アメリカのスピードとエコを体感して
~あらゆる企業の戦略ワード~
2009年1月発刊「インフォFsol No.18」より抜粋
Microsoft Executive Architecture Conferenceに参加するため米国を訪れました。そこでは、「スピード」と「エコ」に満ちあふれており、自分の体内時計が遅れている焦りを感じました。本寄稿では米国で垣間見たスピードとエコの一端をご紹介します。
ボーイング社のスピードとエコ

ボーイング787ドリームライナーの機体断面
IT業界にいるとスピードやエコという言葉は聞きますが、航空機のような大きな物体が、こんなに早く組み立てられているとは思いもしませんで した。
ボーング787ドリームライナーは、機体の70%以上を海外の最高技術を持ったメーカーに委託し、各部品はボーイング社に運ばれて組み立て られます。旧機種は機体接合に600万個以上のリベットを使っていたため、組み立てに4カ月から7カ月もかかっていました。
カーボンファイバー複合材を機体重量の50%以上に採用した787では、リベットも大幅に削減され、何と3日間で組み立てられています。今までに比べて驚異的なスピードアップと言えるでしょう。
また、カーボンは機体の強度向上と軽量化を実現し、燃費も従来比で20%もアップしています。その他、窓にはシェードが無く、エレクトロミズムを使った電子カーテンを採用し、今まで膨大な紙の資料であったマニュアルも電子マニュアル(EFB)になるなど多くの新技術が利用され、環境にも優しい航空機に仕上がっています。
マイクロソフト社のスピードとエコ

米国Microsoft本社内を走るシャトルカー(プリウス)
マイクロソフト社の社内システムは、ビル・ゲイツ氏の「1年以内に全ての紙を排除せよ」という指令のもと、財務、購買、資産管理システムを9カ月間で構築しました。構築期間も早いが、新システムでは月次決算時間を1/3以下にし、電子調達となり、さらに、全世界の情報をスピーディーに収集・表示できるようになりました。これにより製品開発や投資などの決断時間が大幅短縮し、ビジネス環境の変化に追随できる体質に変革させました。(Microsoft製品を駆使して、使いやすそうなインターフェースでした。)
マイクロソフト社の本社は113棟の建物からなり、移動のためにシャトルバスを使っています。少ない人数の移動では、シャトルカーとしてプリウス(ハイブリッドカー)を導入しました。また、会議のコーヒー用に、社員はマイカップを持参し、お客様のみ紙コップを使用します。できることから全社をあげて環境に配慮していることに感心しました。
IT業界もスピードとエコ

Microsoft Executive Architecture Conferenceの参加者
IT業界でもスピードとエコについてのキーワードは多く、SaaS(Software as a Service)、クラウドコンピューティング、仮想化、グリーンITなどが浮かびます。SaaSは、従来のシステム構築期間を大幅に短縮する方法であり、提供されているサービス群から必要なモノを必要な期間だけ使用するものです(スピーディーに)。クラウドコンピューティングや仮想化技術は、要求に対する柔軟さや素早い対応、効率化などを求めたものですが、今日では従来のコンピュータが使用する電力量やデータセンターからの温暖化排出ガスを削減するための仕組みとしても考えられています。
米国でもGoogle Foundation(Google配下の団体) が再生可能エネルギー開発や、Affordable Internet Services Online, Incによる100%太陽光発電のデータセンターなどがあります。富士通も「Green Policy Innovation(グリーン・ポリシー・イノベーション)」プロジェクトにより2007年度から2010年度の4年間で累計700万t以上のCO2排出量削減を目指しています。
Fsolは、お客様のスピードとエコをご支援するために、最新の技術(SOA、SaaSなど)を活用したソリューションを揃えています。 (WebSERVE smart ERP、WebSERVE as a Service など) 今後もスピードとエコの発想で、お客様サポートや新たなソリューション創出を行っていきます。
筆者プロフィール
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株式会社富士通システムソリューションズ SI技術本部 ソリューション研究開発部 部長 田崎 司 |
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