躰堂の辺りから見える広瀬川を眼下にした仙台の街の景色は、『杜の都仙台』のルーツを感じさせる爽やかな眺めで、参詣者の癒しの空間となっています。


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