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PRESS RELEASE

2008年6月2日
株式会社富士通総研

循環型バイオディーゼル燃料を使用した店舗配送の実証実験を開始

~北海道洞爺湖サミット期間中における店舗から排出される廃食油を循環活用~

当社は、株式会社セブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン-イレブン)が行う、北海道札幌市、苫小牧市での、バイオディーゼル燃料(以下、BDF)を使用した店舗配送の実証実験(6 月2 日開始)の運営支援を行います。本実証実験は、経済産業省・国土交通省共管のグリーン物流パートナーシップ会議(注1)が推進する「グリーン物流パートナーシップ推進事業ソフト支援事業」(注2)に推進決定されています。

本実証実験では、セブン-イレブンの店舗や弁当工場から排出される廃食油を回収し、BDFに精製して配送車両の燃料として使用するほか、車両の運行データを解析し、最適な配送ルートを算出します。本実証実験により、BDFの活用および、CO2 削減効果の検証を行います。

セブン-イレブンは、7 月に開催される北海道洞爺湖サミットにおいて、サミット会場および関連施設への弁当供給業務を受託しています。この中でセブン-イレブン店舗などから排出される廃食油をBDF に精製し、弁当配送や店舗配送をする車両に、燃料として使用します。BDFを使用した配送を行うことで、カーボンニュートラル(注3)の考え方に基づき、CO2 を削減する見込みです。このような取り組みは、コンビニ業界では初めての試みになります。

本実証実験は、グリーン物流パートナーシップ会議が推進する「グリーン物流パートナーシップ推進事業ソフト支援事業」に推進決定されました。当社は、その代表提案者として、実証実験の運営支援、調査・分析、最適コースの算出などを行い、報告の取りまとめを行います。

富士通グループは、お客様の環境負荷を低減するプロジェクト「Green Policy Innovation(グリーン・ポリシー・イノベーション)」に取り組んでおり、今後もお客様の環境負荷を低減する活動を推進していきます。

実験概要

期間:2008年6月2日(月曜日)~2008年8月31日(日曜日)

場所:サミット会場へ弁当を供給する北海道札幌市、苫小牧市にある3 配送拠点(セブン-イレブン「チルド米飯札幌東センター」、「チルド米飯札幌西センター」、「チルド米 飯苫小牧センター」)

概要:

(1)セブン-イレブン約160 店舗や弁当製造工場などから排出される廃食油を回収し、BDFを精製します。セブン-イレブン店舗などへの配送車両58 台に、そのBDF を5%混入した燃料を使用して運行します。

(2)配送車両に搭載している富士通株式会社の車載ステーション(注4)から運行データを取得し、配送実績を記録、CO2 排出量を自動算出します。その結果から配車計画システムを活用し、より効率的な運行ルートの立案を支援します。

検証内容:

(1) 民間企業の完全循環型リサイクルによるBDF 活用の事業性

(2) BDF 活用による車両や走行への影響

(3) CO2 削減効果の実証

注釈

(注1)グリーン物流パートナーシップ会議:業種業態の域を超えて荷主企業と物流事業者が互いに協力する事により、運輸部門におけるCO2 排出削減に向けた取り組み拡大を目的に、経済産業省、国土交通省、日本ロジスティクスシステム協会、日本物流団体連合会、日本経済団体連合会の協力により運営しています。

(注2)グリーン物流パートナーシップ推進事業ソフト支援事業:荷主企業と物流事業者が協働して取り組むグリーン物流パートナーシップ推進事業におけるプロジェクトの一つ。省エネルギーセンターの「物流等省エネルギー対策導入指導事業」の事業により調査を実施予定。

(注3)カーボンニュートラル:ライフサイクル全体の中でCO2 の排出と吸収がプラスマイナスゼロのこと。

植物由来の自然エネルギーは化石燃料と同様に燃焼する際にCO2 を発生するが、成長過程で光合成によりCO2 を吸収するため、焼却によるCO2 の排出量が相殺される。今回の廃食油は基本的に植物油来の油を使うため、カーボンニュートラルの考え方が適用される。

(注4)車載ステーション:速度・エンジン回転データなどを取得して、急加減速やアイドリングの防止を行い、安全運転・低燃費運転などを促進する運行支援システム。

以 上

本件に関するお問い合わせ先

株式会社富士通総研 第一コンサルティング本部 研究開発部 環境チーム
電話:03-5401-8394(直通)
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報道関係者お問い合わせ先

株式会社富士通総研 管理部(広報担当)
電話:03-5401-8391(直通)