富士通研究所

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新開発材料の特長

新開発材料の特長

ノートパソコン筐体として適用するには、ポリ乳酸だけで作った植物性プラスチックでは強度や難燃性などに問題がありました。そこでポリマーアロイ化による補強や難燃性を向上することにより、課題を克服し、ポリ乳酸の特性を活かした新開発材料を作ることができました。

問題点 新開発材料 ポリ乳酸
難燃性 UL規格V-1基準
火がついてから10秒以内に消火する
UL規格HB基準
火がつくと燃え続ける
耐熱性 80℃以上
目標値の70℃で変形しない
60℃以上
変形する
成形性 成形所要時間1分以内
石油系と同等
成形所要時間3分以上
形を作るのが困難
耐久性 強度低下無し 生分解により強度低下
耐衝撃性 携帯電話用は、従来比1.5倍 29J/m(ジュール毎メートル)
アイゾット衝撃強度(説明-1)

(説明-1)アイゾット衝撃強度
測定器に固定された試験片をハンマーで叩いてその衝撃の強さを測る方法です。

パソコン1台あたりの二酸化炭素排出量

ノートパソコン筐体を石油系プラスチックで作った場合よりも新開発材料で作った場合の方が二酸化炭素排出量が少なく、環境への負荷が小さくなることがLCAの結果(説明-2)からわかりました。

石油系プラスチックを燃やした場合より、新開発材料を燃やした場合の方が二酸化炭素の排出量は約15%減らせます。

(説明-2)LCA
Life Cycle Assessment(ライフ サイクル アセスメント)の略で、どれくらい環境に負荷をかけているかを示す指標のひとつです。工業製品が生まれた時から捨てられる時までに、環境から受ける資源やエネルギー、および環境への二酸化炭素排出量を集計し、その影響を定量的に分析・評価するものです。