
月面の土地を販売
その他
- 会社名
The Lunar Embassy.corp
- Web Site
The Lunar Embassy.corp (http://www.lunarembassy.com/)
- 事業開始年月
1996年
- 会社概要
デニス・ホープ氏の権利宣言に基づき、月や火星、金星の土地を販売する会社。
The Lunar Embassy,
1506 Highway 395,
Gardnerville,
Nevada 89410, USA.
phone: +1/775/782 61 49
Fax: +1/775/782 64 36
- ビジネス
Lunar Embassyでは、月や火星、金星などの土地を販売している。1エーカー20ドルもせず、価格としてはひじょうに安い。同社の発表によれば、世界中ですでに数十万人の顧客を集めている。
販売している土地は、代表者デニス・ホープ氏が所有権を宣言したとしている。ただし、ホープ氏が特別な権利を持つわけではない。現在の宇宙条約等では、いかなる政府も月その他の天体について権利を主張できないとしているが、Lunar Embassyは政府機関ではなく、この法律に縛られないと主張している。いわば法律の網の目をかいくぐった形。
もっとも、同社のビジネスにおいて重要なのは、法律に基づいた厳密性ではない。そもそも月の土地を不動産として真剣に検討して購入する人がいることはまれで、多くの利用者が遊び感覚で購入している。ある程度のもっともらしさがあれば、価格が安いこともあって、それで充分といえる。
実際、同社では現在、土地と花のセットなど、プレゼントを意識した販売を行っている。誕生日のプレゼントに月の土地、といった購入を促進しているのだ。ここがこのビジネスの巧妙なところで、プレゼントである以上、目的は人と人のつながりを深めることにあるから、実際に土地に価値があるかどうかは重要ではなく、二人の間で話題が盛り上がるかが重要になる。
Lunar Embassyで土地を購入すると、希望日付(誕生日や結婚記念日を指定する人が多いことと想像される)を入れた土地の権利書、月面のどこの土地かを記す地図(アポロ11号がどこに着陸したかもわかる)などの書類が送られてくる。不動産販売としてはともあれ、まさにこうした夢を販売するビジネスとして、ユニークな展開である。
- 競合可能性
なし。
- 対象市場
誕生日、結婚記念日、出産などのプレゼントを探している人たち。
- 収益性
月や火星の土地については権利の主張だけで原価はかかっていない。権利書や地図印刷などのコストはかかるが、営業利益率は高い。土地もこの目的の範囲では無限にあると言ってよく、市場開拓次第で成長の余地は大きい。
- コメント
Lunar Embassyの強みは、これを不動産販売ではなくプレゼントと位置づけたところにある。すでにTシャツやマグカップなど関連商材の販売も始めているが、こうした「遊び」を理解する人が今後増えるとも想像され、ビジネスとして伸びる余地は大きい。