このページの本文へ移動

富士通総研

Japan

  1. ホーム >
  2. 調査・研究成果 >
  3. 研究レポート >
  4. 2001年 >
  5. 産業集積は偶然の産物か? —我が国製造業の集積動向とその要因に関する実証研究

No.107 : 産業集積は偶然の産物か?
—我が国製造業の集積動向とその要因に関する実証研究

研究員 絹川 真哉

2001年5月

要旨

  1. 産業集積が経済成長や産業競争力の形成に対して大きな役割を担っているという認識が地域科学や都市経済学のみならず、産業組織論や国際経済学など他分野の研究者、そして政策決定者や実務家の間に広がっている。
  2. 本稿は、日本に産業競争力のある産業集積を形成していくにはどのような政策が必要なのかを考察するため、産業集積の把握、および産業集積変動要因の分析を行った。集積指標としては、経済的要因が背後にあるのかどうかを判断するために開発された"Model based index"を採用した。
  3. 産業中分類のデータを用いて産業集積度を計測した結果、一部の産業を除いて集積の度合いは低下傾向にあることが分かった。
  4. さらに、現在政府が取り組んでいる「高度技術産業集積活性化計画」を評価するため、同計画の重点分野となっている各産業について、対応する産業細分類別産業の集積度を計測した。その結果、中分類では集積度が低い産業も、中分類内の個々の産業については集積度の高い産業が多くあることが分かった。これは、より細かい産業分類で見れば、全国各地にそれら産業の集積地が形成されていることを示唆している。
  5. しかし、高度技術産業集積活性化地域において、重点分野での集積度は全国的にみて必ずしも高くない。「高度技術産業集積活性化計画」を成功させるには、重点分野の絞込みと他地域との差別化が必要である。

* 本稿を執筆するにあたり、信州大学経済学部安田武彦助教授、慶應義塾大学経済学部中妻照雄専任講師より詳細なコメントを頂いた。記して感謝したい。いうまでもなく、残された誤りについてはすべて筆者のみの責任である。

全文はPDFファイルをご参照ください。

PDF 産業集積は偶然の産物か? —我が国製造業の集積動向とその要因に関する実証研究 [101 KB]