富士通研究所

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自動車用レーダHEMT

車のどこに使われているものなの

自動車用レーダは車の前方バンパーくらいの位置に取り付けられており、その中にHEMTが使われています。
自分の車から電波を発信して、前を走る車との相対速度(前者との差分速度)と距離を探知する装置です。前の車に衝突する前に警報を鳴らして運転手に危険を知らせたり、自動的に車間距離を制御することができます。

そんな自動車用レーダHEMTは、76GHzの周波数帯を利用しています。

76GHzってどんな周波数なの

電子レンジより更に高周波で、郵政省で決められた周波数です。また、76GHzの高周波には次の利点があります。

1)高周波は波長が短いので、前者との距離を細かく測ることができます。

2)波長が短いと放射された電波のビーム幅を狭く出来るので、車線外からの不要な反射や干渉を避けることができます。

3)雨、雪、霧に強いため、前方の視界が悪い時も力を発揮できます。

身近なところで使われている電波と比較しましょう。

ラジオやテレビは500から800メガヘルツ、2.2ギガヘルツまでを携帯電話、そして、11ギガヘルツまでを電子レンジ、13ギガヘルツまでをCSやBS放送、そしてダントツに高周波なのが、76ギガヘルツの自動車用レーダ

高周波では1秒間に、より多くの電波が送られるため、トランジスタの中では電子が高速に動く必要があります。そのような電波を扱えるICはCMOSや、化合物半導体材料を使った高周波のHEMTしかありません。自動車用レーダのMMIC(Monolithic Microwave IC)は、当社独自のノウハウがたくさん詰まったICです。

76GHzを扱うHEMTの原理

自動車用レーダHEMTにはIn(インジウム)を入れています。電子通過層の高純度ガリウムひ素にIn(インジウム)を入れることにより、たくさんの電子を高速に走らせることができます。