導入事例レポート 別府市様
日本一の湧出量と源泉数を誇る国際観光温泉文化都市の別府市様では、地域イントラネットの耐障害性の向上と、運用負荷の軽減が課題になっていました。富士通エフサスは、仮想化技術と豊富な実績を活かし、別府市様の地域イントラネットワークサーバの集約により、課題の解決を実現しました。
導入までの背景
今や自治体には欠かせない存在となった地域イントラネットワーク
大分県・別府市様は日本一の湧出量と源泉数を背景に「ONSENツーリズム」をキーワードにした国際観光温泉文化都市としてのまちづくりに力を入れています。別府市様が市内に点在する各施設を結ぶ地域イントラネットワークの整備を始めたのは2001年頃のこと。当時はまだ一部の部署だけが利用していました。しかし近年、ネットワークの重要性は飛躍的に増し、メールやインターネットでの情報提供をはじめ、教育機関でのネット利用や市民へのネット接続提供サービスなど、さまざまな分野で不可欠になりました。現在各機関は、1ギガの高速ネットワークで接続されています。
導入以前の課題
- 地域イントラネットワークの安定性・耐障害性向上
- サーバ運用・メンテナンスの負荷軽減
- ネットワーク更新および運用のコスト削減
地域イントラネットワークがその重要性を増すにしたがって、それまであまり意識されていなかったシステムの安定性・耐障害性が、新たな課題となってきました。「以前はメールやネットに対して求める信頼性は低く、つながればよい、という状況でした。しかし業務にメールやインターネットが不可欠になった現在、ネットワークが停止してしまうと、住民サービスへの影響は多大なものになります」と別府市様。また、システムの運用負荷の軽減も大きな課題の一つでした。情報推進課の限られた職員数で安定した運用を行うことができるシステムの構築が必要でした。さらに、新しいシステムに対して与えられた予算は、限られたものでした。「もちろん、新規にサーバを立てるなどして物理的に解決する選択肢もあったかもしれませんが、限られた予算の中では、ソフトウェア上でどこまで課題を解決できるのかを模索しなければなりませんでした」。そこで2007年6月、信頼性と耐障害性の向上を目的に、富士通エフサスを含む7社に対して、地域イントラネットワーク更改の入札が行われました。
導入の概要
- サーバ仮想化による耐障害性の向上
- 運用性を向上、日々のメンテナンス作業の負荷を軽減
- テスト環境を使った事前検証による信頼性向上
業者決定に際して別府市様は、従来の機器スペックや機能を提示する仕様書を作成するのではなく、別府市様が抱えている課題・問題を提示し、解決方法を求めるプロポーザル競技方式をとりました。「システム導入までの期間も短く、費用の枠も制限されている。厳しい条件の中で本当に“やる気”を持っているベンダーに手を挙げてほしかった。仕様書を提示するやり方では、やる気のある企業も、そうでない企業も応札できてしまいます」。更に、別府市様は自らが提示した課題に対する最適なソリューションとして「仮想化」しかないという回答にはたどり着いていましたが、当時は自治体における仮想化採用事例もなく、実装できるかの不安もありました。だからこそ、一緒にリスクを負ってチャレンジしてくれる企業を採用したかったのです。課題解決に向け仮想化を提案してくれたのは、富士通エフサスだけでした。また、仮想化の導入に対する不安を解消する為、東京の富士通PlatformSolutionCenterにて導入システムの環境を再現し、アプリケーションが動作することや、HAやVMotionを使いアプリケーションの継続運用ができるかを実証してくれました。その結果「これなら、やれる」と確信をもつことができ安心しました。「新しい試みですから、お互いに不安も多い。わからないことを正直に『わからない』と報告し、その上でどうすれば問題を解決できるかを真剣に考え提案してくれました。大変信頼が持てました」と別府市様には高い評価をいただきました。
導入の効果
サーバを集約し耐障害性が向上。テスト環境も迅速に提供
サーバ仮想化により、12台あった地域イントラネットワークのサーバを4台に集約した別府市様。「今回構築したシステムには、非常に満足しています。目的であった耐障害性と運用性の向上も実現しました。実際、一度ハードウェア障害がありましたが、私たちが気づかないうちに仮想マシンが別の仮想サーバに移動し、利用者が気づくことなく動作し続けました。システムの安定性には非常に満足しています」と、仮想化によるメリットを感じていらっしゃるようです。また、テスト環境を簡単に用意できるようになったことも大きなメリットです。今までであればユーザからテスト環境が欲しいという要望があった場合、余分なサーバがないと、次年度予算で要求して、購入しなければなりませんでした。しかし、現在は仮想化のテンプレート機能を使って、テスト環境を簡単に立ち上げることができ大変重宝しています」とのこと。仮想化は他の自治体からの注目度も高く、問合せなどもあったそうです。
今後の展望
情報系でのノウハウを蓄積し、基幹系システムの仮想化を目指す
情報推進課では、構築した仮想インフラ環境に残りの情報系サーバもできるだけ早く移行させる予定です。その上で、構想しているのが基幹系のリプレースを仮想化環境で実現することです。今回の情報系の仮想インフラ環境への移行は基幹系の仮想化を意識しながら、仮想化技術に関するノウハウを蓄積することも目的のひとつでした。近年、急速に注目を浴びるようになった仮想化技術。まだ自治体での実績は少なく課題もありますが、今回の導入を契機に、情報システム関連のコスト削減をさらに推し進めると共に、安定的で信頼の高いITサービスを庁内に提供することで、住民サービスの更なる向上を実現していく考えです。富士通エフサスに対しては「今後も、最新技術・機器の情報提供や、考え方の意見交換を積極的にしていきたいと思っています」と、最新技術の取り組みを深める「パートナー」としての働きを期待していただいているようです。
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