固体の表面は振動を伝えます。それを応用したのがSAWフィルターです。

この現象の波(ちょっと難しい言葉で言うと表面弾性波といいます)を発見したのは英国の地震研究者、レーリー卿です。
地震は最初のドンという揺れがきた後、しばらくしてまた揺れがくるのは大抵この表面弾性波です。

地球の断面層
この表面弾性波を応用しています。
SAWフィルターで使われている圧電体という材料について説明しましょう。
(1)音波が入ってくると…
(2)圧電体の表面が振動します
(3)断面図の一部表面を拡大すると…



音波が入ると、圧電体の結晶構造が、原子同士、近づいたり離れたり、波打ちます。
このような圧電体の特長を生かして、SAWフィルターを作りました。
音波と同じ波長の長さに電極を作ると、その波長しか出口に到達できません。つまり、雑音になる音波(5ミクロン以外の波長)は圧電体の表面の波と異なっているため打ち消され、5ミクロンの音波(800MHz=必要な信号)のみ出口からでていきます。

雑音が混じっている電波
5ミクロン電波とそれ以外とに振り分ける
5ミクロン電波のみ通過