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中国における電子商取引企業のビジネスモデル

上席主任研究員 金 堅敏

2007年2月

要旨

中国の電子商取引市場が急成長を見せている。現状では、B2B型のビジネスは、収益の上がるモデルとして確立されている。しかし、B2C型とC2C型のビジネスの仕組みは海外から導入されているが、収益の上がるモデルはまだ確立されていない。

B2B型電子商取引サービスベンダーの代表格であるアリババのビジネスモデルは、販売支援型(e-Market)である。ビジネスの仕組みに優位性があるよりも、ブランド戦略(集客力形成)、販売戦略(収益力形成)、技術戦略(技術力形成)、Google手法の転用等の付加価値サービス提供と言った、中国市場環境に合ったビジネス戦略に特徴がある。同じくB2B型電子商取引を行う万国商業網の点数システムは、収益モデルへのイノベーションである。3年足らずで中国有数のC2C型電子商取引サービスベンダーになったTaobaoの仕組みは、無料サービスやPR作戦によるブランディング戦略(集客力形成)、取引信頼性確立のためのエスクローの提供、IM(Instant Messaging)ツールの導入による商慣習への配慮、「優良店主」育成システムの導入(収益力育成)などの面でEbay(China)を含む他のC2Cサイトよりきめ細かな経営戦略を実施している。ただし、一部有料テナント席への試み(選択的有料化)は失敗に終わったが、収益モデルが確立されているB2Bモデルと集客力のあるC2Cモデルの融合により、新型のB2Cモデルの確立を試みている。

中国の電子商取引市場を目指す日系企業への示唆として、(1)人気を集める効果的なマーケティング活動の展開、(2)ビジネスモデルや収益モデルに独自の技術・ノウハウの開拓の必要性、(3)信頼できる現地パートナーとの提携、(4)利益の上がる仕組みの革新 などが必要である。

全文はPDFファイルをご参照ください。

PDF 中国における電子商取引企業のビジネスモデル [715 KB]