No.223 : 期待されるネット家電 普及の鍵は何か
主任研究員 前川 徹
2005年3月
要旨
薄型テレビ、デジカメなどに代表されるデジタル家電のブームが続く中、ネットワークに接続できるデジタル家電である「ネット家電」への期待が高まっているが、ネット家電の市場は期待ほどに拡大していない。
生活者に対する既存の調査を分析すると、ネット家電に対する生活者の当面のニーズは「「好きな時に、好きな場所で、好きな映画や音楽などのデジタルコンテンツを楽しむこと」と「自分の健康や親の健康、治安の悪化や犯罪の増加という心配ごとを軽減してくれる、安全安心の提供」にあることが分かった。これらのニーズを満たす製品やサービスは既に商品化されているのだが、利用は広まっていない。
普及を阻害している要因をいくつかの調査から探ると、生活者は2つの不安を抱えていることが分かった。1つはセキュリティやプライバシー侵害に関する不安であり、もう1つはネット家電の相互接続性に関する不安である。
また、ネット家電がどのようなもので、どのように利用できるのかが、生活者に十分伝わっていないという課題もあることが分かった。
ネット家電普及の鍵は、生活者が抱いているネット家電に関する2つの不安を解消すると同時に、ネット家電によって生活がどのように変わるのかを伝えることにある。
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