No.235 : 中国企業の対外直接投資に関する考察
上席主任研究員 柯 隆
2005年7月
要旨
- 中国経済は著しい成長を成し遂げている。その原動力は高い貯蓄率にあり、投資主導型の成長である。とはいえ、一人当たり国内総生産(GDP)が1,200ドル程度の経済として、大規模の対外直接投資は考えられない。
- 今、中国企業が対外直接投資を行う背景に、一部の大型国有企業を中心にグローバル戦略を展開することがある。それを認める中国政府の思惑として高まる人民元切り上げ圧力を緩和するための資本輸出促進があげられる。
- 全般的にみて、中国企業の対外直接投資は、鉱物資源を手に入れるための「資源型」投資、技術を手に入れるための「技術型」投資と海外の市場を開拓する「市場型」投資がある。今のところ、資源型投資と技術型投資が中心であり、市場型投資は小さな割合になっている。今後、中国経済の台頭に伴い、市場型の投資も増えるとみられる。
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