携帯電話の相手の声をゆっくりさせて聞きやすくする技術です。ゆっくりさせても違和感なく会話することができて、本人の声を保ったまま聞こえます。携帯電話の中では、どのような処理がおこなわれているのでしょうか。
テープレコーダをゆっくり再生させると本人の声より低く、別人のように感じます。それは、声を単純に引伸ばして再生しているからです。 声の波形には、ピッチ(同じような波形が繰り返される周期)があります。ピッチを変えると、声の高さも変わります。この技術では、同じピッチのまま(声の高さを保ったまま)繰返すことで、本人の声のままゆっくり聞こえます。

声を引伸ばしたからといって、テレビ番組の衛星中継のようにズレてしまったら、スムーズに会話を楽しむことができません。ゆっくり再生しても楽しく会話をするために「文章中の無音(音の無い瞬間)を使って、声のはじまりをなるべくそろえる」というルールを守っています。その無音というのは、「もしもしA子です昨日はどうもありがとう」という文章の中にも、無音があります。「もしもし(無音)A子です(無音)昨日はどう もありがとう」というように隠れています。その無音の瞬間を見逃さないのが「無音検出技術」です。また、声をそろえるための無音がない場合でも、違和感を感じさせないズレの最大値を決めています。ズレが1秒以上遅延する時には、少しずつ元の速さに戻すのですが、ゆっくり感を保ちながら違和感を感じさせないように戻しかたを工夫をしています。
