富士通研究所

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  5. ヒマシ油から作ったプラスチック 特長

特長

植物性が高い

ヒマシ油を使うことにより、トウモロコシを原料とする場合と比較して、植物性プラスチックに含まれる植物由来の原料の割合を高くすることができました。
例えば、試作に成功したノートパソコンのカバー部品では、植物成分を60~80%も含んでいます。 ポリアミド11は熱によって分解される際の温度 (=耐熱分解性) が高いため、植物成分を多くしても高い耐熱性が得られます。そのため、植物性を高くできました。

植物性プラスチックに含まれる植物の割合、トウモロコシプラスチックは50パーセントに対して、ヒマシ油プラスチックは60から80パーセントです。

柔軟性がある

1万回繰り返し曲げても屈曲部が白くなりません。これは屈曲部に細かな亀裂がないことを意味します。そのため、他のプラスチックに 比べて簡単には折れません。折れない理由は、結合されたポリアミド11に可塑剤(説明-1)と柔軟成分を加えると、分子が互いに結んでいる力が弱まり組織全体の規則性が緩むからです。 性質は、ゴムとプラスチックの中間くらいです。

(説明-1) 可塑剤
ある材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する物質のことです。

食糧と競合しない

ポリ乳酸の原料となっているトウモロコシやサトウキビは、人間の食糧でもあるため競合が問題になりやすいといわれています。 ヒマシ油は工業材料なので、こうした心配がありません。