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中国におけるWeb2.0の発展とビジネスへのインパクト

上席主任研究員 金 堅敏

2008年7月

Web2.0の発展

中国インターネット情報センター(CINIC)の調査によると、2007年12月末現在、中国のインターネットユーザー数は2.10億人に達し、米国の2.11億人に次ぐ世界第2位の規模となった。報道では、2008年2月現在中国の同ユーザー数は既に米国を超えて世界一となっている。確かに、昨年の年間新規加入者は7,300万人で、伸び率は53.3%に達したが、普及率は16.0%で米国の70%には遥かに及ばず、世界平均普及率の19.1%よりも低い。また、中国ではインターネットユーザーにおけるブロードバンドの普及が急速に進み、2007年12月末現在、ブロードバンドのユーザー数は1.63億人に達した。更に、携帯端末でのインターネット利用者数は5,040万人に達している。

他方、都市部のネット普及率25%前後に対して農村部の普及率は5%前後しかないが、2007年の増加率は127.7%にも達しており、全体の増加率の倍以上になっており、インターネット市場の急速な拡大を物語っている。

インターネット市場の急拡大やブロードバンドの普及により、個人あるいはユーザーを主体とするWeb2.0の応用も急速に拡大している。2008年のWeb2.0の典型応用例であるBBS、Blog、SNS、Vid-Sharing(動画共有サイト)のユーザー数はいずれも世界最大規模になると見込まれる。IDCの調査によると、SNSを除いて中国で設立されているWeb2.0関連サービスサイトは既に2,000を越えている。

BBSでは、2006年末のユーザー数は5,060万人で2004年末より3,070万人も増えた。オープンで専門性の比較的高いトピックスフォーラムは、企業にとって利用価値のもっとも高いCGM(消費者生成メディア)であると評価されている。

最新の調査によると、2007年11月末現在、中国のBlog登録数は7,282万人で、Blogerは4,700万人に達した。2007年の一年足らずに3,000万人のBlogerが増えた。全国民の30人に1人、あるいはネットユーザーの25%がBlogerに登録されている。また、アクティブBlogerはBlogユーザーの36%で約1,700万人である。2006年末より約800万人増えた。BBSと比べ、Blogユーザーは若くて専門性も低い。内容も個人の日常な気持ち・感情の記録、レジャー・娯楽などが多い。企業にとっての利用価値が一段落下がるとアナリストは見ている。

2006年末現在中国のSNSユーザーの登録数は米国の5,900万人を越えて、6,100万人となった。2010年は1億人を越えると推定されている。今年4月にソフトバンクが中国のSNS大手OPIを買収して世界最大市場への攻勢を強めている。しかし、SNSはグループ内にクローズする性格を有するので、自社以外のSNSからの情報収集が行いにくいので、企業にとってCGMとしての情報量は限られてしまう。SNSを活用するビジネスモデルの革新が求められる。

中国最大のネット調査会社であるiResearchの調査によると、中国におけるWeb2.0の応用分野では、Vid-Sharingが、Blogに次ぐ第2位である。2007年8月の利用者規模は8,000万人に達している。ただし、動画コンテンツ製作者の規模は不明である。

全文はPDFファイルをご参照ください。

PDF 中国におけるWeb2.0の発展とビジネスへのインパクト [192 KB]