FUJITSU DENSO REVIEW 通巻15号 1999年12月号 Vol.9 No,2

論文、製品紹介、トピックス、特許紹介の内容は、PDF形式で作成されています。
ごあいさつ
ごあいさつ
●株式会社富士通電装アール・アンド・ディー 代表取締役社長 守屋 隆夫
論文
PDF クロスコネクト方式の開発
マルチメディア時代の到来に伴い、通信に対する高速・広帯域化の需要が高まるなかで、より安く高品質な回線サービスの提供が望まれている。
通信装置の経済化において、回線接続を行うディジタルクロスコネクト技術の向上は必要不可欠であり、当社では、日本電信電話株式会社(NTT)殿向け専用サービスノード装置(DSM:Dedicated Service handling Module)において、高集積LSIを用いてシンプルにクロスコネクトを実現する方式を開発した。

日本電信電話株式会社(NTT)殿では、通信に対する高速広帯域の需要が高まりつつある状況を踏まえ、アクセス系の光化を経済的に提供するPDS(Passive Double Star)伝送方式を用いた新光アクセスシステム(πシステム)を開発し、導入を進めている。
このたび当社では、低速専用線サービスの帯域品目(3.4kHz、音声伝送)、符号品目(2400~9600ビット/秒のアナログ伝送)を新光アクセスシステム(πシステム)に収容することを目的としたSL-PDS形音声チャンネル盤(LVF)を従来の音声チャンネル盤の約半分の大きさであるカードサイズで実現した。
<画像-SL-PDS形音声チャンネル盤(LVF)>
PDF PDS方式におけるOSU盤の開発

専用線加入者装置において、より経済的に専用線サービスを提供するために、PDS(Passive Double Star)伝送方式を用いて加入者線アクセスの光化およびサービスの効率的収容を可能とするOSU盤(Optical Subscriber Unit)を開発した。
開発したOSU盤は2種類で、各OSU盤は、それぞれ経済化1.5M専用線サービスを8分岐で8回線、経済化64k/128k専用線サービスを16分岐で最大64回線収容するサービスの提供が可能である。
<画像-OSU盤の外観>
PDF 小規模ダム管理システム


人々の生活に密着した水。多量な雨は洪水災害を引き起こし、また一方で、雨の不足は飲料水、農業用水、工業用水の給水制限を引き起こす。このように、水の有効利用は人々が快適な生活を送るための最重要項目である。
近年、中小河川の既設ダム施設改修や新規ダム施設の建設によって、効率的な水管理が図られてきている。大きな課題の一つは、低コストでこれらを実現することである。
これらを踏まえて開発を行った小規模ダム管理システムの機能概要を紹介する。
本システムは、従来システムの性能と信頼性を維持しながら、機能統合による機器のコンパクト化を図り、少人数でのダム運用を可能とした。
<画像-左:データ表示画面例 右:システム構成機器>
PDF 土砂災害処理システムの開発


わが国では、集中豪雨・台風などによる土石流・地滑り・がけ崩れ等の土砂災害が頻繁に発生している。
近年、都道府県では、緊急情報基盤整備事業として、財産・人命を守るために、的確な情報伝達による早期避難を目的とした警戒・避難体制の整備拡充の機運が増大し、土砂災害処理システムの導入が推進されている。
本システムは、土砂災害の危機箇所付近に雨量観測局・土砂移動検知センサー局を設置し、監視局(土木事務所等)で無線テレメータ装置を介して即時に情報を収集する。処理装置にて情報処理を行ったあと、監視端末装置・警報表示盤などによる土砂災害情報の警戒・避難情報の提供を行う。
さらに、関連市町村に対しては、必要に応じて、監視端末装置、音声応答通報装置などによって、警戒・避難情報の提供を行う。
<画像-左:雨量判定図の画面例 右:局舎レス観測局の導入例>
PDF 同期整流型高効率電源装置

本稿は、メインフレームコンピュータ用の絶縁型スイッチング電源ユニット(DC/DCコンバータ)に関するものである。本ユニットは、二次側整流部に新規開発の同期整流回路を採用し、従来品に比べて、効率を約6%、単位体積当たりの出力電力を1.75倍に向上させ、高効率で低電圧大電流出力を実現し、製品化したので紹介する。
<画像-左:SBD整流方式電流 右:同期整流方式電流>
PDF 多入力電子負荷装置EMLシリーズ


電子負荷装置は、電子的に定抵抗・定電流動作などを実現し、電源の負荷試験や電池の放電試験用などに幅広く使用されている。
今回開発した多入力電子負荷装置EMLシリーズは、負荷部をプラグイン方式のモジュールとし、用途に応じた負荷構成のカスタマイズ、保守メンテナンスの容易化を図った。CPUを用いたディジタル制御により、機能および操作性の向上、高分解能、高精度、標準装備のGB-IB、RS-232Cインターフェースによるコンピュータ制御を可能にするなどの特長がある。
本EMLシリーズは、多出力電源の試験や自動試験システム用として最適である。
<画像-左:5CHタイプ構成例 右:3CHタイプ構成例>
PDF PLL回路解析の一手法
アナログPLL(Phase-Locked-Loop)回路の簡単な解析手法として、以下の方法を紹介する。1)数学ソフトを利用した数式処理、数値計算2)汎用回路シミュレーターによるPLL等価回路を用いた回路シミュレーションこれらの手法によると、特にPLL回路のステップ応答特性で代表される時間域の諸特性の算出、およびグラフ化が容易である。PLL回路を縦続接続したときの、より複雑な動作の解析も、比較的簡単に扱うことができる。
PDF パワーデバイスの放熱技術
パワーデバイスを対象に、基礎的な放熱技術の有効性について検証をした。放熱構造の基礎技術であるサーマルビア(貫通スルーホール)や基板上の銅箔パターン[10mm角(100mm2)~15mm角(225mm2)程度の面積]が放熱に対して有効であることを確認した。さらに、時間や手間のかかる実験を簡略化するために、解析時間やテクニック等を要さないとされる熱回路網法によるシミュレーションを取り入れ、実験値との比較から、予測技術として使用可能であると判断した。
製品紹介
【伝送機器】
PDF 通信設備用監視制御情報変換装置
PDF ISDN用集合型DSU「ISND-P DSU
【パワーエレクトロニクス機器】
PDF 通信装置用オンボード電源「SFPシリーズ」
トピックス
PDF 環境マネジメントシステムの統合
特許の紹介
PDF 遠隔監視システム
PDF 電気自動車の通信制御方式
