FUJITSU DENSO REVIEW 通巻16号 2000年12月号 Vol.10 No,1

内容は、「ごあいさつ」を除きPDF形式で作成されています。
ごあいさつ
ごあいさつ
●常務取締役 富盛 清志
論文
PDF イーサネット加入者線終端装置:E-SLT
●秋元 稔 ●横本 徹哉 ●船木 浩志 ●有冨 誠 ●桜田 政貴 ●小西 真人
イーサネット加入者線終端装置(E-SLT)は、広域LANサービスやIP-VPNサービス、インターネット接続サービスを提供する加入者線終端装置である。イーサネットを直接収容することができ、加入者宅内に設置されるFAST-E DSU(Fast Ethernet
Digital Service Unit)と組み合わせて、超高速マルチメディアサービスを実現することができる。
また、加入者線インターフェースとしては、155.52Mビット/秒の光回線に対応した専用インターフェース盤(FAST-E OCU)を持ち、19インチラックサイズのユニットに最大20回線の収容が可能である。
このため、回線の需要、用途、規模に応じた柔軟なシステム構築が可能である。
PDF 専用線アクセス終端装置:DAM
●半田 修 ●小木曽 仁志
高速化、高機能化、高性能化で多様化する通信サービスにおいて局内伝送装置の増大により、個々のサービスごとに専用装置を設置することはフロアスペースや装置間ケーブルの増大化を招き、問題となってきている。
本装置は、低速専用線や高速専用線、PDSなどの種々のインターフェースを混在収容可能とすることで、より経済的に統合サービスを提供する装置として開発した。
PDF DSM-R装置における実装・構造技術
●小西 真人 ●吉田 進 ●長谷川 保友 ●百武 哲也 ●石川 研治
マルチメディア時代の到来に伴い、通信に対する高速・広帯域化の需要が高まるなかで、より安く高品質な回線サービスの提供が望まれている。
また、通信装置についても設置される拠点に応じて、大規模型から小規模型まで選択できる必要性が生じ、今回は小規模の需要に適したタイプの開発が求められていた。
当社では、上記の用件に即したDSM-R形専用サービスノード装置(DSM-R:Dedicated Service handling Module-Remote office type)を開発した。
本稿では、DSM-R形専用サービスノード装置における実装・機構関連の開発を中心に紹介する。
PDF 小型・低消費電力化150MIF盤
●岩野 賢治 ●佐藤 勝 ●笹井 健雄 ●百武 哲也
21世紀を目前にして、企業における情報の電子化にともない、WAN、LAN等は、もはやなくてはならない物になってきている。
そこで、より高速、かつ安価な通信サービスに対する需要が高まるとともに、行政、企業、市民などを含めた社会全体が環境問題に大きな関心を抱くようになってきた。
このような環境の中で、省スペース化、省エネルギー化(省電力化)は、通信装置の分野においても必要不可欠な要素であり、それを製品に反映させるために小型・低消費電力化をテーマとして150MIF盤の開発を行った。
PDF ATMにおけるCBR伝送技術
●油井 務 ●滝澤 基行 ●島崎 陽介 ●井口 勝也
音声、映像のディジタル化、光ファイバーなどの技術の進展によって、マルチメディア通信が可能となり、これを支えるバックボーンとして、ATM(Asynchronous Transfer Mode)技術を用いた高速、広帯域ネットワークが現実のものとなってきている。
そこで、ATMの基本技術確立を目指し、AAL(ATM Adaptation Layer)1をベースとして、CLAD(Cell assembly /disassembly)、ATM-SWにより構成されるATM伝送装置の試作・評価を行った。
PDF L-MUX装置におけるSインターフェース技術の適用
●柿 浩己 ●内野 智之 ●上野 敬之 ●石川 浩太 ●角方 重明 ●所 貴司
L-MUX(Low-bitrate Circuit Multiplexer)は、監視系の上位インターフェースとしてオブジェクト指向に基づいたSインターフェースを採用している。
これは、伝送媒体、パス、回線等の終端機能、切替機能、クロスコネクト機能装置を構成する機能を機能オブジェクトとして規定し、ハードウェアリソースの差を吸収することによって、L-MUX装置と上位装置との間をマルチベンダ化することを可能とし、伝送装置に対するオペレーションの統合に寄与するものである。
本稿は、L-MUX装置におけるSインターフェースの適用について紹介する。
PDF 無線テレメータシステム:ARGUS-T2
●大口 明己 ●森西 利匡 ●横山 昌弘 ●岩見 敏 ●内倉 寿徳
わが国では建設省と自治体が主体で、各種水利用情報の収集による河川の維持管理と水害や土砂災害から人命を守ることを目的として、その一時情報となる雨量・水位データ等を収集する各種テレメータシステムを構築してきている。また、ダム管理におけるダム放流に先立ち、ダム下流域住民に対して危険通報をする放流警報システムが構築されてきている。
これらのシステムの観測局や警報局は、山間僻地や河川流域に設置され、監視局は土木事務所やダム管理書に設置される。観測局や警報局と監視局間は、多くの場合70MHzまたは400MHz帯の単一無線回線で構成されている。
富士通(株)と当社では、これら単一無線回線を使って各種観測・制御する無線テレメータシステムの開発を行った。
PDF マルチメディア監視制御システム
●福田 知樹 ●秋元 啓二 ●山宮 明男 ●武井 一徳
本システムは、道路、河川、地域などの空間監視や、ビル・工場等建屋内の状況監視および各種構造物・設備(機械・電気設備等)の状態監視の分野に適用される。従来行っていた計測情報や状態情報に、映像情報や音声情報を加えることによって、現場に取り付けたカメラ映像を見ながら、遠隔においても臨場感のある監視制御を可能とした、操作性に優れた監視制御システムである。
現場に設置されたカメラと監視局に設置されている制御装置と監視制御端末は、SHD(Synchronous Digital Hierarchy)等のネットワークを介して接続される。この監視制御端末上で計測・状態データと動画像や音声を連携させることによって、より高度なヒューマン・マシンインターフェースを実現し、容易で安全な運用を可能としたシステムである。
PDF 中部電力株式会社殿向け給電情報伝送装置
●有安 正和 ●渕 哲也 ●冨岡 政雄 ●大野 保幸 ●河田 裕
「給電情報伝送装置」は変電所等の電気所から取り込んだ給電運用情報を、必要な箇所へ効率良く伝送する信頼性の高い装置である。
中部電力株式会社殿では、給電運用情報の伝送を、2000年6月にそれまでの「パケット交換網」から「ATM交換網」による「系統運用情報伝送ネットワーク」へ移行し、運用されている。当社は、そのネットワークの構成装置である。「HDT用パケット多重化装置(HNX)」および「CMX用情報プロトコル変換装置(CGW)」の開発を行った。
パケット交換網の構成装置であった「CMX装置」に比べて、コンパクトであり処理能力も向上している。また、汎用技術を採用し、「パケット交換網」と同等の高い信頼性を確保できる設計とした。
PDF 電子負荷装置Jシリーズ
●伊原 文明 ●梶 芳久 ●土地 清久 ●新垣 功
電子負荷装置は、電子的に定抵抗・定電流動作などを実現し、電源の負荷試験や電池の放電試験用などに幅広く使用されている。
今回、電源の低電圧時代に対応して、入力OV動作可能な電子負荷Jシリーズを開発した。
低電圧動作対応、自動調整機能による校正およびメンテナンスの容易化、省電力電源対応の75Wモデルの追加、CPUを用いたディジタル制御による機能および操作性の向上、高分解能・高精度、オプションのGP-IB(General Purpose Interface
Buss)、RS-232Cインターフェースによるコンピュタ制御可能などの特長があり、電源の試験や自動試験システム用として最適である。
PDF 小型ACアダプタ
●桑原 恭雄 ●朝日 勝幸 ●岡崎 勉 ●戸張 正二
本稿では、ノートブックパソコン用のACアダプタについて述べる。
今回、ACアダプタの出力容量をノートブックパソコンの大容量化に対応するため、ピーク負荷時(CPU動作時やCD-ROMへのアクセス時など)の最大出力容量を70Wとし、定格出力容量を最大出力容量の75%である53WのACアダプタを開発した。
入力電圧は、フライバックコンバータの採用によって、AC90V~AC264Vの連続運転を可能とした。
また、積極的に省エネルギーへ取り組み、待機時の消費電力の低減を行った。
以上の特長をもった小型ACアダプタを開発し、製品化したので報告する。
製品紹介
【伝送機器】
PDF ATMディジタル回線終端装置
PDF Iインターフェースディジタル回線接続装置
PDF MIU形多重変換装置2000
PDF ダイレクトアクセス多重化装置
【情報端末機器】
PDF 特定小電力無線ホームナースコール「HNC600A1」
【パワーエレクトロニクス機器】
PDF M2PS300可変電源
PDF SMT型オンボード電源「FSMシリーズ」
