富士通総研

P2Pの個人間取引広告ネットワーク

情報仲介

  1. 会社名
    PinPost
  2. Web Site
    PinPost(http://www.pinpost.com/)
  3. Web 開始時期
    2001年
  4. 会社概要
    カナダに本拠を持つベンチャー企業。P2Pの広告ネットワークについて特許申請を行っている。
    AvalistNetworksInc.
    1188WestGeorgiaStreet
    14thFloor
    Vancouver,BC
    Canada,V6E4A2
  5. ビジネス
    Napster、Gnutellaなど、音楽ファイルやマルチメディアファイルのユーザ同士の交換で流行したP2Pテクノロジーだが、現在はこの分散技術を他の目的で利用する方法が模索されている。PinPostは、地域別クラシファイドアドをP2Pで行おうという試みである。
    ユーザは60000を超える米国及びその他の国の地域のユーザに、地域別に売り買いの個人広告を無料で出すことができる。商品も約4000種類に分類されており、取引をしたい地域と商品を細かく指定して検索を行うことが可能だ。2001年8月段階では12万人以上のユーザが、70万件以上の商品を、このネットワークを利用して、売買を行っている。
    ユーザはまず、専用のWindowsアプリケーションをインストールする。そして、「売ります」「買います」の広告を指定地域に出したり、既に「売ります」として登録されている商品を購入したりすることができる。購入部分は個人取引に任されれている。P2Pとは言っても、購入段階では、ほとんど従来のオンラインオークションと同一である。
    ユーザは、専用アプリケーションの中で、取引相手とチャットをしたり、メールを送信したりすることができる。個人ユーザ同士で、会話をしながら、商品を取引することになる。アプリケーションを立ち上げている間だけ売買ができるので、基本的にはリアルタイムな取引が多い。
  6. 競合可能性
    eBayやYAHOO!Auctionなどのオンラインオークションサービスなどが競合と言えそうだ。PinPostには、まだユーザレイティング機能などがないために取引相手の信用情報を推測するのが難しいうえ、ユーザの利用ルールなども確立されていない。当分は、オークションサービスの亜種の位置に留まるものと思われる。
  7. 対象市場
    個人間取引をしたいインターネットユーザ。
  8. 収益性
    現在のところPinPostアプリケーション自体では収益をあげていないようだ。すべてのサービス利用が無料である。PinPostのユーザが増えれば、将来的には地域別のユーザリストが大量に得られることになるので、このリストを利用したピンポイント広告ビジネスや、取引の有料化などに展開する可能性が考えられる。
  9. コメント
    一定時間内に、ある地域コミュニティ内で開催されるバザールなど、ユーザ同士が近所で知り合いの場合の売買イベントなどを行うのには向いているかもしれない。また、一般のWebオークションサービスと比べて、リアルタイム性がとても高いツールなので、フリーマーケットを1時間だけオンラインで広げてみる、というような気軽さがユーザを増やす可能性もある。
    なんにせよ、音楽ファイル交換など、最終的にはダウンロードという行為に終わることが多かったP2Pのサービスの中で、広告だけ共有するというのはかなりユニークなサービスと言えそうだ。