SEの仕事
「SE(システムエンジニア)の仕事」ってどのようなものでしょうか?
毎日コンピュータに向かって「カチャカチャ」キーボードを叩いている人?
確かに「エンジニア」ですから「技術職」というイメージもありますが、本当は「コンピュータを使って、お客様に、業務を楽に、正確に、効率良くこなしていただくこと」を提案し、実現することがSEの仕事の「根っこ」だと考えます。
では、SEの仕事のサイクルを具体的に説明しましょう。
1. お客様のこと、お客様の業務のことを良く理解する
「お客様の業務を楽に、正確に、効率良くする」ためには、銀行なら銀行、病院なら病院の「業務の流れ」「仕組み」「制度」等を良く理解することが大事。その中から、今のお客様の業務に隠れている、具体的な問題点や、効率化すべきポイント等を抽出していきます。
2. 問題点の解決案(ソリューション)をお客様に提案する
お客様から業務のシステム化要望が出てくるケースもあります。そういったお客様の「ニーズ」をきちんと理解することが大事です。さらに、SEが今までに培ったSEとしての視点、発想を活かして、お客様の業務上の問題に対して、最適な「解決案(ソリューション)」を「提案」することこそが、SEとしての腕の見せ所であり、醍醐味であるのです。
SEは、お客様の「システムアドバイザー」であり、「業務コンサルタント」的役割を担っているのです。
3. 設計、開発、テスト
こちらの提案をお客様が採用くだされば、見事「商談受注」です。
まずは「システム化」に向けて、「設計」作業に入ります。お客様のやりたい事、SE側が盛り込みたい事等を何度も何度も打合せをし、概要設計から詳細設計へと固めていきます。実は、この時点の作業がとても大事。お客様としっかり意識合わせをし、しっかりコミュニケーションをとって設計を進めないといけません。システムが出来上がってから「こんなこと言ってませんよ」なんてお客様に言われたら、プロジェクトとしては失敗ですよね。
設計が固まったら、いよいよ「メーキング」。「システム開発」という工程になります。ここで実際に開発作業を行うのは「プログラマー」の方たちです。SEも開発作業に携わることはありますが、主としてこの開発工程では、プロジェクトの進捗状況・スケジュールを管理したり、開発の成果物が設計書どおりに出来上がっているかレビュー・チェックをする等の作業を行うことになります。
開発が進んでいくと、「システムテスト」「運用テスト」の工程に入っていきます。作成したプログラムがきちんと動くか、お客様の業務に合ったアウトプットがきちんと出てくるか、テストをして修正して、またテストをして・・・。こうしてシステムの品質を高めていきます。そして、システム完成!です。
4. システム稼動(本番運用開始)
いよいよお客様が完成した「新しいシステム」を利用される日が来ました。「システム稼動」(本番運用開始)の時です。
大きなシステムでは、テープカットやセレモニーが挙行されるケースもあります。SEの生み出した新しいシステムにより、社会やお客様の環境が飛躍的に改善される。「便利になった」「効率的になった」「ありがとう、お疲れさま」等々の声こそがSEの「勲章」であり、「やりがい」の原点なのです。
5. システムメンテナンス、次期商談へ
システムが本番運用された後も、お客様へのシステム運用教育やマニュアル整備、また法律や制度改訂への対応、更なるレベルアップへの対応等、稼動後もメンテナンス作業は続きます。その中で、システムオプションの開発、次期システムの提案等「コンサルタント」的役割もまだまだ続くのです。そして、そこに「次期商談受注」への芽があるのです。
以上がSEの仕事のサイクルの紹介です。
当然、一人のSEがすべての業務を担っていくわけではありません。
このような「システムプロジェクト」の規模は、数名から数百名と大小さまざまであり、それぞれのSEがそれぞれの立場で、プロジェクトに携わっています。
新人SEとして入社されて間もない頃は、先輩SEの指示で、プログラムを修正したり、設計書を直したり等の作業から仕事をしはじめ、少しずつシステムの中身を覚え、お客様の業務を理解していき、SEとして成長していきます。
システム全体を理解し、お客様に対して「提案」「コンサル」が出来るようになれば、まさに「プロのSE」です。その日を目指して、自分がSEとして働いている姿を上記のサイクルに照らし合わせてみて、是非イメージしてみてください。
