身の回りのほとんどの通信機器は、お互いにちゃんとつながることを保証するために、数多くの「国際標準」に基づいて設計されています。これらの国際標準は、さまざまな分野を専門とするITU-T、ISO/IEC、IETF、 IEEE などの国際標準化機関が主催する会合に専門家が集まって決定されます。
H.264/MPEG-4 AVCを決める国際標準化会合は、世界の各国で毎年3~4回開催されました。それぞれの会合には、富士通をはじめとして世界中から100人以上の専門家が参加して100~200の技術提案を持ち寄り、10日間ほど夜遅くまで(時には日付が変わるまで)白熱した議論が繰り広げられました。
会合に参加するにあたって、「海外のいろんな国に行けていいね」と周囲に言われますが、どこに行っても、ホテルの中に缶詰の日々で、寝不足のため、帰りの飛行機はいつも爆睡状態でした。そのため、残念ながら各国の印象は覚えていません。できればバカンスで楽しみたいですよね。

一般にデジタル動画像の解像度といった場合、通常は1画面の縦横のドット数のことを言いますが、これは専門的には「空間解像度」と呼ばれます。解像度には、その他にも以下のようなものがあります。
映画フィルムでは、時間解像度は24フレーム/秒でテレビ放送に劣りますが、振幅解像度ではフィルム自体は10ビット程度(1024階調)の実力があると言われています。これは、色再現能力の違いにも現れています。
このため、米国では現在でも、ゴールデンタイムに放送される番組の8割近くはフィルムで撮影されていると言われています。
日本でも化粧品メーカーのCMでは、肌色の発色を重視するために、ほとんどがフィルムによって撮影されているそうです。
当然、広告等の印刷物にした場合も、テレビで撮影したものとフィルムで撮影したものとでは、その差は歴然としています。
しかし、デジタル化された映像は、コンピュータでの処理と親和性が高く、CGと実写映像との合成といった様々な加工処理を自由に行なえるため、今後あらゆる映像分野に浸透して行くことは間違いありません。
