2007年4月17日
平成19年度文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞
株式会社富士通研究所の伊豆哲也研究員は、「セキュリティ分野におけるサイドチャネル解読攻撃対策の研究」に関して、平成19年度文部科学大臣表彰若手研究者賞を受賞しました。
本賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者個人を対象とした賞であり(1)、毎年70名前後の研究者が受賞しています。表彰式は、2007年4月17日に東京・虎ノ門パストラルにて行われました。
富士通グループでは、ユビキタス社会の到来を控え、スマートカードなどの小型デバイスを用いた金融取引・個人認証技術の開発と製品化を行っています。このような小型デバイスは、秘密情報を暗号化した状態で内部メモリに保持し、デバイス内のプロセッサで暗号・認証処理を行うことで金融取引・個人認証を実現します。しかし、デバイスの暗号・認証処理時の消費電力やノイズなどから、デバイス内部に保管された秘密情報を解読・漏洩する解読攻撃(サイドチャネル攻撃)が問題となっています。
富士通研究所では、安全な金融取引・個人認証の実現を目指し、積極的にサイドチャネル攻撃対策技術の確立に取り組んできました。特に、公開鍵暗号の分野において、従来の防御方法では対応できない新しい解読攻撃方法を開発するとともに、さまざまなサイドチャネル攻撃に対して網羅的に安全で、かつ実装規模・処理速度の両面において効率的な対策法を開発しました。本開発技術により、安全で高速な小型デバイスの開発が可能となったことが大きく評価されたものです。
受賞者
伊豆 哲也(株式会社富士通研究所)
関連リンク
- PDF 認証デバイスのセキュリティ技術 (雑誌FUJITSU 2003年7月号) (157KB / A4・5ページ)
注釈
- 1 若手科学者賞について:
- 「平成19年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等の決定について」(文部科学省)より
