
P2Pに寄生したP2P
P2P
- 会社名
Altnet
- Web Site
Altnet (http://www.altnet.com/)
- 事業開始年月
2002年
- 会社概要
3Dネットワーク広告配信のBrilliant Digital EntertainmentとP2P技術の開発会社Joltidのジョイントベンチャー。
6355 Topanga Canyon Boulevard, Suite 120
Woodland Hills CA 91367
USA
Ph 818 615 1500
Fax 818 615 0995
- ビジネス
米国で人気のP2Pファイル交換ソフトにKazaaがある。2002年4月、Kazaaは、ユーザの明確な承諾なしに、もうひとつのP2PネットワークソフトAltnetのコンポーネントをKazaaユーザの端末にダウンロードさせていたことが発覚し、オンラインのコミュニティで話題になった。
「Altnetはまだサービスが開始されていないが、潜在的には、数千万台とも言われるKazaaユーザのPCに既にインストールされており、起動されるのを待機している状態にある」、という発表があり、当然のことながら、承諾なしに別のソフトのインストールが行われていたことについて、Kazaaのユーザからは大きな反発の声があがった。
2002年5月には「TopSearch」と呼ばれるAltNetのサービスが開始された。これは、Kazaaのキーワード検索結果画面の上位に自社の配布したいファイルが表示される権利を販売するビジネスである。GoogleやOvertureの展開しているキーワード広告販売と似ている。
音楽アーティスト名のキーワードを購入した企業は、そのアーティスト関連のコンテンツを、Kazaaで有利に配布できる。キーワード検索結果で上位に登場するため、ユーザがダウンロードしやすくなるからだ。ダウンロードさせるコンテンツは著作権保護技術やデジタル署名技術を使って改ざんやウィルス感染を防止している。
このネットワークを使えば、音楽出版企業や、ソフトウェア企業は、自社のコンテンツを効果的にプロモーションしたり、有料販売につなげることができる。
試験展開されたInfogramesのゲームの試用版や2KSoundsの楽曲ファイルは一ヶ月で200万件がダウンロードされた。
また、AltNetは今後、ユーザのCPU処理能力やディスクスペースを借りる分散コンピューティングビジネスも展開していくと発表している。
- 競合可能性
他のP2Pファイル共有ソフトが競合になりうるが、現段階ではKazaaは最も人気のあるファイル共有ソフトである。
- 対象市場
有料コンテンツ販売や、デジタルコンテンツのプロモーションを行いたい企業。
- 収益性
キーワード検索結果への上位表示の権利の販売を行っている。
- コメント
オンラインソフトウェアに別のソフトウェアを忍ばせてインストールさせてしまう「アドウェア」「スパイウェア」というマーケティング手法は近年かなり一般化してしまった。Altnetはこの寄生型の流通で、たくさんの端末に短期間にインストールさせるという目的を達成した。
しかし、ユーザはこの手法を好ましくないとおもっており、このやり方で今後もソフトウェアを普及させることができるかどうかは疑問が残る。