富士通ソフトウェアテクノロジーズ

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Embedded Linux サービス
導入事例

独自技術を生かしたソリューション事業を展開 ユニコテクノス株式会社

携帯電話などのモバイル端末からゲーム機などの情報家電に至るまで、いまやあらゆる機器にネットワーク接続をはじめとした高度な機能が求められており、組込みOSの開発もますます複雑さを増している。組込みシステムを開発するユニコテクノス株式会社では、この問題にどう立ち向かっているのだろうか。

ビル外観

【ユニコテクノス株式会社 プロフィール】
特殊車両用のナビゲーションシステムやディスプレイ情報端末など組込みソリューションの設計から開発、業務システム開発に至るまで幅広い領域で36年の実績を誇る。医療事務機器の分野では業界トップクラス。システムコンサルティングやデータマイニングなども手がける。


お客様視点を貫くためにパートナーとの連携は不可欠

組込み型システム開発を軸に、外食産業のオーダーエントリーシステムや病院の再来受付機など、幅広いソリューションを提供する御社ですが、ここ数年で組込み開発を取り巻く環境にはどのような変化があったのでしょうか。

佐治勝雄さん

佐治:

とにかく競争が激しい業界ですから、多様化する顧客のニーズに対応するためにも、つねに製品の基本性能を高めていく必要があります。つまりコアコンピタンスを発揮するうえで、今まで以上に「顧客に顔を向けた製品づくり」が求められているということです。たとえば当社の主力商品である組込みディスプレイ端末「UniViewer」に関しても、バッテリの稼働時間を長くしてほしい、重量を軽くしてほしい、タッチパネルを割れにくくしてほしいなどの要望に応えるため、3年間で3回もの設計変更を行っています。

製品としてどう作りこむかはもちろん、市場での付加価値をいかに高めるかが重要だといえますね。それだけに、開発に求められる技術力も年々高まっているといえます。


開発におけるメーカー側の負担が、以前より増加していると?

佐治:

その通りだと思います。とはいえ、限られたマンパワーで市場の求めるものすべてに対応することは不可能ですから、自社のコア領域以外に関しては外部のプロフェッショナルを積極的に活用することが、いまの開発スタイルにはマッチしているのではないでしょうか。実際にUniViewer開発を担当している部署は、全体で約30名のエンジニアが在籍していますが、開発やサポートの一部をパートナーに委託することで、大幅な省力化を実現しています。開発プロジェクトの状況にもよりますが、UniViewerの場合、コアとなる技術者は3名だけです。すべてを自社で処理するとなれば、他のプロジェクトを犠牲にしないとこなせない開発規模となりますし、膨大な固定費がかかるのも避けられません。


ディスプレイ情報端末「UniViewer」

UniViewerではオープンソースであるLinuxをOSとして採用されていますが。

佐治:

Linuxの対抗馬として挙げられるWindowsには、対応するCPUの関係からシステムの消費電力が高く、UniViewerのようなバッテリ駆動の組込み機器にはユーザ要求を満たすための課題が残ります。またソースコードの多くがブラックボックスになっていることから、ソースコードが解析できるLinuxと比較して、トラブルが起きた場合に「はたして解決できるのか」という心配もあります。Linuxでしたら、ソースコードを丹念に見ていくことでOSの中身を把握できますから。

カスタマイズが容易なLinuxのメリットを生かす
吉野悟志さん

吉野:

以前は「μITRON」(マイクロアイトロン:組込み機器に特化したオープンソースの国産OS)などのOSも採用してきましたが、Linuxにはアプリケーションやコンテンツの開発がより簡単だという長所があります。プログラムモジュールを追加するだけで、動画再生やワンセグチューナー対応など新たな機能を組込めますから、システムが運用される業種や業態に合わせた機能追加やカスタマイズも容易となります。

ちなみにオーダーエントリーシステムの場合、新しいメニュー情報の登録や写真の入れ替えといったコンテンツの更新作業が欠かせないのですが、Linuxベースのシステムならばパソコンで作成したデータをほとんどそのまま使用することができます。コンテンツ更新のためのツールを含め、運用環境すべてを開発する必要があるμITRONと比較して、それだけお客様が簡単に使えるということです。エンドユーザーの利便性を考えるならば、Linuxを採用するメリットが大きいのではないでしょうか。もちろん、オープンソースゆえに明確な仕様書やサポートがありませんから、Windowsなどのメーカー製OSと比較して、高い技術力と対応力が要求されるという側面はあります。


パートナーの協力で素早いサポート体制を確立

サポート面でも、外部のリソースを上手く活用していらっしゃるとのことですが。

佐治さん

佐治:

組込み機器の開発には、製造上の問題を含めトラブルがつきものです。製品のクオリティを高めることも、もちろん大事ですが、当社では「逃げない」「場当たり的な対応はしない」をモットーに、つねにお客様視点に立ったサポートを心がけています。そのため、トラブルに対しては安易にパッチ対応をするのではなく、必ずプログラムを解析して問題点を探り当てるまで、徹底したサポートを行うことを原則としています。そこで大きな力になるのが、Linuxに関する高い専門スキルを備えた富士通ソフトウェアテクノロジーズの存在です。


吉野さん

吉野:

当社ではUniViewerの開発にあたり、Linuxのポーティング(組込み環境で動作させるための移植作業)とサポート・サービスを利用しているのですが、当社のシステムを熟知した同じエンジニアが一貫して担当していることと、サービスとしての仕組みが確立していることから、とにかく対応が早いですね。ハードウェアの仕様に関わるような、厄介なトラブルに関しても即日レスポンスを受けられますし、解決までのロードマップを明確にしてもらえるため、私どもからお客様に正確な見通しを報告できます。組込みシステムのサポートに求められるのは、何よりスピードと解決力ですから、顧客対応を重視する当社にとって非常に心強い存在です。

ちなみにかつて、「UniViewerのプログラムが停止してしまう」という不具合に悩まされたことがあったのですが、1か月に1回程度しか発生しない再現性の低いトラブルだったこともあり、どこから手をつけていいのかすら分からない状況でした。限られた時間で原因を特定できたのは、専属でサポートにあたった富士通ソフトウェアテクノロジーズの技術力や根気はもちろん、彼らの「経験にもとづく勘」が大きかったといえますね。

また組込みシステムでは「システム起動の高速化」や「バッテリの長寿命化」が鍵となるのですが、こういった問題の改善にもきわめて高度なノウハウや経験が要求されます。もちろん当社内部スタッフとの共同作業になるのですが、細かなカスタマイズを専門のエンジニアに委託することで、社内のリソースをより優先度の高い技術分野に、振り分けられるメリットは大きいのではないでしょうか。


UniViewerを基に新たなビジネス展開を図る

では最後に、御社が目指すこれからの組込みビジネスに関して、抱負をお聞かせ願えますでしょうか?

佐治:

さしあたっての目標は、UniViewerで培ったディスプレイ情報端末のノウハウをもとに、オーダーエントリー以外の他業種にも積極的に進出していくことですね。その第一歩として病院内での「情報閲覧システム」や、自動販売機に組込んだ「POP端末」(広告端末)としての展開を開始しています。いずれも競合が激しい分野ですが、軽量コンパクトで携帯でき、タッチパネル入力によるインタラクティブ操作が可能なUniViewerの利点を活かして、他社にはない目新しさを打ち出していきたいと考えています。

ワンセグチューナー対応はすでに実現していますが、今後は非接触型のICカードを利用したクーポンの配信やインタラクティブなゲームコンテンツの提供、電子決済などさまざまな機能を備えた機器として、バージョンアップを行っていく予定です。

佐治さんと吉野さん

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本ページは、導入事例パンフレット(お客様へのインタビュー形式)をWeb化したものです。
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