秋田県内の足跡

秋田県 象潟
7月31日(元禄2年6月15日)に酒田を出発した一行は、昼間から雨が激しくなったので吹浦で一泊しました。
吹浦を過ぎるとすぐ山形と秋田の県境です。昔は、不動崎、大師崎、観音崎の三つを「三崎峠」いい、かなりの難所であったそうです。今は、国道7号線であっという間に秋田県に入ることができます。
象潟は当時、陸地が陥没した入江の名をさし、町の名は塩越といったそうです。
しかし、文化元年(1804年)の大地震で地面が隆起して、入江が陸地になってしまいました。この地震さえなかったら、象潟は今の松島と勝るとも劣らない景勝地となっていたと思われます。
芭蕉もここへは船できたようです。最初、宿に予定していたところに泊まれず、向かいの家に泊まったと、曾良の日記には書かれています。
象潟の町の北のはずれに蚶満寺があります。
国道からすぐ、JRの踏切を渡ると境内に入ります。芭蕉の句碑と西施の記念碑があります。西施は、紀元前5世紀の中国の絶世の美女とうたわれた人だそうです。

「国道7号線沿の三崎峠の道標」
吹浦から象潟へ向かう芭蕉が三崎峠を越えたのは、8月1日(元禄2年6月16日)でした。 看板の後に芭蕉が通った旧道が残っています。

「駅前の句碑」
JR象潟駅前に大きな芭蕉の文学碑が建っています。蚶満寺所蔵の芭蕉真筆を写真拡大したという文字が彫られています。
『きさかたの雨や西施がねぶの花』

「蚶満寺の芭蕉像」
翌日は見事に晴。芭蕉は舟で潟めぐりして能因島や蚶満寺に赴き象潟の風景を堪能しました。
【参考文献 JTB「奥の細道を旅する」】
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