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農林水産業イノベーションと国土修復

主席研究員 田邉 敏憲

2007年4月

要旨

各種イノベーションにより、農林水産業を単に食料や木材を生産するだけではなく、戦前までのように素材(マテリアル)や燃料(エネルギー)をも供給する産業として復活させて、産業全体の生産性を引き上げ得る時代を迎えている。特に、現在食品容器の素材として使われている発泡スチロール樹脂を籾殻などバイオマス素材に代替するマテリアル・イノベーション、さらには一旦食品容器として使った廃棄バイオマス容器の燃料としての再利用は、農林水産業を総合産業としてブレークスルーさせる可能性を秘めている。

また消費者側で急速にニーズが高まっている「安全」「美味しい」「高栄養価(戦前並みの免疫力)」作物を適切な価格での安定的に提供することは、農水産業の「食料産業」から「健康(ヘルスケア)産業」化でもある。システム・イノベーションによって、こうした農・食・医産業を組み合わせた地域の統合産業クラスター形成が重要となる。

豊かな国産自然資源を活かした日本の農林水産業イノベーションは、食料・エネルギー・木材などの自給率引上げ、あるいはこれら産業での雇用創出、地域再生に止まらず、荒廃が止まらない日本国土の手入れにつながり、国土の修復戦略に資することにもなる。

全文はPDFファイルをご参照ください。

PDF 農林水産業イノベーションと国土修復 [1289KB]